株式会社トーハンから、小型書店開業支援サービス「HONYAL(ホンヤル)」の最新ニュースをお届けします。
HONYALで新しく生まれた本屋さんや、HONYALに関するトピックスを掲載しています。
HONYALのサービス内容につきましては公式サイトをご覧ください。

もくじ

HONYAL新規導入書店をご紹介(2025年11月)

トピックス

HONYAL一周年 メディア向けイベントを実施しました

HONYAL新規導入書店をご紹介(2025年11月)

学参ゼミ書店【2025/11/10 OPEN】

運営:株式会社ライフブリッヂルート
住所:東京都目黒区東山2-6-4 東京学参ビル
   個別指導塾学参ゼミナール
営業時間:平日 15:00-21:00
     (土・日・祝休)
WEB: https://gakusan-zemi.jp/

個別指導型の進学塾「学参ゼミナール」のエントランスにオープンした『学参ゼミ書店』。その名の通り、小学生・中学生・高校生を対象に、学習参考書をメインに取り扱っています。加えて、楽しみながら勉強への興味を持てるように、小学生向けの学習漫画なども販売しています。
「学参ゼミナール」と『学参ゼミ書店』を運営している株式会社ライフブリッヂルートは、1971年の創業以来、半世紀以上にわたり家庭教師派遣事業を展開してきました。グループ会社には全国47都道府県の中高受験過去問題集などの専門出版社である東京学参株式会社を擁しています。そして2023年から、本社ビル1階に個別指導塾「学参ゼミナール」を開校しています。
周辺は都心の静かな住宅街で教育熱心な子育て世帯が多く、塾生の保護者を中心に、これまで学習参考書や児童書・絵本に関する問い合わせも多かったとのこと。
学参という書籍の特性上、やはり生徒が自分の本として所有し、問題を解いたり書き込んだりしてとことん使い込むことで、知識が血となり肉となっていきます。また、参考書選びに関しては、生徒一人ひとりの個性や勉強スタイルをふまえたアドバイスが非常に重要となります。
そこで、長年にわたる学習指導・受験サポートのノウハウを活かして、今般『学参ゼミ書店』を立ち上げるに至ったということです。
運営会社の株式会社ライフブリッヂルートは、教育に携わる立場として「教科の勉強のみならず、人としての成長・心や感受性も育てるような、『生涯役立つ』教育を目指します」とウェブサイトに理念を表明しています。その取り組みの一環となる『学参ゼミ書店』が、ひらかれた学びの拠点として、生徒さんをはじめとする地域の方々に愛されることを願ってやみません。

THE TEA SHOP CHANOMI 富樫本店【2025/11/13 OPEN】

『THE TEA SHOP CHANOMI』は、全国各地の上質な日本茶と、お茶にぴったりのこだわりスイーツが楽しめる金沢の人気店です。特に、市内3店舗の旗艦店である富樫本店は広々としたカフェスペースでゆったり過ごせるとあって、2018年6月のオープン以来、幅広い世代の支持を集めています。
そのカフェスペースに新たに本棚が入り、THE TEA SHOP CHANOMI 富樫本店は2025年11月13日からブックカフェになりました。
本のジャンルは幅広く、当代人気作家の小説からエッセイ、ノンフィクション、ビジネス書にコミックまで。さらには親子で楽しめる名作絵本に犬猫ペット関係も。もちろんお茶の本や和菓子・洋菓子の本も並ぶ、コンパクトながらポイントを押さえた品揃えです。日常生活のひととき、丁寧に淹れられた美味しい日本茶をいただきながら、リラックスして手に取りたくなるラインナップになっています。
まずは本好きスタッフおすすめの作品を中心にスタートしたところですが、書棚には「お客様のおすすめを教えてください」と控えめなコメントカードも貼ってありました。お店からのおすすめだけではなく、お客様のおすすめ本も取り入れながら、また他のお客様に本のループをつないでいこうというオープンマインドなスタイルです。
代表の西上寛氏からは、ブックカフェの開業に際し「本の傍らには、美味しいお茶があるもんです。どちらもゆっくり味わいながら、お好みのお茶と本を選んでいただけたら」といった思いもお聞きしました。和文化の都・金沢から、伝統を受け継ぎつつ時代に合わせた新しい「お茶」と「本」のペアリングを発信しています。

