これをチェックせずに、新年は迎えられない。
年末恒例企画、THE RIVER AWARDの発表だ!海外ポップカルチャー専門メディア・THE RIVERの読者が選ぶ、その年の“ベスト作品ランキング”が、ついに出揃った。
大作から話題作、そして心を掴んで離さなかった一本まで。今年、最も支持を集めた映画はどの作品だったのか。読者の皆さんから寄せられたアツいコメントとともに、ランキング形式で一挙に公開する。
「わかる、これは外せない!」と頷く声もあれば、「未見だったけど、そんなに刺さる作品なのか」と新たな出会いにつながる一本もきっとあるはずだ。
興行収入や動員数では測れない、“本当に愛された作品”の記録。トップ20から、カウントダウン形式で発表だ!
※投票期間:2025年12月17日(水)〜29日(月)
投票数:466人
投票方法:オンライン。1人3作品に投票。うち1作には2ポイント、残り2作には1ポイントずつ。
カッコ内は日本公開日。
※各作品のあらすじ文は作品公式Webサイトより引用。

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし、彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?
「セリフが一つもない。だけど、各動物の気持ちがわかる。わかるけどわかりきらない。全ての場面が繊細で、どこかに残る人間の跡も素敵でした。」(ゆうり さん)
「セリフのない映画で、こんなにも心揺さぶられるとは思わなかったです。セリフがないからこそ、直接心に響いたのかもしれません。本当に素敵で素晴らしい、大切な作品になりました。特に、猫好きは絶対観てほしい!」(にゃん さん)
「実写映画でさえCGを使えばどんな表現も可能になった今、「アニメにしかできないことは何か?」「アニメの良さとは?」という問いに対する一つの答えが、『Flow』ではないでしょうか。一切のセリフを排除し、純粋に絵だけで語り、物語そのものを観客の想像に委ねる―この大胆な試みに、『Flow』は見事に成功しています。アニメーションの本質である「絵を動かし、命を吹き込み、世界を創り出す」魅力を、余すところなくスクリーンに映し出した傑作だと思います。」(cheapside さん)
©2025 Searchlight Pictures. All Rights Reserved.
1961年、フォークギターだけを手に、きらめきを掴むためにニューヨークへ降り立った青年、ボブ・ディラン。恋人、音楽上のパートナー、才能を認める先輩と出会い、激動の時代に呼応するミュージックシーンの中で、彼の魅力と歌は大きな注目を集めていく。次第に“フォーク界のプリンス”“若者の代弁者”と祭り上げられるボブ。しかし、彼の才能と魂は、次第に違和感を感じていく。そして1965年夏、大観衆を前に最後の決断をする。彼の手にはエレクトリック・ギターがあった…
「ティモシー・シャラメが歌うたびに心が震え、その度に泣いてしまい顔がぐちゃぐちゃに…」(ミゲル さん)
「もう…とにかくあまりに濃厚で、あまりに最高なボブ・ディラン=ティモシー・シャラメという、誰も追い付けない天才の「疾走」を体感する2時間20分の祝祭でした。冒頭からラストまで、本当に自分は60年代の「あの時代」にタイムスリップしたのでは?と錯覚するような音と映像、そして演者たちの肉体から漂う「芳香」にやられ、クライマックスは涙と溜息が。マンゴールド監督の慈愛に満ちた「終わる物」への眼差し。絶品です。」(Takeman さん)
「父と15年ぶりに一緒に映画館へ行った思い出の作品になりました。ティモシー・シャラメらキャスト陣の歌も演技もすばらしく、サントラは我が家の車の中で流す定番のアルバムです。」(かめ さん)
(R), TM & (C)2025 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.
孤児を集めて暗殺者とバレリーナを養成するロシア系犯罪組織:ルスカ・ロマ。裏社会に轟く伝説の殺し屋:ジョン・ウィックを生み出した組織で殺しのテクニックを磨いたイヴは、幼い頃に殺された父親の復讐に立ち上がる。組織に背き、1000年の長きにわたって続く暗殺教団の存在にたどり着くイヴ。しかし、彼女の前に、あの伝説の殺し屋が現れる…果たしてジョン・ウィックは敵か味方か?最強の殺し屋と対峙したイヴの選択とは?
「ジョン・ウィックワールドが最高である理由の「撃つ理由」じゃなくて「撃ち方」にすべての美学が宿っているところ。それをアップデートしてるのがやばい。力でねじ伏せるんじゃなくて、重心、間、リズム、流れ。殺しがコンテンポラリーダンスみたいになってる瞬間もあった。」(カリカチュアありがたや さん)
「手榴弾縛りで無双したり、お皿で叩いて被ってジャンケンポン!したり、火炎放射vsハイドロポンプなんてアニメのポケモンでしかみたことないよ!!」(スジャータ さん)
「永遠にジェットコースターの落下を体験してる感じで毎秒楽しい!」(マサジョ さん)
© 2024 MARVEL.
