▼自己紹介
私は保護観察官として長年、犯罪、非行をした人たちの更生に関わってきました。
その中で、精神疾患や人格障害、発達障害、依存症など、様々な病を抱えて生活する人たちの姿を見てきました。
時には強制的に精神病院に入院させる措置を執ったこともありました。病院に通い、彼らの病状が回復する様子を見守ることもありました。そのような中で、精神病院に働く人たちの姿に関心を持ち、いつか小説で描きたいという思いがありました。
私は保護観察官として働いている頃から、小説を書き始め、文芸社で初めて「田乃中保護司の事件簿」(自主出版)を出版し、amazonで童話「駄菓子屋銀じいさんの夏休みの宿題」や小説「ドラッグ 等々力観察官の事件簿」を販売しています。書くことがもっぱら好きで、今回も心理士を主人公にした小説を書きあげたのです。現在、仕事のほうは、 退官後、公認心理師資格を取得しカウンセリングルームを開業。小中高校生のためのSNSカウンセラーとしても活動しています。心の病の方とお会いする機会も多く、今後も仕事に関係する執筆を続けていきたいと思っています。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
「もう一度、社会復帰したい」 この言葉を、あなたはどう受け止めるでしょうか。 精神病院の中で「もう取り返しがつかない」と思っている人たちがいます。彼らは大きな声で助けを求めることはありません。むしろ、自分を責め、黙り込み、「自分にはもう居場所がない」と思い込んで生きています。 このプロジェクトは、声にならなかった声を、物語として世に届けるための挑戦です。
保護観察所や地方更生保護委員会で保護観察官として、刑務所や少年院で罪を犯した人たちの更生に携わってきました。その中には依存症や精神疾患を抱える人たちも多くいました。 現場で何度も耳にした言葉があります。 「本当は、やり直したかった」 「分かってほしかった」 しかし現実には、やり直すための”場所”も、”理解者”も見つからず、再び孤独の中へ戻っていく人を数多く見てきました。 支援の現場では、ときに「正しさ」や「制度」が先に立ち、当事者の感情や尊厳が置き去りにされてしまうことがあります。 もし「精神病院の中のつらいだけの物語」ではなく、「精神疾患を抱える人やそこで働く人たちを理解するための物語」があったなら――。 そう思い、この小説を書き、世に送り出したいと考えました。 そんなとき、 大手出版社の文芸賞に応募したところ、審査の中で本作を社会に送り出す価値が認められ、編集部から自主出版のお誘いをいただきました。
出版社の編集部からは『心理士こころ』が作者の経験に基づいた作品であると伺い、作中のリアリティや登場人物への温かな眼差しに深く納得するとともに、本作を世に送り出す意義を改めて強く実感いたしました。また、『新装版 田乃中保護司の事件簿 絆』から一貫して「人の心に寄り添う」テーマで執筆されている作者の真摯な姿勢に、深く感銘を受けております。現在の原稿を弊社の編集・校正チームが磨き上げることで、作品の魅力はさらに輝くものと確信しておりますとのメールを頂いております。(編集部からは、プロジェクトを行うことの許諾を取得しております。)
自主出版の形式になるため、出版費用として150万円がかかる予定です。どうしてもこの作品を世に出す資金を得たいと思い、クラウドファンディングに挑戦することにしました。
▼プロジェクトの内容
精神医療の現場を描く小説出版プロジェクト
精神医療の現場で働き始めた新米心理士・こころ。患者との出会いの中で、迷い、立ち止まりながらも成長していく姿を描いた小説です。
冒頭の書き出しは次のとおりです。

「心理師 こころ」
(1) 初出勤
矢上こころ 23歳 大手前大学4年教育学部心理学科卒業、木更津大学大学院心理学科修士課程修了。 令和元年に行われた公認心理師試験を受験し、なんとなく合格してしまった。なんとなくというところが「こころ」らしい。 公認心理師試験合格後、就職先を探した。 公認心理師の仕事は色々ある。 —カウンセラーとして自立する。 こころにはそれだけの度胸がないし、資金力もない。 精神病院の心理師、それぐらいが彼女にはちょうどいい。 —-探した。 千葉県から東京都内、埼玉県、ありとあらゆる病院を探してとうとう見つけた。 こころが働く職場…東邦精神科病院 自宅からちょっと遠いがそれぐらいがちょうどいい距離、東急電鉄二子玉川駅からバスで30分、駅からは病院のマイクロバスが出ており、その分節約にはなるが、こころにとってはやや遠い通勤。 駅に降り立ち、きょろりと見渡す。 あった、あった、東邦病院行のマイクロバスが駅前に停車している。 もう既に職員らしき人達が乗車している。 やばい、乗り遅れちゃ、1時間待たないといけない。慌ててこころが乗り込むとバスはゆっくりころは思った。 東邦精神科病院心理室には様々な精神疾患患者の心のケア、心理検査の依頼がある。心理検査は山下さんがもっぱら担当して対応している。 井上心理師とこころは患者の心のケアを担当するのが仕事だ。
小説はこころの初出勤から始まります。こころが様々な患者達や病院で働くひとたちと出会い、葛藤する中で成長していく物語で、患者さんはもちろん、ご家族の方、病院で働く方や精神医療に広く関心を持たれている一般の方にお読みいただきたい作品です。
目標金額は出版費用の150万円とクラウドファンディング手数料30万円です。クラウドファンディングの実施日は2月5日から3月20日までにしたいと考えています。リターンは5000円から募り、5000円以上は電子出版のため、書籍という形で発送できないため、PDFファイルにして送付したいと考えています。50000円ご支援いただける方には、私が新たにこの出版に向けて書き下ろしたエッセイを特別にお送りしたいと思います。小説と合わせてお読みいただくと興味が倍増します。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
本作は、新米心理士「こころ」が精神病院に勤務し、さまざまな患者と出会いながら、自身の未熟さや葛藤と向き合い、ひとりの人間として成長していく物語です。 描かれるのは、「正しい支援」や「成功物語」ではありません。 診断名で呼ばれる前の、一人の人間としての姿です。 支援する側もまた、迷い、揺れ、悩む現実。 それでも人は、誰かから理解されることにより、変わろうとすること 。精神医療や心理支援の現場を美化せず、しかし絶望だけで終わらせない。人と人が出会うことの大切さと可能性を描く小説です。
この小説の企画に賛同いただいた方からのご支援を受け、一緒に出版に向けて努力したいと考えています。1つの書籍がみなさんの協力で完成するというクラウドファンディングはご理解を得やすいのではないかと考えています。出版社との打ち合わせで、資金が準備しだい、出版作業に取り掛かる予定です。出版には早くて半年かかりますが、26年度内には出版できるのではないかと考えています。5000円以上ご支援いただける方のお手元には、早くて年内にはお届けできる予定です。
今回は電子書籍による出版ですので、発行部数にとらわれることなく、広く読者に届けられると思います。
皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
