NEXT…F1開催スケジュール
2025年12月05日(金)7:10 am
記事要約
・F1とフジテレビが独占放送契約を2030年まで5年延長、日本での放送体制を強化
・F1 TV Pro/Premiumが日本初上陸、オンボードやデータ視聴など“第二の観戦体験”が可能に
・F1人気は国内で20%増、フジは番組拡充と全社的プロモーションで新旧ファンに訴求
■地上波復活!フジテレビ、F1独占放送・配信契約 F1 TV Pro/Premiumも日本初上陸
株式会社フジテレビジョン(フジテレビ)は、「Formula 1」(F1)の日本国内における独占オールライツ契約を締結した。契約期間は2026年から2030年までの5年間で、日本国内における放送および配信権をフジテレビが独占的に保有する。
新たな契約に伴い、11年ぶりに地上波放送が復活。2026年は最大5戦のダイジェストが地上波で放送される予定だ。また、F1公式ストリーミングサービス「F1 TV Pro」と「F1 TV Premium」も日本で初めて視聴可能となる。
■TV・オンラインの両方で全セッションを完全生中継
フジテレビはF1中継40周年となる節目の年に、「フジテレビNEXT ライブ・プレミアム(CS)」、「フジテレビNEXTsmart(オンライン)」、そして今回初めて「FOD」を加え、全24戦のフリー走行、予選、スプリント、決勝レースを完全ライブ中継する。
今回の新契約により、フジテレビのF1関連番組もさらに強化。毎戦の詳細レビューを届ける『F1 GP News』、オフシーズン恒例の5時間特番『Formula 1 Season Review』、過去の名勝負を振り返るアーカイブ映像など、多彩な関連コンテンツを通じ、日本のF1ファンの期待に応えていく。
■日本でも「F1 TV Pro」「F1 TV Premium」が利用可能に
「FOD」は、今回の契約により初めて「F1 TV」と連携。「F1 TV Pro」と「F1 TV Premium」が日本で利用可能となり、オンボードカメラ、チームラジオ、走行データ、舞台裏映像など、F1を深く味わえる“第二の視聴体験”が加わる。
■ファンは20%増、国内テレビ視聴者数も26%増
今回の5年更新は、フジテレビがF1の価値と市場拡大に強いコミットメントを持ち続けている証でもある。日本国内のF1ファンは現在1680万人とされ、2022年比で20%増加。2025年の日本GPは週末累計26万6000人を動員し、コロナ禍以降で最多となったほか、国内テレビ視聴者数も26%増を記録した。
■イアン・ホルムズ(F1 メディア権・放送担当最高責任者)
「フジテレビとの関係を継続できることを大変うれしく思います。彼らはF1が日本で初開催された時から共に歩んできたパートナーであり、長年の協力に心から感謝しています。F1は世界的に大きな成長を遂げ、新しく多様なオーディエンスに広がっていますが、その成長を長年のパートナーであるフジテレビと共有できることを誇りに思います。フジテレビが日本でのF1の見せ方をさらに革新し発展させていく姿を見るのが楽しみです」
■清水賢治社長(フジテレビジョン)
「F1とフジテレビが共有してきた歴史は、日本のモータースポーツ文化の発展と共に歩んできたものです。1987年の放送開始以来、アイルトン・セナとアラン・プロストの伝説的バトルから、現在の迫力あるホイール・トゥ・ホイールの戦いまで、数え切れない興奮と感動を届けてきました。2026年からの5年間、日本でのF1独占放送およびF1 TV Pro/Premiumの配信を担う契約を締結できたことを大変光栄に思います。
また、当社は“真のコンテンツカンパニー”を目指し、全社横断の取り組みとして『F1プロモーション委員会』を設立し、F1関連施策のさらなる強化と拡大を進めています。長年のF1ファンの情熱に応えるだけでなく、これから初めてF1に触れる新しい世代にも、そのすべての瞬間を届けるべく全力を尽くしてまいります」
■地上波でホンダとトヨタの新時代を目撃せよ
2026年は、ホンダがアストンマーティンF1チームとタッグを組んでワークス体制として復帰する重要な年となる。ドライバーは2度のF1王者フェルナンド・アロンソと、ポールポジション獲得経験を持つランス・ストロールが務める。
さらに数時間前、トヨタ自動車のモータースポーツ部門であるトヨタ・ガズー・レーシング(TGR)がハースF1のタイトルパートナーに就任すると発表。豊田章男会長は「トヨタは、ついに本気で動き出した」「これまでとは違う速度で動き出します」「ここから本気で進めていきます。トヨタも、いよいよ走り始めました」と強い決意を示した。
日本人ドライバーでは、角田裕毅が2026年にトップチームであるレッドブル・フォードのテスト兼リザーブドライバーを務めることが決定。5年間のF1参戦を経てシートを失ったが、本人は現役復帰を諦めていないと宣言、育成を続けてきたホンダ・レーシングも見捨ててはいない。また、国内2メーカーが積極的にF1と関わる姿勢を示す中で、日本人ドライバーにチャンスが広がる。
来季は、ザウバーがアウディへと変わり、キャデラックも新規参戦。1チーム増加して11チーム・22人がチャンピオンを争うことになる。
鈴鹿サーキットで行われるF1日本GPは、第3戦として3月27日から29日にかけて開催される。
無料の地上波放送は24戦中わずか5戦ではあるものの、日本代表のホンダとトヨタが世界の自動車メーカーとF1で戦う姿を多くの人々が目にする意義は大きい。
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