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第20回札幌国際短編映画祭が、2025年10月10日(金)〜13日(月・祝)に札幌の映画館「サツゲキ」で開催される。今年は世界91の国と地域から2,386作品の応募があり、その中からコンペティション・ノミネート作品〈オフィシャルセレクション〉70作品(31の国と地域)が選出された。これらの作品を対象に国際審査員による審査が行われ、グランプリをはじめ各賞が決定する。


10日(金)キックオフ・イベントには、岩井俊二監督と別所哲也氏が登壇

記念すべき20回目となる札幌国際短編映画祭の開幕を飾るキックオフ・イベントには、映画監督の岩井俊二氏、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)代表で俳優の別所哲也氏がゲストとして登壇する。

イベント内では、招待作品として岩井俊二監督・アイナ・ジ・エンド主演の「夏至物語[完全版]」(2023年)を上映。さらに、第97回アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門にノミネートされた、山崎エマ監督の短編ドキュメンタリー「Instruments of a Beating Heart」(2024年)を札幌で初公開する。




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夏至物語(2023年)

また、招待作品の3本目として、北海道滝川市出身で世界的に知られるデザイナー・彫刻家の故・五十嵐威暢氏(2025年2月逝去)を追った短編ドキュメンタリー「Unconscious in Creativity — 五十嵐威暢 2022〜2023年の記録」(監督・撮影・編集:神宮巨樹)も劇場初公開となる。


オープニング上映ではさらに、20周年を記念したスペシャル・プログラムから作品を先行上映する。


ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)と札幌による20周年記念コラボレーション企画「Short Shorts Film Festival & ASIA SPECIAL SELECTION」からは、ブラジルのコメディ作品「マイ・フレンド・ニーチェ」(2013年/ファウストン・デ・シルバ監督)を上映。


また、札幌国際短編映画祭の20年の歴史を振り返り、映画祭プログラマーが選んだ”ベスト作品”を集めた「SSF 20th Anniversary THE BEST OF THE BEST」プログラムから、フランスのアニメーション作品「マイ・ジェネレーション」(2018年/リュドヴィク・フープラン監督)を上映する。



第20回札幌国際短編映画祭 キックオフ・イベント


日時:2025年10月10日(金)18:00〜21:30
会場:サツゲキ(札幌市中央区南2条西5丁目)シアター1(2F)
内容:

第一部:開会式&特別表彰式(ゲスト:岩井俊二、別所哲也、ほか)、来札監督紹介、特別表彰、北海道作品授賞式
第二部:オープニング上映(招待作品)

「夏至物語 完全版」 主演:アイナ・ジ・エンド 監督:岩井俊二
「Unconscious in Creativity — 五十嵐威暢 2022〜2023年の記録」 監督:神宮巨樹
「Instruments of a Beating Heart」 監督:山崎エマ
「マイフレンド・ニーチェ」 監督:ファウストン・デ・シルバ
「マイ・ジェネレーション」 監督:リュドヴィク・フープラン




料金:1,000円(オープニング入場券)
チケットリンク:https://teket.jp/10642/56442


特別プログラム:ショートショート・フィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)とコラボレーション

1999年に別所哲也氏が立ち上げた「アメリカン・ショートショートフィルムフェスティバル(現:SSFF & ASIA)」をきっかけに、北海道では2000年より「アメリカン・ショートショート・フィルムフェスティバル in 北海道」が毎年開催された。2006年以降は札幌国際短編映画祭として生まれ変わり、今年で20周年を迎える。


20周年を記念し、SSFF & ASIAと札幌の両映画祭では、過去の受賞作品や人気作品など選りすぐりの作品を集めた特別記念プログラム「Short Shorts Film Festival & ASIA SPECIAL SELECTION」を上映する。記念プログラムのゲストとして、上映作品の監督や関係者は「日本博 2.0」のサポートにより世界7カ国から招聘され、SSFF & ASIAからは映画祭代表の別所哲也氏、同エグゼクティブ・ディレクターの東野正剛氏が来札する。


“姉妹映画祭”として交流を続ける両映画祭が20周年を記念し、多彩な海外ゲストを迎えながら、東京と札幌を通じて日本全体の魅力を発信する。マーケット会場であるイベントスペースEDiTでは、招聘ゲストの監督・関係者を招き、各国の映画事情や制作秘話などを聞ける無料トークイベントも開催される。




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SSFF&ASIA SPECIAL SELECTION に招聘するゲスト監督 ©SSFF&ASIA


「 Short Shorts Film Festival & ASIA SPECIAL SELECTION」


日時:2025年10月11日(土)11:00〜、13日(月・祝)15:00〜
会場:サツゲキ シアター4
料金:前売り1300円、当日1,500円
チケット:https://teket.jp/10642/56442
ゲスト:別所哲也、東野正剛 他、上映作品監督
上映作品:

