▼導入
鳥取県西部に位置する江府町は、中国地方最高峰・大山の南麓に広がる、「奥大山」と呼ばれる地域にあります。 人口はすでに2,500人を下回り、日本一人口が少ない鳥取県の中でも最も人口が少ない町です。それでも、清らかな水、ブナの原生林、日本海に注ぐ水を育む森など、豊かな自然に恵まれた環境があります。そして、この地では未来へと受け継ぎたい営みがいくつも芽生えています。
「奥大山Re:Connect実行委員会」(今井印刷株式会社内に事務局)は、そんな奥大山の自然と、そこで暮らす人々の思想を伝えたい――その思いで集まった仲間たちです。今回私たちは、奥大山に根ざして生きる人々の思想と自然との関わりを、写真と言葉で一冊にまとめます。4人の生き方を通して描かれるのは、奥大山から立ち上がる「人と自然の物語」です。
この本は、ただの地域の記録ではありません。読む人自身が「自然とどう向き合うか」を考えるきっかけになると信じています。その思想を全国へ、そして未来へと届けるために、クラウドファンディングに挑戦します。この挑戦を、ぜひ一緒に形にしてください。
(動画出演者の方から動画掲載を行うことの快諾を取得しております。)
※リターンは追加・変更となる可能性がございます。最新のリターン一覧はREADYFORサイトでもご確認ください。
▼自己紹介
はじめまして。「鳥取県江府町、奥大山の自然と、そこで暮らす人々の思想を伝えたい。」その思いから生まれたのが「奥大山Re:Connect実行委員会」です。「Re:Connect=価値を再解釈し、つなぎ直す」を合言葉に、奥大山に根ざす人々と共に歩みながら、自然と人との営みを写真と言葉で可視化し、より多くの人、そして未来へと残すことを目指しています。
メンバーは、地域出版社「今井出版」で企画・編集・デザインを担い、取材や撮影の現場にも立ち会う編集者をはじめ、奥大山を題材にした歴史小説「天の蛍」を世に送り出してきた作家、地域や自然をテーマに活動を続けるカメラマン。異なる専門性を持った多彩な顔ぶれが集まり、それぞれの視点を持ち寄ることで、一冊の本を丁寧に紡ぎ出そうとしています。
江府町は「観光から環境へ」と軸足を移し、観光客数の拡大よりも、交流人口や移住・定住を大切にするまちづくりへ歩みを進めています。私たちはその姿勢に共鳴し、この転換のただ中で生きる人々の思想を記録することが、地域を超えて多くの人に「自然との向き合い方」を問いかける活動になるとと考えています。
▼プロジェクトを立ち上げたきっかけ
日本各地で、人と自然との関わりは急速に失われつつあります。山は手入れを失い、川や水源は弱り、動物や人の暮らしのバランスも崩れはじめています。奥大山もその例外ではありません。自然は「放っておけば最良」というものではなく、人が手を入れ、ときに守り、ときに生かすことでこそ、共に生きる関係が成り立ちます。奥大山には、その関係性を実践し続ける人々がいます。
本プロジェクトで制作するのは、写真と言葉で紡ぐフォトエッセイ集『奥大山 自然共生リアリズム』。テーマは「人は自然とどう生きるのか」。奥大山に根ざして暮らす人々の姿を記録し、時に目を背けたくなる葛藤も含めながら、人と自然の響き合いを見つめ直す試みです。
こうした営みを本として記録し、全国に届けることで、 「人は自然とどう生きるのか」という普遍的な問いを、都市部で自然との距離を感じる人にも、教育や研究に携わる人にも、そして未来を担う世代にも投げかけたい。その思いこそが、このプロジェクトを立ち上げた最大のきっかけです。
奥大山というひとつの土地で培われた視点が、読む人それぞれの暮らしや未来を考えるヒントとなることを願っています。
▼プロジェクトの内容
本プロジェクトで制作するのは、写真と言葉で紡ぐフォトエッセイ集『奥大山 自然共生リアリズム 』です。テーマは「人は自然とどう生きるのか」。奥大山という土地に根ざして暮らす人々の姿を記録し、自然との関わりを見つめ直す手がかりを届けます。
創刊号では、奥大山で自然と向き合い続ける四つのまなざしを軸に、「自然共生リアリズム」を見つめ直していきます。それは単なる「田舎の記録」やエコなライフスタイル紹介ではなく、ときに目を背けたくなる現実や葛藤までも含め、人と自然が響き合う姿を探ろうとする試みです。
