中国当局が日本の新作映画に関する審査を凍結し、台湾を巡る対立の余波が文化分野にも及んでいる。日中間の緊張は和らぐ兆しがほとんど見られない。
事情に詳しい関係者2人によると、中国国家電影局は17日、日本映画の新作に対する認可手続きを一時停止した。すでに承認されて上映日も決まっていた日本映画6本についても公開を保留したという。内部の指示に関する話だとして関係者が匿名を条件に語った。
こうした措置は、日中関係の緊張が文化の分野にも波及していることを示している。高市早苗首相が現職首相として台湾海峡危機と自衛隊派遣の可能性を公に結び付けた発言を行った後、今回の凍結が明らかとなった。
この認可手続き停止に関する指示は、日本外務省の金井正彰アジア大洋州局長が中国側と協議する前日に出された。会談は緊張緩和にはつながらなかったもようで、中国外務省の劉勁松アジア局長は協議の結果に「不満」を示した。
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国家電影局にコメントを求めたが、現時点で返答はなかった。
中国の国営メディアは17日、日本映画2本の上映延期を報じていた。「映画クレヨンしんちゃん 超華麗!灼熱のカスカベダンサーズ」と「はたらく細胞」の2作品について、中国電影報は配給会社の話として、「日本映画の輸入市場の全体的な動向と中国の観客の感情を鑑みた」と伝えた。
今回影響を受ける他の4作品には「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」や「8番出口」などが含まれる。
中国のチケット販売サイトによれば、17日の凍結指示前に公開された日本映画は引き続き上映されている。チケットプラットフォームの猫眼によると、14日に公開された日本の人気アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」は、17日以降売り上げが急減速したものの、中国の興行ランキング首位を維持している。
日本は中国にとって主要な外国映画の供給国の一つであり、特に日本のアニメ映画は近年、中国市場で成功を収めている。作品によっては、日本国内の興行収入を上回るケースもある。
原題:China Halts New Japanese Movie Releases as Taiwan Spat Drags On(抜粋)
— 取材協力 John Liu and Nectar Gan
(情報を追加し更新します)
