アンダン ~時を超える者

エピソード2『病院』“The Hospital”

あらすじ

交通事故で入院し回復中、アルマは死んだ父と会話し、奇妙な依頼を受けることを余儀なくされる。

ネタバレ感想

病院で目を覚ましたアルマは、病室にまたしても死んだはずの父親の姿を見ています。

まだ父が存命だった頃のハロウィンの日の記憶では、〈ファルナズ・ラクハニ〉からの電話を受けて慌ててまだ幼いアルマを1人残しその場からいなくなってしまっていました。事故直前の出来事か?

交通事故から目覚めての母親の第一声が「死んだら許さなかった」で、本気で怒っていそうなのがこれまたヤバい。アルマの性格にも多少非はありそうですが、完全なる毒親です。

引き続き父親の姿は見えるし、麻酔のせいなのか半分トランス状態のアルマは、職場の上司〈トゥンデ〉がお見舞いに来ても彼以外の辺り一面は森の中の景色に見えていたり、サムと別れた記憶がすっぽり抜けていたりと不安定な状況ですが、自分が病室の中でループしていることに気が付きます。

ループしていることを父親に話すと「お前は生と死の両方の世界に足を突っ込み私と精神的領域で会話してる。あの事故が時制の感覚を揺り動かし非線形的な事柄まで見えるようになって……」という何やら小難しい講釈が返ってきてきました。

さらに「私を助けてくれ」と切羽詰まった、かつ、強硬的な態度で同意を得るまで諦めないだとかなんだとか。世界は崩壊し、また病室からループが始まるのですが、大筋は同じでもアルマのリアクションによって少しずつ会話は変わるようです。

「自分の婚約から関心が薄れるのがイヤなんだ、今は私が心配されてるから」なんて言ってくる姉は嫌だよなぁ。屈折の極みです。

これに対してベッカの反応は冗談じゃないといった感じで、これまでにもベッカが何を頑張っても中退や自殺未遂で邪魔をされ、いつもアルマが主役だったと反論。

アルマは補聴器をつけておりますが、聴覚の問題は後天的なものらしく、その影響でベッカは大事な一年をアルマに費やしたのだそう。薬か自殺未遂による昏睡状態が一年も続いた、と?

ループを抜けようともがいて怯えるアルマにまた父親が出てきて彼女を落ち着かせ、「事故がきっかけで私と話せるようになった、お前と会話することが必要なんだ。新しい聴力としてうまく機能させてほしい」と。さらに、アルマには祖母と同じく特殊な能力が備わっていて、シャーマンの素質を持つアルマの能力を慎重に育成すると言い出しました。

アルマがこれに同意するまでループは続くようです。

その後もループに抗おうとするアルマでしたが、結局は病室に戻されてしまいます。出てきた父親曰く、「お前の能力が必要で私が事故を引き起こした。目覚めて欲しかった、お前しか私を救えない」のだとか。

ハロウィンの夜、事故ではなく殺されたそうで、アルマの真実を見る力があれば過去を変えられる、しかしそれにはアルマ自身の同意が必要とのこと。

なんというか母親もアレだし父親もいくら無念を晴らしたいとは言えかなり強要してくるし、かと言ってアルマも良い性格とは言えないしで感情の置き所が難しい感じです。
元来、平凡な人生に飽き飽きしていたアルマは父に導かれるように時の概念を超える独創的な生き方を選ぶ決断をしました。

な、何の話……??1話よりもさらに困惑が深まります。

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アンダン ~時を超える者

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▼次回、エピソード3

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