【ゆっくり解説】70年代パニック映画の金字塔!今こそ観たい、手に汗握る傑作BEST10

【ゆっくり解説】70年代パニック映画の金字塔!今こそ観たい、手に汗握る傑作BEST10

概要
1970年代、映画界を席巻したパニック映画ブーム!CGのない時代に、アイデアとアナログ特撮の限りを尽くして作られた、手に汗握る傑作の数々をランキング形式でご紹介します。『タワーリング・インフェルノ』『ポセイドン・アドベンチャー』といった不朽の名作から、日本が誇る傑作まで、極限状態の人間ドラマとスペクタクル映像の融合をお楽しみください!

■立ち絵:坂本アヒル
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0:00 前説(イントロ)
1:28 第10位: カサンドラ・クロス (1976)
3:44 第9位: 大地震 (1974)
5:51 第8位: エアポート’75 (1974)
7:54 第7位: 新幹線大爆破 (1975)
10:13 第6位: 日本沈没 (1973)
12:31 第5位: 大陸横断超特急 (1976)
14:34 第4位: サブウェイ・パニック (1974)
16:41 第3位: ジョーズ (1975)
19:00 第2位: ポセイドン・アドベンチャー (1972)
21:19 第1位: タワーリング・インフェルノ (1974)
23:46 総評・まとめ

【ゆっくり解説】70年代パニック映画の金字塔! 今こそ観たい、手に汗握る傑作BEST10 皆さんこんにちは! ねえ魔理沙、今回のテーマは『70年代パニック映画』! なんだかすごそうね! おう! 1970年代はまさに『パニック映画の時代』で、 一大ブームが起きたんだ。 現代の私たちにも通じる普遍的な恐怖や、 人間の本質を鋭く描いた作品が多いんだぜ。 背景にはベトナム戦争やオイルショックといった、 当時の不安定な社会情勢があったと言われてるぜ。 人々の見えない不安が、スクリーンに投影されたのかもな。 世の中の空気と映画って繋がってるのね。 その頃の作品には、どんな特徴があったのかしら? 一番は豪華な『オールスターキャスト』だな。 それにCGがない時代だから、 ミニチュアとかの特撮技術を駆使して、 本物顔負けのリアルな災害シーンを作り上げてたんだ。 今のCGとはまた違った、 職人たちの熱い魂がこもったアナログな迫力がすごいんだぜ。 職人技が光る映像、すごく興味があるわ! なんだか、現代の映画にはない魅力がありそうね。 よしきた! それじゃあ早速、 昭和の映画館を熱狂させた伝説の傑作たちを、 ランキングで見ていこうぜ! 第10位 カサンドラ・クロス (1976) いよいよランキングの始まりね! 記念すべき第10位は、一体どんな映画なのかしら? 第10位は、豪華国際列車を舞台にした『カサンドラ・クロス』だぜ。 この映画のすごいところは、ただの細菌パニックじゃないってことなんだ。 乗客たちは『見えない細菌』と、 そして彼らを「処分」しようとする『国家の非情な陰謀』っていう、 二つの巨大な恐怖と戦うことになるんだぜ。 えっ、国家の陰謀? 細菌に感染した人たちを、国が助けてくれるんじゃないの? それが逆なんだな。 物語は、致◯性の高い肺ペスト菌に感染したテロリストが、 大陸横断特急に逃げ込むところから始まる。 そして、感染拡大を恐れたアメリカ軍のマッケンジー大佐は、 なんと乗客1000人を乗せたまま、 列車ごと破壊して証拠を隠滅しようと計画するんだ。 この非情な決断は、 観客に「命の価値」とは何かを深く問いかけるんだぜ。 ひどすぎるわ! それって、乗客を見◯しにするってことじゃない…。 そんなのって、ありえないわよ…。 ああ。 だから乗客たちは自力で生き残るしかない。 リチャード・ハリス演じる医師チェンバレンを中心に、 乗客たちは軍の計画に立ち向かうんだぜ。 