男性との格差に性差別、女子教育、離婚……。2025年に刊行された中から、経済を中心に女性が抱え込まざるをえない難題に触れた本を選んだ。【北條一浩・編集部】

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『なぜ男女格差はなくならないのか』 田中世紀著

 昨今、「この国は女性にやさしくない」といった言い方をされる場合があるが、本書は、それでは「社会は誰に『やさしい』のか」という根本の問いから出発する。第1章で、日本最大のフリマサービス会社のメルカリが発表した自社の男女間賃金格差「388万円」(!)について詳細な分析をするのをはじめ、女性「らしさ」、男性「らしさ」という呪縛について、また、人生のさまざまな局面において女性が「あきらめ」てしまうことについて考察していく。

『経済学者たちの女性論 ジェンダーの視点で経済思想を問う』 柳田芳伸・原 伸子編

「ジェンダーのない経済学はオフィーリアのいないハムレットのようだ」。冒頭に英国のフェミニスト経済学者ジェーン・ハンフリーズの言葉を掲げる本書は、資本主義が発展していく過程で、過去の経済学者たちが女性や家庭をどう捉え、描いてきたかを検証しようとする試みである。総勢12…



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