本と盃 初添(はつぞえ)【2025/11/14 OPEN】

運営:一般社団法人あわいづ 
   店主/ソエリスト 西田 卓司 氏
店舗住所:新潟県東蒲原郡阿賀町京ノ瀬1350
  「まちの研究室ぷかぷか」内
※JR磐越西線津川駅 徒歩12分
営業時間:月・金曜日 16:00-19:00(祝日の場合13:00~18:00)/土・日曜日 13:00-18:00
※2025年12月現在、不定期(週)で営業しております。公式Instagramをご覧ください
WEB: https://awaidu.com/
SNS: https://www.instagram.com/hatsuzoe_books

新潟県下越地方の中山間地域、福島県境に位置する阿賀町で、一般社団法人あわいづが2025年5月から運営する私設研究室「まちの研究室ぷかぷか」。
「まちの研究室ぷかぷか」では、社会的意義や経済的価値のみにとらわれずに私的「研究」したい若者たちが題材を見つけ、実験やフィールドワークを進める環境と研究員同士がつながり共に発見し合う場づくりを志向しています。コワーキングスペースやシェアハウスを備えた拠点は、元は地元の大工の住居として増改築されており作業場もついているため簡易なDIY作業も可能となっています。
その建物の一角にしつらえられていたブックスペースがスケールアップし、書店『本と盃 初添』として営業をスタートしました。コンセプトは「人と人、人と研究対象の『発酵』を促す本屋」ということで、日本酒の醸造工程にある「三段仕込み」の一日目を「初添え」と呼ぶことにちなんで命名されました。
書店『本と盃 初添』では、「まちの研究室ぷかぷか」に「研究員」として参画する20代~30代、もしくは他の仕事をしながら自身の研究テーマを追求している若者を主なターゲットにしています。取り扱う本のセレクトも、研究員それぞれの人生と阿賀町の暮らしや人びとに関わりが生まれ、その関係を“発酵”させていくきっかけ(初添え)となるような本を選んでいくということです。
店主/ソエリストの肩書で『本と盃 初添』の選書を主に担う西田卓司氏は、かつて2011年から2016年まで、若者を中心に本好きの注目を集めた『ジブン発掘本屋 ツルハシブックス』(新潟市西区)を経営していました。現在は阿賀町で「阿賀黎明高校魅力化プロジェクト」をはじめ様々な活動に携わり、さらに活躍の場を広げています。

ブック&カフェ 坐坐奔奔(ざざほんほん)【2025/11/16 OPEN】

小田急線狛江駅から徒歩約10分、閑静な住宅街の一角を占める古民家は、“野口整体”の創始者として知られる野口晴哉旧邸です。敷地内には、現在も研鑽に使われている整体稽古場や、音楽をこよなく愛した創始者が遺した土蔵造のリスニングルーム「野口晴哉記念音楽室」があり、音楽イベントも定期的に開催されていることから、多くの人々の交流拠点となっています。
このたび、その邸内の一室でオープンした「ブック&カフェ坐坐奔奔」も、書籍販売とカフェ営業に加え、トークイベントや映画観賞会などを積極的に展開していく計画です。邸内の野口晴哉記念音楽室とも相互にイベント等で協力しながら、文化に関心を持つ人々が集う場となることを目指しています。そして、ネット検索ではたどり着けないような、本や人との予想外の関わりを生み出し、「生活の営みの一部としての文化を体験する場所」を目指すということです。
書籍の品揃えは、人文学、文化人類学や芸術といったジャンルを中心にセレクトされています。天井の高い広々とした和室で、思い思いにくつろぎながら本を選び、コーヒーも楽しめます。イタリア式の焼き菓子は、渋谷で長年続いた南イタリア料理店ピノサリーチェのパティシエによる本格的なもの。
店名の「坐坐奔奔」は、「適度に座り、適度に走る」という意味を込めた命名とのこと。店主によれば、「本というメディアは、概念や思考だけではなく、書いた人、関わった人たちの経験に基づいて作られています。その経験を追体験することで、私たちは自らの生活圏を出ずしても世界の多層性に触れることができ、それと同時に、自分の価値観を見つめ直すこともできます。日々の営みにほんの少しの視点の変化を加える。坐坐奔奔はイマココを「別のイマココ」にすることを目指します」ということです。身体性を前面に出したネーミング&コンセプトは書店としては珍しいものと思われますが、整体法の始祖ゆかりの地にはいかにもふさわしく、大きな日本家屋のたたずまいも相まってとても印象的な書店になっています。