ソフィア・ローレンやバート・ランカスター、 エヴァ・ガードナーといった、 当時の超大物スターが勢揃いしてるのも見どころだな。 そして最大の見せ場は、 列車が破壊される目的地、 老朽化した『カサンドラ・クロス』っていう巨大な鉄橋を渡るクライマックスだ。 ミニチュアを使った特撮なんだけど、 その崩落シーンの迫力は圧巻の一言に尽きるぜ。 この臨場感あふれる映像は、ぜひご自身の目で確かめてほしいんだぜ! ウイルスとの戦いだけじゃなく、 人間同士のサスペンスや人間ドラマも濃厚なのね。 それは手に汗握るわ…。 そうだろ? 単なるパニック映画の枠に収まらない、 サスペンス大作としての魅力が、 この映画を不朽の名作にしているんだぜ。 第9位 大地震 (1974) 続いて第9位ね! 次はどんなパニックが待ち受けているのかしら…? 第9位は、そのタイトル通り、 大都市ロサンゼルスを巨大地震が襲う『大地震』だぜ。 この映画は、ただスクリーンで災害を『観る』だけじゃない。 なんと、劇場全体が揺れるような音響システム『センサラウンド』が導入されて、観客は地震を『体験』させられたんだ。 えぇっ!? 映画館で本当に地震が起きるみたいだったってこと? それはすごいわね! ああ、低周波の音波で振動を発生させる仕組みで、 まさにアトラクション感覚だったんだぜ。 日本では有楽座で上映された時、 隣の劇場で舞台中だった大女優の山田五十鈴さんが本物の地震だと勘違いして激怒した、 なんていう有名な逸話も残ってるくらいなんだ。 ふふっ、なんだか面白い話ね。 でも、それだけリアルだったって証拠ね。 物語はどんな感じなの? 主人公はチャールトン・ヘストン演じる建築技師グラフ。 彼はエヴァ・ガードナー演じる妻との関係に悩んでるんだけど、 そんな人間ドラマの真っ只中に、 マグニチュード9.9っていう途方もない大地震が発生する。 CGのない時代に、 精巧なミニチュアと合成技術だけで、 高層ビルが次々と崩れ落ちていくロスの街を描き切った特撮技術は、 まさに圧巻の一言だぜ。 パニックの迫力だけじゃなくて、 極限状態での人間模様もしっかり描かれているのね。 ああ。 様々な登場人物のドラマが同時進行で描かれる『グランド・ホテル形式』もこの映画の魅力でな。 主人公の夫婦関係だけでなく、 同僚への嫉妬に狂う男や、 正義感あふれる警官のドラマが、 大パニックの中で交錯していくんだ。 スペクタクルな映像と濃厚な人間ドラマの融合、 これぞ70年代パニック映画の醍醐味だな。 第8位 エアポート’75 (1974) 第8位は、なんだか聞き覚えのあるタイトルね。 『大空港』とは何か関係がある のかしら? その通り! 第8位は、70年の大ヒット作『大空港』の続編、 『エアポート’75』だぜ。 前作のヒットを受けて製作された、 航空パニック映画ブームを決定づけた一作だな。 物語は、飛行中のジャンボ機に小型機が激突するところから始まるんだ。 うわっ、考えただけでも恐ろしいわ…。 パイロットは無事なの? いや、それが最悪の事態でな…。 衝突の衝撃で操縦室に大穴が開き、 副操縦士は機外へ、 機関士は即◯、機長も重傷を負って操縦不能に陥るんだ。 まさに絶体絶命の状況だぜ。 そこで地上から救出作戦が試みられるんだけど、 その救出方法がとんでもなくクレイジーなんだ。 クレイジーな救出方法? 一体何をするの? なんと、軍のジェット・ヘリコプターからワイヤーを伝って、 飛行中のジャンボ機の操縦室に乗り移るんだぜ! もちろんCGなんてない時代だから、 全部スタントマンが実際にやってる。 この手に汗握るシーンこそが、この映画最大の見せ場だな。 救出に向かうパイロット役は、前作『大地震』に続いてチャールトン・ヘストン。 そして前作から唯一、 ジョージ・ケネディがジョー・パトローニ役で続投しているのもファンには嬉しいポイントだぜ。 