「TOKYO ART BOOK FAIR 2025」が東京都現代美術館にて、12月11日〜14日、19日〜21日の2週末にまたがって開催される。
第15回目の「TOKYO ART BOOK FAIR」では、アート出版の国際的なコミュニティを広げるプラットフォームを目指し、各週約280組、合計約560組の独創的なアートブックやZINEを制作する出版社、ギャラリー、アーティストが集結。出展者一覧は公式ウェブサイトからチェックできる。
毎回ひとつの国や地域に焦点を当てる企画「ゲストカントリー」の第9回ではイタリアを特集。
1966〜77年にかけてイタリアで制作された新聞や雑誌、パンフレット、エフェメラなどを収録した『YES YES YES Revolutionary Press in Italy 1966-1977』と、1978〜2006年にかけて刊行されたイタリアのZINEを批評的に紹介する『OUT OF THE GRID: Italian Zines 1978–2006』をひもとく展示を通じて、イタリアにおけるインディペンデント出版の歴史を探る。
さらに、イタリアのデザインにおける企業と出版の関係性を切り口に集めた書籍の展示「Marchette」に加え、ブルーノ・ムナーリ、エンツォ・マーリ、エットレ・ソットサスらの絵本を多数刊行する出版社Corrainiによる展示も行われる。
また、瀬戸内芸術祭2025で同実行委員会・UNHCRの共催企画として発表されているホンマタカシ「SONGSーものが語る難民の声」も展示される予定だ。バングラデシュ・コロンビア・日本の3カ国で暮らす難民や国内避難民の住まいを訪ね、撮影したしたポートレイトや「大切なもの」を記録した《SONGSーものが語る難民の声》が紹介される。
このほかにも、Sigma、New Balance、Museum of Imaginary Narrative Arts、バング & オルフセン ジャパン、ビームス カルチャー卜によるスペシャルブースや、トークショー、ワークショップ、サイン会、ライブパフォーマンス、キッズエリア、地域連動企画など関連プログラムも充実のラインアップ。
今年はクリスマスシーズンに合わせて、ブルーノ・ムナーリ、中村至男、デヴィッド・ホーヴィッツの3名によるTABFオリジナルのラッピングペーパーを使った梱包サービスを行う「BOOKWRAPPING CORNER」も登場する。
Art Beat News