地球と人の健康をひとつながりに捉え、奥大山で実践を続ける 桐村 里紗さん。
(※桐村 里紗様からプロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。)
害獣とされ埋もれてしまう命を食の恵みに変え、命の重みと向き合う 宇田川 保さん。
(※宇田川 保様からプロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。)
奥大山の水と米に寄り添い、「毎年が一年生」の気持ちで酒を醸す 大岩 一彦さん。
(※大岩 一彦様からプロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。)
海外から地域福祉まで多彩な経験を経て、自然教育や共生の場を育む 光島 宏美さん。
(※光島 宏美様からプロジェクトを行うこと、名称と画像掲載を行うことの許諾を取得しております。)
それぞれの歩みには異なる実践がありながらも、共通して「自然を活かし、人と共に営む」という思想が息づいています。
また、今回のクラウドファンディングでは、彼らの思想や実践を応援する気持ちを込めて、主演者にまつわるリターンをご用意しています。命を活かすジビエ肉、プラネタリーヘルスの理念を描いた大風呂敷。これらは単なる返礼品ではなく、「主演者への応援」としての意味を持つ特別なリターンです。あなたの支援は、奥大山の思想を未来へ紡ぐ力になります。
書籍完成のイメージは以下の通りです。
書籍名:『奥大山 自然共生リアリズム vol.01』
言語:日本語・英語併記
仕様:h240×w170mm / 200ページ予定
刊行予定:2026年1月下旬より順次発送(クラウドファンディング支援者限定・非売品)
※制作状況により発送時期が前後する可能性があります。確定次第、改めてご案内いたします。
※書籍の画像は完成イメージです。実際のデザインとは異なります。
取材と撮影はすでに始まっており、現地での記録は着実に進んでいます。この本を特に届けたいのは、都市部で自然との距離を感じている人々や、教育・研究の現場に携わる人、そして未来を担う世代の子どもたちです。奥大山の人々の思想は地域にとどまらず、誰にとっても避けられない問い「人は自然とどう生きるのか」を投げかけるはずです。
さらに、この挑戦は私たちだけでは成し得ません。ご支援いただいた方のお名前を本書の巻末に刻み、一冊を共に創り上げた証として残します。本を手に取るたびに、奥大山の自然と人々の営み、そして支援者の存在が重なり合い、未来へと受け継がれていく。そんな共創の一冊にしていきたいと考えています。
▼資金の使途
今回のクラウドファンディングでは、第一目標を300万円に設定しています。
この金額に到達すれば、書籍を刊行することが可能となりますが、このプロジェクトは「一定額に達すれば終わり」ではなく、支援が集まるほどに共感の輪が広がり、より多くの方に“書籍”を届けることができます。
第一目標金額である300万円の内訳は以下の通りです。
① 編集・執筆・翻訳・デザイン費:40万円
② 撮影費:30万円
③ 印刷費:70万円
④ CFパートナーサポート費(税込):165,000円
⑤ READYFOR手数料14%(税込):462,000円
⑥ リターン関連費用(在庫分すべて出た場合):894,400円
⑦ その他諸経費:78,600円
一方で、本プロジェクトの実現に必要な全体費用は約500万円にのぼります。編集・執筆・デザイン・撮影・翻訳・印刷・広報・発送といった制作に直結する経費をすべて含んでいます。
その内訳は以下の通りです。
① 編集・執筆・翻訳・デザイン費:160万円
② 撮影費:80万円
③ 翻訳費(英語版制作):30万円
④ 印刷費(製作・製本):90万円
⑤ 広報・LP制作・広告費:40万円
⑥ 発送・管理費(梱包資材・送料・事務費用):30万円
⑦ 運営・調整費(取材や進行に伴う交通費・会場費・備品購入など):20万円
⑧その他諸経費:50万円