「D.I.Y」 ロイストン・タン監督(シンガポール)
「マイ・フレンド・ニーチェ」 ファウストン・デ・シルバ監督(ブラジル) ※第9回札幌国際短編映画祭 最優秀脚本賞
「セーフ丨Safe」 ムン・ビョンゴン監督(韓国)
「キープ・オン・ダンシング」ジェシカ・バークレイ・ロートン監督(オーストラリア)
「ダブル・オア・ナッシング」 トーケイ監督(スイス) ※第20回札幌国際短編映画祭入選作品
「戦場の音」 マーティン・アミオット監督(カナダ) ※第19回札幌国際短編映画祭グランプリ
「900万の色:目に見えない世界」アンナ・バラ監督(チェコ) *第20回札幌国際短編映画祭入選作品



SSFF&ASIA フィルムメーカーズミーティング


日時:2025年10月11日(土)13:00〜14:30
海外映画監督7名とのQ&Aを実施(通訳付き)。
会場:イベントスペースEDiT
料金:無料(事前登録推奨)


岩井俊二監督デビュー30周年記念トーク

小樽で撮影された「Love Letter」(1995)や、帯広で撮影された「キリエのうた」(2023)など、北海道と縁の深い岩井俊二監督の長編デビュー30周年を記念する特別トークライブ。シンガーソングライターのChimaも参加する。



日時:2025年10月11日(土)15:30~17:00
会場:イベントスペースEDiT
料金:無料(事前登録推奨)


多彩な無料イベント


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マーケットイベント会場:イベントスペースEDiT(札幌市中央区南2西6ビルB1)

(1)「SSFF&ASIA フィルムメーカーズミーティング 10/11(土)
(2)岩井俊二監督デビュー30周年記念トーク! 10/11(土)
(3)フィルムマーケットセミナー 10月12日(日)11:00〜12:30

世界の短編映画祭はどのようにネットワークし、コミニティーを形成しているか?ショートフィルムのカナダにおける現状や未来を聞く。

ゲスト:モーガン・フェレーロ(第20回札幌国際短編映画祭・国際審査員:プログラマー/キュレーター丨カナダ)
(4)「Micro Docs for SDGs + U18 上映会 Filmmakerトーク」 supported by Yahoo!ニュース 10月12日(日)15:00〜16:30

「Micro Docs for SDGs」は、SDGsをテーマに人にフォーカスしたマイクロドキュメンタリー。3分30秒のショートドキュメンタリーを募集するナショナルコンペティションのMicro Docs部門である。最優秀作品はMicro Docs for SDGs賞を授与され、Yahoo! ニュース ドキュメンタリーで新作を発表できるチャンスが与えられる。

Micro Docs U18部門は、LINEヤフー株式会社と株式会社トモノカイが開発、出版する学習教材「ドキュメンタリーからはじめる探究ステップゼロ」の別冊として出版された、「動画で始める探究ステップゼロ」を使い中高生が制作する3分30秒のショート・ドキュメンタリーを全国から集め、生徒同士がお互いの映像について議論出来る機会を提供することで、次世代の制作者支援としていく。
(5)進化する生成AIにクリエイティブはどう向き合う?! 10月12日(日)18:00〜19:30

北海道で映像に携わる2名のフィルムメーカー、David Aoki氏と伊藤広大氏から、生成AIの活用事例を紹介してもらう。クリエイティブにどのような影響を与えていくのか、会場の参加者とともに話題の生成AIについて掘り下げていく。
(6)FIRST青年国際映画祭 プレゼンテーション 10月13日(月・祝)14:00〜15:30

中国最大のインディーズ映画の祭典「FIRST 青年国際映画祭」にて、
2025年9月、札幌国際短編映画 JAPAN PROGRAMの上映が行われた。
相互の国際交流を目指し、札幌にて中国文化や映画祭を紹介する。

スペシャルセミナー&イベントの参加申し込みはこちらから。



屋外イベント


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札幌の街中に巨大スクリーンが出現するOutdoorシアターを開催。夜空を見上げながら、大自然を冒険する作品を鑑賞できる。


開催日:10月13日(月・祝)
場所:凹場(北2西4)
上映作品:「Wonderful Music Cinema 」(音楽にまつわる作品)18:30-19:15
「Outdoor Adventure Cinema 」19:15分-20*30分 
※[Best Adventure]賞の発表あり
スクリーニングパートナー:キノマド


コンペティション注目作

第97回米国アカデミー賞短編実写映画賞にノミネートした「黙っていられなかった男」や、ウクライナ避難民の少女の心を描いた「バランス」など、世界を感じられる作品がノミネートされている。このほか国内作品、日本初公開の作品、北海道の作品など、多彩な内容と魅力に分かれたプログラムを上映する。

今年の国際審査員には、台湾の映画監督イーチー・リエン氏、日本から映画監督の横浜聡子氏、カナダの映画祭プログラマー、モーガン・フェレーロ氏が就任。審査結果は10月13日(月・祝)のアワードセレモニーで発表される。


映画祭総合スケジュール

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第20回 札幌国際短編映画祭開催概要


劇場上映:2025年10月10日(金)~13日(月・祝)
会場:サツゲキ(札幌市中央区南2条西5丁目 狸小路5丁目)
オンライン上映:2025年11月1日(金)~11月16日(日)
チケット:オープニング1,000円、1プログラム券 前売1,300円/当日1,500円、鉄人パス(全プログラム対象・優先入場・数量限定)6,000円など。詳細は公式サイトを参照のこと。





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