大ヒット香港アクションエンタテインメント『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』(25)に出演し大注目を浴びたテレンス・ラウと、同作にも出演し『スタントマン 武替道』(25)、『返校 言葉が消えた日』(21)でも知られるセシリア・チョイがW主演を務めた香港のラブストーリー『幻愛 夢の向こうに』が、2026年2月20日(金)より公開となる。あわせて本作のティザーポスターが解禁となった。
【写真を見る】『トワイライト・ウォリアーズ 決戦!九龍城砦』のテレンス・ラウ&セシリア・チョイが主演を務める『幻愛 夢の向こうに』Photon Films (HK) Limited [c] 2019 All Rights Reserved
2020年香港興収第2位を記録、香港電影評論學會大奨で最優秀俳優&女優W受賞、香港電影金像奨で6部門ノミネートをはたした本作。統合失調症を患いながらもなんとか日常を送っている小学校教師レイ・ジーロックは、ある出来事をきっかけに出会った女性ヤンヤンに一目惚れ。彼女と仲を深めていくが、自らが抱える病について打ち明けられないでいた。その間に症状は悪化し、やがてヤンヤンがロックの幻覚だった事が明らかになる。愕然とするロックだったが、治療の為に受けていたセラピーの場でヤンヤンによく似た女性イップ・ラムが現れる。彼女は心理学を専攻する大学院生で、ロックに論文執筆に協力して欲しいと頼むが…。
テレンスが、幻覚や妄想を見てしまう統合失調症に苦しみながら、それでも愛を求めようとする主人公の青年ロックを、映画初出演ながら迫真の演技で魅せ、第26回香港電影評論學會大奨で最優秀男優賞を受賞した。ロックが恋に落ちるヤンヤン、ラム役をセシリアが務め、現実と幻の世界に生きる複雑な二役を見事に演じ、香港電影評論學會大奨で最優秀女優賞に輝いた。監督は、『十年(原題)』で香港版アカデミー賞の香港電影金像奨で最優秀作品賞を受賞したキウィ・チョウ。本作が3作目の監督作品であり、第39回香港電影金像奨で6部門ノミネート(監督、脚本、撮影、音響、女優、新人賞)をはたした。また作品は、コロナ禍ながら2020年の香港にて興収第2位を記録するヒットとなっている。
本作でテレンス・ラウとセシリア・チョイが香港電影評論學會大奨で最優秀俳優&女優W受賞したPhoton Films (HK) Limited [c] 2019 All Rights Reserved
なおテレンスとセシリアは本作がきっかけで恋人となり先日結婚を発表、2人とオーディションから撮影までずっと時間を共にしていたチョウ監督は、海外メディアから2人について聞かれると「結婚について以前より知っていて、見守っていた」と語り、「クランクアップの日には空に虹が出ていた。テレンスとセシリア含む撮影チームと共にそれを見たが、結婚を聞いてそれがなにを意味するのか分かった」と喜びのコメントを寄せた。
さらに、本作の日本版WEB限定ティザーポスターが解禁となった。ビジュアルは、無数の光のなかで主演の2人が見つめあう姿が切り取られてた、『幻愛 夢の向こうに』という邦題に相応しい幻想的なデザイン。映画のなかで印象的に登場する香港の夜の街中で発光する、路面電車やバス、ビル群の光を用いており、香港映画らしさを感じられるものとなっている。
現実と幻の境界線を彷徨う男女のせつない愛とはどのようなものなのか?香港で大ヒットを記録した本作に期待が高まる。
文/鈴木レイヤ