この「全体制作費用」は、クラウドファンディングでのご支援と自己資金を組み合わせてまかないます。目標金額以上に集まった資金はすべて書籍制作に直結させ、刊行を実現するために大切に活用していきます。
※本プロジェクトの資金は、実行委員会の事務局を務める「今井印刷株式会社」が受け取ります。プロジェクトとリターンは「奥大山Re:Connect実行委員会」が実施します。
▼プロジェクトの展望・ビジョン
本書に描かれるのは、奥大山で自然と向き合いながら暮らす人々の姿です。けれどもそこに込められた問いは、決して奥大山地域に限ったものではありません。
「人は自然とどう生きるのか」、このテーマは、全国の、そして世界の誰にとっても避けては通れない課題です。自然との営みには恵みや調和だけでなく、ときに目を背けたくなる葛藤や選択も伴います。その現実を直視することこそが、新しい関係を築く第一歩になると信じています。
奥大山という一つの土地で培われた視点は、読む人それぞれの暮らしや未来を考えるきっかけとなります。そしてこの創刊号を出発点に、今後も刊行を重ねながら、イベントや体験の場を通じて共感の輪を広げ、奥大山発のメッセージをさらに深めていきます。
クラウドファンディングという形であなたに参加していただくことは、資金を集める以上の意味を持ちます。このプロジェクトは「一定額に達すれば終わり」ではなく、支援が集まるほどに共感の輪が広がり、より多くの方に“書籍”を届けることができます。 そして“書籍”を通して、「自然とどう生きるか」という問いは、より遠くへ、より深く届いていきます。
電子の情報が流れていく時代に、紙の本として形を残すことで、思想や営みは世代を超えて受け継がれていきます。そして、巻末に刻まれる支援者のお名前は、この挑戦を共に歩んだ証として未来に残ります。どうか、この挑戦をぜひ一緒に形にしてください。
▼共感の輪を広げるリターンについて
■書籍
また、書籍を支援頂いた先着100名様には、奥大山地域の手で生まれた、特別なアートセットをお付けいたします。
[ビニールバッグ・竹歯ブラシ・マグカップ・ポストカード(2枚)]
※マグカップ、ポストカードのデザインは複数あり、お選びいただくことはできません。
※書籍とセットのみ(他の返礼品とセットの場合は、早期特典はつきません。)
▼主演者への応援に繋がるリターンについて
今回のクラウドファンディングでは、主演者にまつわるリターンをご用意しています。命を活かすジビエ肉、プラネタリーヘルスの理念を描いた大風呂敷。
これらは単なる返礼品ではなく、主演者の活動を、直接応援することに繋がる特別なリターンです。共感した想いに、あなたの支援をお寄せください。
■書籍+プラネタリーヘルス大風呂敷曼荼羅
■書籍+ジビエ肉
(約600g/冷凍)
他の出演者にまつわる返礼品も、現在制作中です。 それぞれの思想や営みに触れられる特別な内容をお届けできるよう準備しています。
これらの返礼品の支援は、主演者の活動を、直接応援することに繋がります。共感した想いに、あなたの支援をお寄せください。
▼プロジェクトメンバー
滋賀県出身。鳥取県米子市に移住。今井出版 ディレクター。企画立案から編集・デザインに加え、サブカメラマンとしても本プロジェクトに携わる。取材や撮影を通じて江府町の人々の思想や価値観に触れ、その声を広く伝えることを目指す。
鳥取県米子市出身の小説家。中学校教員を経て作家活動を始め、2000年に早稲田文学新人賞を受賞。以降、鳥取の歴史や人物を題材に多くの作品を執筆し、鳥取県出版文化賞を受賞してきました。江府町を舞台にした歴史小説『天の蛍』など、地域との縁も深い。
米子市出身。東京の写真館で修行後、帰郷して活動を開始。海外でのワーキングホリデーを経て、現在は広告・建築・ウェディングなど幅広い分野で撮影を手がける。江府町での取材や撮影経験も多く、本プロジェクトの記録と表現を担う。
今井出版 営業。大阪から米子市へ移住し、奥大山を有する江府町の営業担当として本プロジェクトを支える。奥大山 Re:Connect 実行委員会の進行補助を担い、江府町の人々との関わりを通じて奥大山の自然の奥深さを知った。