“北欧の至宝”マッツ・ミケルセンの出演作には鮮やかな幅があるが、あのマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)にも参戦済みであるという事実を、ときどき忘れてしまいそうになる。ベネディクト・カンバーバッチ主演『ドクター・ストレンジ』(2016)のヴィラン、カエシリウスだ。
闇の魔術に魅せられた魔術師として、劇中では不気味な特殊メイク姿で登場したミケルセン。米Varietyの企画にて、カンバーバッチと繰り広げた「ミスター・ドクター」「ストレンジだ」というセリフについて振り返る一幕がある。
「少しジョークがあったんですが、どういう演技にするかについて、僕たちは認識が違っていました」と、現場での演技プランを話すミケルセン。「僕は控えめな演技をする、ドライなバックグラウンドがあります。でも脚本では、もう少し大袈裟に書かれていた。結果的にはうまくいったし、楽しかったです」と話している。
「原作コミックのことは知っていました。1960年代の、サイケデリックなものでした。それを再現させてもらえただけでなく、コミックにとても忠実だったと思います」と、スティーヴ・ディッコのアート世界観を話すミケルセン。さらに、アクションシーンの撮影も大いに楽しんだと語る。
「ワイヤーで空中カンフーもできました。僕はもともと体操選手でしたし、スタンスも自分でたくさんやります。ブルース・リーの大ファンでもありますから、(年齢や体力的に)手遅れになる前に、ついにやれたぞ!という感じでした。」
ミケルセンは本作で「空中カンフー」を披露できたことを、いつも誇らしく思っている。2024年のインタビューでも「一番楽しかったのは『ドクター・ストレンジ』かな。だって、僕が大好きな二つのことができたからです。魔法と空中カンフーです」とコメント。いつか再演してみたい思いもあるのだが、「僕はシリーズ作品で死にがちなんで、難しいでしょうけどね」と加えていた。
この度も『ドクター・ストレンジ』について「素晴らしい作品でした。大好きな映画です」と愛を語ったミケルセン。同作は2026年、早くも公開10周年を迎える。マルチバースを越えて、またミケルセンのカエシウスを見てみたいものだ。
Source:Variety

