U-NEXT HOLDINGSは14日、2026年8月期を初年度とする5カ年の中期経営計画「Road to 2030」を発表した。新たな付加価値の創出として、「音楽サブスクリプションサービス」を開発中であることも明らかにした。
同社は、BtoB向けにUSENや店舗ソリューションを提供し、BtoC向けには動画配信サービス「U-NEXT」などを展開している。今回の中期経営計画「Road to 2030」は、「持続的な成長と未来型価値創造」をテーマに掲げ、コンテンツ配信事業では「ユーザー基盤の強化」と「収益機会の拡大」を二本柱としている。
「ユーザー基盤の強化」では、モバイルセットプランの普及促進と、オリジナルIPや独占配信による差別化を進める。モバイルセットプランとして「Rakuten最強U-NEXT」や「U-NEXT MOBILE」を展開し、新規ユーザーの拡大と解約率の低下の双方を狙う。加入者数が計画を上回った場合は、中期計画全体の上振れ要因になると見込まれている。
一方、「収益機会の拡大」では、海外展開に加え、新たな付加価値の創出を進める。特に、U-NEXTに「音楽サブスクリプションサービス」を追加する取り組みを進行中としており、スポーツコンテンツのライブ配信で培った強みを生かし、「公営競技・スポーツベッティング」分野への新規参入も検討している。