並外れたリーダーは、部下を徹底的に指導している

サマリー:予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。今回は、ダートマス大学タックスクール・オブ・ビジネス教授のシドニー・フィンケルシュタインによる論文「最良のリーダーは偉大な教師である」の一節を紹介する。

 予定がぎっしり詰まった慌ただしい日々の中で、学習に時間を割くことは意外と難しい。そんな毎日を過ごす中でも1日1ページめくるだけで、自身を問い直し、重点課題を見つけ、あなたが成長するきっかけを与えてくれるのが、書籍『ハーバード・ビジネス・レビューが贈る リーダーを支える365の言葉』だ。本連載では、同書から珠玉の一節をご紹介していく。

 今回は、ダートマス大学タックスクール・オブ・ビジネス教授のシドニー・フィンケルシュタインによる論文「最良のリーダーは偉大な教師である」の一節を紹介する。

部下を十分に教育しているか

「最も優れたマネジャーたちは、対面であれリモートであれ、日々の業務の中で直属の部下たちに一対一の徹底的な指導を続けてきた。(中略)

 筆者が研究した並外れたリーダーたちは生粋の教師であった。彼らは常に現場に出向いて部下とともに過ごし、専門スキルや一般的な戦術、ビジネス原則、人生の教訓を伝授している。彼らの指導は、目の前の課題をきっかけに始まる、教科書のない有機的な教育であり、明らかに効果があった。彼らのチームや組織は、業界内で最高水準の業績を挙げていたのである」

「最良のリーダーは偉大な教師である」

シドニー・フィンケルシュタイン

参考論文「最良のリーダーは偉大な教師である」とは

 部下の教育や成長の促進は、能力開発研修や評価制度などの仕組みで行うものと、思い込んでいないだろうか。リーダー研究を重ねてきた筆者は、優れたリーダーと並のリーダーの違いは、日々折々に触れて部下の個別教育にいそしむかどうかにあると言う。いわゆるOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)だが、そこで扱う内容は業務に役立つ知識・スキルから、ビジネス原則や処世術まで多岐にわたる。

 しかも、部下の心に深く刻み込まれ、後々まで教訓となることが多い。こうした教育は誰にでも可能だが、教えるべき内容やタイミングをわきまえ、個々人が受け入れやすい方法論を選ぶことがポイントになる。

 本論文「最良のリーダーは偉大な教師である」では、プロフェッショナリズム、仕事のコツ、人生の教訓という3タイプの教え、その場で教える・機会を編み出すという指導のタイミング、そしてカスタマイズ、質問、模範を示すといった高度な教え方を紹介している。

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