ふくろうの本棚【2025/11/27 OPEN】

山梨県から長野県にかけて広がる八ヶ岳エリアは、豊かな自然環境や首都圏からのアクセスの良さで長年にわたり観光地として親しまれ、近年は都市部からの移住先としても注目を集めています。
そのエリアで年間3万7千人の観光客が訪れる「道の駅こぶちさわ観光案内所」に、“あなたの旅をもっと楽しくする本屋”『ふくろうの本棚』がオープンしました。
選書のコンセプトは「山と空の本屋」とし、八ヶ岳ゆかりの本や、旅の思い出のよすがとして求められるような本を取り揃えています。山に関しては、初心者向けの山歩きから本格的な登山をテーマとした本まで、またキャンプに欠かせないアウトドア料理やクラフトワークも取り扱う予定です。空に関しては、八ヶ岳ブルーと讃えられる紺碧の空を写しこんだ自然写真集や、星空観察に適した高原ならではの天体図鑑や宇宙の本なども。また、周辺に美術館やギャラリーなどが多いことからアートや建築関連書、さらには転居を考えて訪れる方に向けて“移住・田舎暮らし”の本も順次取り扱っていきます。

運営にあたる一般社団法人八ヶ岳ツーリズムマネジメントは、2010年の法人設立以来、観光圏整備法に基づく国認定の「八ヶ岳観光圏(山梨県北杜市、長野県富士見町、原村の3市町村で構成)」における事業運営を担っています。その一環として「道の駅こぶちさわ」の観光案内所の指定管理を請け負っており、その建物の一角に書店を開業することにより、本の販売も通じて、地域の魅力を伝えたいということです。本を通して国内外の広い地域からの来訪者の体験をより深いものとするために、ゆくゆくは登山家など著名人とのコラボレーションや、地元在住作家のコーナーづくりなども進めていきたいとのことです。

book.wakakusa【2025年10月OPEN、11月~HONYALで品揃え拡充】

店主:北村 由紀恵 氏
住所:奈良県奈良市東城戸町32
  F CONNECT内
営業時間:土日祝 13:00-17:00
営業予定はinstagramでご確認ください
SNS: https://www.instagram.com/book.wakakusa/

近鉄奈良駅から徒歩6分、JR奈良駅からも徒歩12分と好アクセスな、奈良市中心部のならまちエリア。その静かな住宅街の中にオープンしたのが『book.wakakusa』です。……ここまでの情報だけで「ん? それって…」とピンときた方は、きっと地元にお住まいか、書店めぐりの好きな方ではないでしょうか。
店主の北村氏は、これまでもならまちエリアの無人シェア型書店『ふうせんかずら』の棚主として、『book.wakakusa』の屋号で活動してこられた方です。臨床心理士・公認心理師の資格をお持ちで、書店主としては心理学やマインドフルネス、メンタルヘルスなどをメインに“癒し”につながるジャンルを主軸とし、また定期的にアートセラピーなどのワークショップも実施して、困りごとを抱えている人や生きづらさに悩んでいる人に向き合ってきました。
今般、書店として規模を拡大し独立され、あらためて本とセラピーによる「癒しの場所」を目指して『book.wakakusa』の開店に至りました。所在地は『ふうせんかずら』の入っている建物の土間を通り抜けた先で、中庭に面した一室となります。
店主によれば、「癒し」とは「新たな価値観に触れて視野を広げることで、自分やまわりを客観的に振り返り、新たに進んでいくこと」という積極的な意味づけをされています。そして、「本を読むことによって感動したり自分の大切なものを再確認したり、新たな世界に触れて気づきを得たりしてこころが豊かになる。それはまた明日から歩き出す自分にとってのエネルギーとなる。それが本による癒しではないかと思っています」ということで、「お客さんが自分にとって大切な一冊に出会い、新たな世界につながっていけるようお手伝いできる本屋でありたいです」と語ってくださっています。
臨床心理士と話しながら自分の一冊を選べる本屋さん、これからの時代にますます必要とされる存在なのではないでしょうか。

