ユニバーサル ミュージック グループ(UMG)が、クリエイター向けマーケティングアプリ「House of Carmen(ハウス・オブ・カルメン)」を密かにリリースしていたことが分かった。登録したマイクロインフルエンサー(TikTok、Instagram、YouTubeでフォロワーが1,000人以上いるユーザー)に、コンテンツで報酬を得て、世界的なトップアーティストと仕事ができる機会を提供するものだ。Music Business Worldwide(MBW)が10月6日伝えた。
プロジェクト責任者であるジェニー・ストライド氏(UMG英国法人コマーシャル&クリエイティブ・イノベーション担当ディレクター)は「クリエイターマーケティングが成長軌道を歩み続ける中、それを社内に取り込む必要性が現実のものとなっていることを認識した」とコメント。グローバルなクリエイターデータベースを保管し、クリエイターを適切に分類し、効果的かつ直接コミュニケーションを取り、迅速に対価を支払い、全てのデータソースを統合して、キャンペーンの効果的かつタイムリーな分析を可能にする場として、House of Carmenを構築したと述べた。
このアプリでは、クリエイターへの直接依頼のほか、コンペ方式も採用されている。当初のサービス対象国は英国のみだが、ドイツ、米国にも拡大される見通し。
(文:坂本 泉)