アメリカ大統領ロスが開く国際会議でテロ事件が発生。それをきっかけに生まれた各国の対立が、世界大戦の危機にまで発展してしまう。この混乱を食い止めようとする新キャプテン・アメリカことサム・ウィルソンに、〈赤いハルク〉と化した大統領ロスが襲いかかる…!
「久しぶりに正統派MCUが帰ってきた!サムは最高のキャプテン・アメリカでした!」(らま さん)
「二代目キャプテンとして、覚悟を持って困難に立ち向かう姿が「サムに盾が受け継がれてよかったよね」と観客に思わせる納得の構成で、感情を静かに、でも確実に揺さぶってくる作品だった。感情面・物語面ともに総合満足度の高い一作でした。」(けんさん さん)
「最近のマーベル映画&ドラマにはイマイチ満足できなかったけど、ようやく新生キャップの活躍を映画館の大画面大音響で楽しめて、とても嬉しかった!キャップと仲間たちの活躍をもっと観たいです。」(ひいらぎ さん)
© 2025 MARVEL
宇宙ミッション中の事故で特殊能力を得た4人のヒーロー・チームは、その力と正義感で人々を救い、“ファンタスティック4”と呼ばれている。
世界中で愛され、強い絆で結ばれた彼ら“家族”には、間もなく“新たな命”も加わろうとしていた。
しかし、チームリーダーで天才科学者リードのある行動がきっかけで、惑星を食い尽くす規格外の敵”宇宙神ギャラクタス”の脅威が地球に迫る!
滅亡へのカウントダウンが進む中、一人の人間としての葛藤を抱えながらも、彼らはヒーローとして立ち向かう。いま、全人類の運命は、この4人に託された——。
「今までのMARVEL映画と違うテイストで、メッセージ性がすごく深い。
話の展開も面白いし、何よりヒーロー4人の魅力が半端なく、掛け合いも面白い。アクションシーンもかっこいいし感動するところも多い。これからのMARVELに期待できるような映画だった。」(Pikari さん)
「ファン・タスティック・フォーー♪
何度この音楽を今年、聴いたことか。マーベルの新たな顔として最高の4人でした。だからこそ早くドゥームズデイでの活躍が楽しみです。早く公開してくれ!!新たなファミリー映画として最高の1本でした!」(ベッカム さん)
「サンダーバードのようなレトロフューチャーな世界観がたまらなく愛おしい作品で、内容のテンポ感もよくアメコミ映画の正統派としてこれだけ気持ちの良い映画は久しぶりだったのでは?と思わせる作品だった。今後のMCUタイムラインとどう関わってくるのかも非常に楽しみなポイント。」(けんさん さん)
© 2025 Warner Bros. Entertainment. All Rights Reserved
これは、ある町で起きた、多くの人が命を落とした本当の話。水曜日の深夜2時17分。子どもたち17人が、ベッドから起き、階段を下りて、自らドアを開けたあと、暗闇の中へ走り出し姿を消した。消息を絶ったのは、ある学校の教室の生徒たちだけ。なぜ、彼らは同じ時刻に、忽然と消えたのか?いまどこにいるのか?疑いをかけられた担任教師のジャスティン・ギャンディは、残された手がかりをもとに、集団失踪事件の真相に迫ろうとするが、この日を境に不可解な事件が多発、やがて町全体が狂い出していく…この話のヒミツ知りたいでしょう?
