結城豊弘(ゆうきとよひろ)様
境港観光協会会長、テレビプロデューサー、政治経済評論家
映画「遥かな町へ」企画プロデュース

番組取材で世界中を巡り、日本も事件・事故・災害取材や生中継で行ったことがないところは
ほぼない。
地方創生や街のブランディングアドバイス、観光振興、政治やメディアの講演に各地に
訪れることも少なくない。
世界を少しだけ見てきた僕にとって、この日本はとても魅力的。
しかし、その良さと素晴らしさ、文化、歴史、暮らしやすさに日本人自身はみんな
当たり前だと思っている。海外の旅行者の方が「アメージング!」と声を上げる。
鳥取県境港市、魚と妖怪の街、カニやマグロ、そしてゲゲゲの鬼太郎でその名を知られる境港市で
生まれ育った。町は1970年代後半から、数件あった映画館と書店がどんどん姿を消し、
盛んだった漁業も漁獲高が落ち込んでいった。活
気が失われた町。寂しかった。1分1秒でも早く町を出たかった。
都会には夢がある気がした。未来もある気がした。
テレビ局に勤めたり取材やブランディングを学んだ縁から、境港の観光協会会長に就任した。
若い頃知らなかった文化や歴史、素敵な街並みに築いた。ふるさととは
外に出て初めてその魅力に気づかせられるものなのかもしれない。
鬼太郎を描いた漫画家水木しげるさんの愛した境港。
電灯のない暗がりには何か不思議のモノがいるかもしれない。
「あやかし」や「恐れ」に人の素敵な情感を感じた。
今回映画「遥かな町へ」の撮影で鳥取県倉吉市を何度も訪れた。
昭和の残る素敵な町だった。
倉吉を歩きながら、境港と同じく漫画家谷口ジローの世界をリアルに感じた。
見えない「時間」「ノスタルジー」も感じた。
観光客が「おしゃれー」「かわいい」と古い看板にスマホを向ける。
かれらもきっとそこから何かを感じているに違いない。
懐かしさだけでない、心の奥の何かを喚起させる場所。
それこそが「ゆるさと」なのかもしれない。
映画への応援メッセージ
漫画家谷口ジローさんの名作・遥かな町へは圧倒的な絵の美しさと予想のつかない
展開と奥の深さで家族というものや青春の瑞々しさ、大人というこが描かれる。
この映画の主役は、実は谷口ジローさんも魅了された倉吉の街並みや景色にある。
錦織監督の感性で倉吉がきっと昭和という時代にタイムスリップさせるだけでなく
魅力的な登場人物の描き方で、みんなを倉吉のあの時代に誘ってくれることだろう。
愛すべき錦織良成監督の丁寧な映像作りは、日本人の監督よりヨーロッパやアジアの新鋭監督の手法に近い。
丁寧な演技とカメラ。映像を磨き込む手腕はピカイチ。
そんな錦織監督の熱い熱いこだわり映画。
映画 遥かな町が面白くならないはずはない。
心から応援したい。
嫌、錦織監督のあの瑞々しく素敵な世界がスクリーンでまた見られるのだから
ここは全力でエールを送るしかないだろう。