トピックス

HONYALの事業開始一周年を機に、11月21日、トーハン本社に報道関係者を招いてラウンドテーブルを実施いたしました。
前半の第一部ではトーハンよりHONYALの一年間の展開状況をご紹介し、後半の第二部では実際にHONYALをご利用中の書店主を招いてトークイベントを開催しました。

第一部(要旨)

トーハン取締役専務執行役員・堀内洋一(前方右)、
書店事業本部マネジャー・関輝当(前方左)

2024年10月17日のHONYALスタート以来、書店開業を検討中の方からのお問い合わせは一年間で606件となり、そのうち62件でHONYALの成約に至っています(2025年11月16日現在)。
成約済みの62件は全国28都道府県に広がっており、都市部や商業地に限らず郊外や住宅地でも、店舗の一角や自宅の一室などでフレキシブルにHONYALをお役立ていただいております。現在のところ店主の男女比は7:3で男性が多く、最年少は25歳女性、最年長は80歳男性となっています。62件のうち、書店や出版社などいわゆる業界経験者は21%にとどまる一方、半数超の56%が他の事業との兼業で書店を開いており、兼業の内訳は飲食業や雑貨販売との組み合わせが多い傾向にあります。
HONYALのサービスには「通常版」と「Lite版」の2種類がありますが、少額取引モデルのLite版が62件中52件となっており、より開業しやすいサービス設計を進めたことで、全国的に本と人とのタッチポイントが広がっています。HONYALによる店舗規模の平均値は、通常版の書籍売場が11.6坪、Lite版で9.6坪。在庫冊数は通常版で1,500冊、Lite版で700冊となっています(書店独自仕入の古書・ZINEや、閲覧のみの非売品は除きます)。
全国各地でのHONYALの成約により、年間の国内書店出店数は増加傾向に転じ、四つの自治体において無書店状態の解消にもつながっています。現在、新刊書店がない市町村は全国で498箇所(2025年8月・出版文化産業振興財団調べ)とされますが、トーハンとしては引き続きHONYALの認知度アップに取り組み、開業を後押しすることで無書店市町村の減少にも貢献できるよう、2028年3月には200店舗のオープン達成を目指すことといたしました。

第二部(要旨)

近藤貴也氏(前方右)、黒川成樹氏(前方中)、
和氣正幸氏(前方左)

書店主によるトークイベントには、HONYALを利用して静岡県で「本屋すみれ」を新規開業した近藤貴也氏、また東京都世田谷区で2021年から営業中で、追加仕入先としてHONYALを利用中の「WARP HOLE BOOKS」の黒川成樹氏をお招きしました。
ファシリテーターとして、自身も書店主であり独立系書店の動向に詳しい和氣正幸氏に司会進行をお引き受けいただきました。ゲストのお二方が書店開業にいたった経緯や、サービスとしてHONYALを選んだポイント、実際に利用してみての感想や、書店としての今後の展望など、終始和やかな雰囲気の中で興味深いエピソードをたっぷりとご披露いただきました。

第二部のトークイベントの模様は、下記リンク先からぜひご高覧ください。

HONYALについて詳しくはウェブサイトからお気軽にお問い合わせください。ご質問や開業相談は随時受け付けています。

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