豪華なキャストはパニック映画のお約束なのね。 機内にはどんな人たちが? 往年の大女優グロリア・スワンソンが本人役で出ていたり、 映画『エクソシスト』で世界中を震え上がらせた少女役のリンダ・ブレアが乗っていたりと、 乗客の人間模様も見どころの一つだ。 極限状態の人間ドラマと、 手に汗握るスペクタクルが見事に融合した傑作なんだぜ。 第7位 新幹線大爆破 (1975) 続いて第7位は、日本の作品ね! ついに来たわ! おう、第7位は日本が世界に誇るパニック映画の金字塔、 『新幹線大爆破』だぜ! これはただのパニック映画じゃない。 日本の高度経済成長が生んだ『光と影』を鋭く描いた、 社会派サスペンスの傑作なんだ。 なんだか難しそうね…。 でも、タイトルからしてハラハラしそう! その通り! 『乗客1500人を乗せたひかり109号が、 時速80キロ以下に減速すると爆発する』っていう、 シンプルながら究極の設定が、観る者を画面に釘付けにするんだぜ。 この映画が異色なのは、 犯人グループのリーダー・沖田を、 あの高倉健さんが演じていることなんだ。 悪役ではあるんだけど、 大企業に潰された町工場の社長っていう背景があって、 観客は思わず同情してしまうんだよな。 健さんが犯人役! それは意外だわ。 正義の味方のイメージが強いもの。 だろ? 当初は菅原文太さんが犯人役の予定だったんだけど、 彼が断って、脚本に惚れ込んだ健さんが『こんな面白い映画なら、 どんな役でもいいからぜひ参加したい、 もちろん犯人役でも構わない』と、 ギャラが半分になる条件を飲んでまで出演した、 なんて逸話があるんだぜ。 乗客の命を守ろうとする国鉄、 犯人逮捕を優先する警察、そして犯人グループ。 この三者の視点で物語が進むから、 組織のエゴや人間の葛藤がリアルに描かれていて、 ただの娯楽作品に終わらない深みがあるんだ。 日本ならではの視点で作られているのね。 海外での反応はどうだったの? それがすごくてな。 日本では興行的に振るわなかったんだけど、 海外では大ヒットしたんだ。 特にフランスでは、 犯人側の人間ドラマをバッサリ切って、 アクションとサスペンスに特化した編集版が公開されて大絶賛されたんだぜ。 後のハリウッド映画『スピード』にも大きな影響を与えたと言われている、 まさに伝説の一本なんだ。 第6位 日本沈没 (1973) 第6位も日本の作品ね! 今度はどんなパニックが起きるのかしら? 第6位は、もはや説明不要、 邦画パニック映画の金字塔『日本沈没』だぜ。 これは、当時社会現象にまでなった小松左京先生の大ベストセラー小説が原作なんだ。 そのテーマはズバリ、 『日本という国そのものが、まるごと海に沈む』という、 日本人にとってこれ以上ない根源的な恐怖を描いているんだぜ。 日本が…沈む!? 想像しただけで足がすくむわ…。 そんな壮大な話、どうやって映像にしたの? そこがこの映画の真骨頂だな。 特技監督の中野昭慶さんが手掛けた特撮が、 とにかくものすごいんだ。 CGなんて影も形もない時代に、 精巧なミニチュアを使って、 東京の街が炎上し、 日本列島がズタズタに引き裂かれて海に飲み込まれていく様を、 これでもかというほどリアルに描き切った。 富士山が噴火するシーンなんかは、 あまりの迫力に息をのむほどだぜ。 これぞ日本の特撮技術の結晶とも言える映像美なんだ! このスケール感は、今見ても全く色褪せないぜ。 特撮のイメージが変わるわね。 ただ壊れるだけじゃなくて、 科学的な裏付けもしっかりしてそう。 この絶望感が、 当時の日本を覆っていた不安と重なって、 よりリアルに感じられたんでしょうね。 その通り。 それにこの映画は、ただのスペクタクルじゃない。 国家存亡の危機に直面した政治家たちの苦悩や、 故郷を失い、 世界に散っていく日本人のアイデンティティとは何かを問う、 重厚な人間ドラマが物語の核になっているんだ。 