「ホラー映画を観に行った筈なのに、爆笑して帰って来るとは思わなかった。グラディスおばさんのルックスを考えた人は天才なのでは?あのおばさんはよりによってどうしてあのカツラを被ろうと思ったの?あんな長さの前髪のカツラがこの世にある?なんであんなに口紅がはみ出て滲んでいるの?どこで服を買っているの?と、どうでもいい疑問が次々頭に浮かんで来るが、グラディスおばさんの過去を描く前日譚を企画中とのことなので、実現することに期待しています。」(わっふる さん)
「ワーナー・ブラザース ジャパン配給による最後の洋画作品‥しかと見届けました。次々と提示されていく謎や不可解な現象を拾っていくと見終わった頃にはいい意味で変な爽快感があってスッキリしって劇場を後にしました。名作!」(ラーメンからちゃんぽん さん)
「ありがとうワーナーブラザーズ。プロットやジャンプスケア描写、ゴア描写ももちろんよかったのですが、各登場人物のキャラクターアークが素晴らしかったです。とくにジャスティンの、男を見る目がなさそうなところ、自己肯定感が低そうなところ、ついでに教員にもあんまり向いてなさそうなところ、ものすごく役柄への理解度が高い!!と唸りました。ジョシュ・ブローリンも新たな代表作になるのではないでしょうか…!」(汁なし担々麺 さん)
©2024 Focus Features LLC. All Rights Reserved. ©Universal Pictures
NYでストリップダンサーをしながら暮らす“アニー”ことアノーラは、職場のクラブでロシア人の御曹司、イヴァンと出会う。彼がロシアに帰るまでの7日間、1万5千ドルで“契約彼女”になったアニー。パーティーにショッピング、贅沢三昧の日々を過ごした二人は休暇の締めくくりにラスベガスの教会で衝動的に結婚!幸せ絶頂の二人だったが、息子が娼婦と結婚したと噂を聞いたロシアの両親は猛反対。結婚を阻止すべく、屈強な男たちを息子の邸宅へと送り込む。ほどなくして、イヴァンの両親がロシアから到着。空から舞い降りてきた厳しい現実を前に、アニーの物語の第二章が幕を開ける。
「人間ドラマ?コメディ?二転三転する話に目が離せませんでした。ラストシーンはセックスワーカーも1人の人間である事を忘れないでというメッセージを受け取りました。逆境に抗う全ての女性に幸あれ。」(ダニー さん)
「権力者は弱者を蔑み搾取する。そんな胸糞展開な物語の中で『職業に貴賎なし』を体現し、臆することなく権利を主張するアノーラ の芯の通った強さが心地良い。中盤のドタバタパート、ラストシーンの鮮烈さ、緩急のバランスも素晴らしく『おとぎ話?ううん、現実』のキャッチコピーが実に的確で秀逸でした。」(cheapside さん)
「笑えるのに泣けて、ほっこりするのにちくっとする、いろんな感情を味わえる1作。」(le6mai83 さん)
© 2024 Miramax Distribution Services, LLC. All Rights Reserved.
アメリカの片田舎で静かな隠遁生活を送る養蜂家。ある日、彼の恩人である善良な老婦人がフィッシング詐欺にかかり、全財産をだまし取られた末に自ら命を絶ってしまう。
詐欺組織への復讐を誓った養蜂家は、かつて所属していた世界最強の秘密組織“ビーキーパー”の力を借り、怒涛の勢いで事件の黒幕へと迫っていく。
その先に立ちはだかるのは、この国では絶対に誰も手が出せない最高権力の影。それでも養蜂家は何も恐れず前進し、社会の秩序を破壊する害虫どもを完膚なきまでに駆除し続ける。そしてついに、彼が辿り着いた最大の“悪の巣”とは――?
「ステイサムだったらこうするねシリーズ。特殊詐欺グループは根っこまで引っこ抜きましょう。最高」(BNJ さん)
「ステイサムの、ステイサムによる、ステイサムファンのための映画でした。やっぱブチギレ状態のステイサムは無敵ですね!」(DJソーオン さん)
「「いや強すぎだろ!有り得ない!」という展開を「でもステイサムだから」で捩じ伏せる圧倒的な説得力。そしてほとんどの敵を無傷で瞬殺、次のターゲットの場所へ即座に移るという近年稀に見るハイテンポ。新年一発目に相応しい痛快アクションでした。」(太陽仮面サンタワー さん)
©2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.
シリーズ初、プレデターが主人公の完全なる新章。誇り高き戦闘一族から追放され、宇宙一危険な「最悪の地(バッドランド)」に辿り着いた若き戦士・デク。次々と敵に襲われる彼の前に現れたのは、上半身しかないアンドロイド・ティア。「狩り」に協力すると陽気に申し出る彼女には、ある目的があって――。「究極の敵」を狩って真の「プレデター」になれるのか、それとも「獲物」になってしまうのか。規格外のコンビが挑む、究極のサバイバルSFアクションが今始まる!
「SFホラーから一変、冒険活劇に進路を変えたシリーズだったが、まさかの大傑作だった。映画的な楽しさに溢れていて、大満足!今後のプレデター作品は全てダン・トラクテンバーグに任せよう。」(Ruka さん)
「大暴れSFバディアクションの超快作!生態系の整合性なんてクソくらえな危険生物大行進!細かいことはいいんだよ!一緒に暴れる快感に浸ろうぜ!ってなサイコー映画でした!」(プーちゃん。 さん)
「私も!ティアちゃん背負いたい!!!!」(キガ さん)
