岡谷図書館と笠原書店が連携 BOOKsコラボ12月末までスタンプラリー
2025年11月1日


 岡谷図書館と笠原書店(岡谷市塚間町)は、国と県が推進する「図書館と地元書店との連携事業」の一環で、1日から12月31日(水)まで2カ月間にわたり、「BOOKsコラボおかや」第1弾として「2025秋のスタンプラリー」を行う。図書館で本を借り、笠原書店で買い物をしてスタンプ4個を集めると、市出身の童画家武井武雄の刊本作品を題材にした栞(しおり)や子ども向けキャラクターグッズを記念品として進呈する。
 地域に根付いた読書文化を守り発展させ、読書環境を豊かにして市民の読書推進を図ることが狙い。同書店の笠原新太郎社長によると、国内の公共図書館では専門の問屋から図書を購入するケースが8割ほどを占める中、岡谷図書館では地元の同書店からの購入を続けている。両者の関係は、6月に県立図書館で開かれたフォーラムで先進連携事例として発表され、10月30、31両日に愛媛県で開いた全国図書館大会でも紹介された。
 山梨県では全県の公共図書館と書店組合が連携し、地域の特産品を記念品とするスタンプラリー「やま読ラリー」を18年から継続しているものの、「県内では初めての試み」(小坂英之岡谷図書館長)。「本を借りることと買うことの相乗効果を生み、より豊かな読書生活を送れるよう地域の読書環境を整え、家族での来館と来店を促したい」と話す。
 期間中、図書館で本の貸し出し5冊で1個、笠原書店(本店、レイクウォーク岡谷店)での買い物1000円分で1個のスタンプを押し、4個で記念品をプレゼントする。台紙は図書館と笠原書店に用意し、記念品との交換は同書店で行う。記念品の栞は、刊本作品No.59「人魚の嫦娥(じょうが=中国の故事から月の異名)に登場する人魚をホログラム印刷してある。
 笠原社長らは「B00ksコラボおかや」事業について、スタンプラリーに続き「さまざまなアイデアがあるので具現化させていきたい」とし、「すわズラー(諏訪6市町村図書館広域ネットワーク)もあるので、いずれ諏訪中の図書館と書店がつながれるようになれば」と期待。「図書館と書店がコラボすれば読書はもっと楽しくなるという思いを市民に伝え、読書推進につなげていければ」と話す。
 (スタンプラリーをPRする小坂館長㊨と笠原社長)

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