「”デキる非正規”の生産性は正社員の4倍」アサヒビールが数値化して明らかになった”驚きの結果”
起業後、主婦が働きやすい「時給より有望なしくみ」確立
リアルとデジタルを融合したマーケティングやHRソリューションサービスを展開するmitoriz。同社ファウンダーの木名瀬博さんは「もともとの出発点は、アサヒビールのラウンダー事業だった。いっしょに働くパート女性たちの能力の高さに驚いた。その事実を世の中に知ってほしい、彼女たちと一緒に成長したいと、独立起業の道を選ぶことになった」という――。(第1回/全3回)
※本稿は、木名瀬博『「当たり前」を極める人だけがビジネスチャンスをつかむ』(プレジデント社)の一部を再編集したものです。
ビジネスのヒントは意外なほど身近にある
私が主に家事を専業とする女性たちを活用してラウンダービジネスを始め、現在のmitorizに続く取り組みを始めたのは、そこにたしかな価値を見出したからです。
アサヒビール時代にラウンダーさんたちと一緒に仕事をして、彼女たちの能力の高さに驚かされたと同時に、働きたいけれどその機会に恵まれない女性たちが働けるようになる仕組みをつくれば、それは社会にとっても大きなメリットになるということに気がつきました。
実際にやってみて、そこにあったのは、文字どおり「宝の山」でした。
日本全国の売り場を支えているラウンダー
ラウンダーの仕事といっても、よくわからない人もいるかもしれません。これは、メーカーの営業担当の代わりに小売店を訪問し、売り場づくりのフォローやアドバイス、販促活動などを行い、売上アップを図る業務です。
メーカーが自社の社員を使って自力で実行しようと思ったら、より多くの営業スタッフを用意しなければならなくなります。
しかし、人手を増やせば、必然的に諸経費が膨らむことになります。そこで威力を発揮するのが外部のラウンダーです。作業をアウトソースすることで、メーカーはコスト削減できるからです。
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