既報のとおり、Amazon Music Unlimitedが値上げされます。この発表を受け、SNS上では「また値上げか」「音楽配信サービスはどこも高くなった」といった声も上がっています。
ただし、今回の料金改定については、すべてのユーザーがそのまま値上げを受け入れる必要があるわけではありません。実は今回の料金改定と同時に、値上げ前と同じ料金で使える新プランがひっそりと追加されていました。
アマゾンジャパンが新たに提供を開始したのは「Amazon Music Standard」です。「Amazon Music Unlimited」のひとつ下のプランという位置付けで、オーディオブック特典を省く代わりに、音楽配信の機能はUnlimitedと同等。Audibleを利用していないユーザーにとっては実質的に値上げを回避できる選択肢となります。
値上げ後のUnlimitedでは、プライム会員向け個人プランが月額1,080円、非会員は月額1,180円となります。ファミリープランは月額1,980円です。いずれも従来より引き上げられています。
一方、新設されたAmazon Music Standardは、値上げ前のUnlimitedと同じ水準の料金に設定されています。プライム会員向け個人プランは月額980円、非会員は月額1,080円、ファミリープランは月額1,680円です。
(画像:筆者作成)
では、StandardとUnlimitedの違いは何でしょうか。結論から言うと、音楽機能に差はありません。Standardでも、広告なしで1億曲以上を再生でき、オフライン再生や高音質再生(SD/HD/Ultra HD)、空間オーディオ、ポッドキャストの利用に対応しています。
違いはひとつだけです。Unlimitedに付属していた「Audible(オーディブル)の月1冊無料特典」が、Standardには含まれません。Unlimitedでは対象ユーザーがAudible作品を毎月1冊、追加料金なしで聴けますが、Standardではこの特典が利用できません。
言い換えれば、今回の値上げは「音楽」そのものではなく、Audible特典の追加分とも捉えられます。Audibleを使っていない人にとっては、値上げの恩恵を受ける場面がなく、Standardを選んだ方が合理的です。

既存のAmazon Music Unlimited利用者も、Standardへプラン変更が可能です。ただし、注意点があります。プラン変更はAmazon Musicアプリからは行えません。スマートフォンやパソコンのWebブラウザからAmazonにログインし、「お客様の会員資格と定期購読」内にあるAmazon Musicの設定画面で手続きを行う必要があります。
手続きを進めると、現在の契約内容と並んで「Amazon Music Standard」が表示されます。そこから変更を確定すれば完了です。変更後の料金は、次回の請求日から適用されます。
なお、Standardへ切り替えた時点で、Audibleの月1冊無料特典は利用できなくなります。Audible作品を聴いていた人は、切り替え前に注意が必要です。
今回の改定によって、Amazon Musicは「Audible付きで値上げされたUnlimited」と「音楽専用で価格を据え置いたStandard」という二本立ての構成になりました。Audible特典に月額100円(ファミリープランでは300円)の価値を感じるかどうかが、プラン選択の分かれ目となりそうです。
Amazon Music Unlimitedの料金改定は2026年2月4日から実施されます。新規契約者には即日適用され、既存ユーザーについても2026年3月10日以降の最初の請求分から新料金に切り替わります。Amazon Musicを利用している人は、自分の使い方に合ったプランかどうか、一度確認してみる価値はありそうです。