主演の藤岡弘さんはもちろん、 田所博士を演じた小林桂樹さんの鬼気迫る演技は必見だぜ。 映画が公開された1973年は、 オイルショックで日本中が不安に包まれていた時期でもあった。 だからこそ、 この映画の持つ終末的な雰囲気が現実とリンクして、 観客に強烈なインパクトを与えたんだ。 第5位 大陸横断超特急 (1976) ランキングもいよいよ折り返し! 第5位はどんな映画なのかしら? 第5位は、パニック映画の枠を飛び越えた傑作エンターテインメント、 『大陸横断超特急』だぜ! この映画は、サスペンス、アクション、ロマンス、 そしてコメディっていう、面白さの全部乗せみたいな作品なんだ。 わあ、なんだかすごく楽しそうね! パニック映画なのに笑えるの? そうなんだよ。 主人公はジーン・ワイルダー演じる出版編集者ジョージ。 彼は大陸横断特急で◯人事件を目撃しちゃったせいで、 犯人一味に命を狙われ、 走る列車から何度も何度も突き落とされるんだ。 その度に、ひょんなことから出会うリチャード・プライヤー演じる陽気な泥棒グローヴァーの助けを借りて、しぶとく列車に戻ってくるんだぜ。 何度も列車から落とされるなんて、 災難だけどなんだかクスッと笑っちゃうわね。 だろ? このジーン・ワイルダーとリチャード・プライヤーのコンビネーションが抜群に面白くて、本作での初共演をきっかけに、映画史に残る名コンビになったんだ。 物語の骨格は、『走る密室』での◯人事件っていう、 サスペンスの神様ヒッチコック監督、 特に彼の『バルカン超特急』へのオマージュに満ちていて、 映画ファンならニヤリとできる仕掛けも満載だぜ。 サスペンスとしても本格的なのね。 見せ場はどんなところ? なんといってもクライマックスだな。 暴走した列車が終点のシカゴ中央駅に轟音とともに突っ込んで、 駅舎をめちゃくちゃに破壊するんだ。 もちろんCGなんてないから、実物大の機関車をスタジオに作られた巨大な駅のセットに、本当に激突させて撮影したんだ。 そのわずか14秒のシーンに、 当時のお金で50万ドルもかけたっていうんだから、 その迫力は圧巻の一言だぜ。 第4位 サブウェイ・パニック (1974) 第4位! いよいよ上位に入ってきたわね。 次はどんなシチュエーションなのかしら? 第4位は、ニューヨークの地下鉄を舞台にした傑作クライム・サスペンス、 『サブウェイ・パニック』だぜ。 この映画は、70年代当時の雑然として危険なニューヨークの空気をそのまま閉じ込めたような、 ドキュメンタリータッチのザラついた映像が特徴なんだ。 その圧倒的なリアリティが、観る者を事件の目撃者にしてしまうんだぜ。 地下鉄ジャックなんて、考えただけでも息が詰まりそう…。 犯人たちはどんな人たちなの? そこがまたクールでな。 武装した4人組の犯人たちは、お互いを本名では呼ばず、 『ミスター・ブルー』『グリーン』『グレー』『ブラウン』って、 色にちなんだコードネームで呼び合うんだ。 特にリーダーの『ミスター・ブルー』を演じたロバート・ショウの、 機械のように冷徹で非情な演技は強烈なインパクトを残すぜ。 この設定は、あのクエンティン・タランティーノ監督が『レザボア・ドッグス』で拝借したことでも有名だな。 オシャレだけど、なんだか不気味ね…。 そんな冷酷な犯人と戦うのは、すご腕の刑事さん? いや、それがこの映画の面白いところでな。 ヒーローは敏腕刑事じゃなく、 ウォルター・マッソー演じる、ちょっと冴えない中年警部補ガーバーなんだ。 彼は風邪気味で、 日本からの視察団の案内を面倒くさがるような、 どこにでもいそうなオジサンなんだよ。 そんな彼が、冷酷非情な犯人グループと無線越しに、 ユーモアと人間味を交えながら息詰まる頭脳戦を繰り広げる。 この対比がたまらないんだぜ。 派手なアクションだけがパニック映画じゃないのね。 会話の駆け引きが中心なんて、すごく渋いわ。 そうだろ? 派手な銃撃戦に頼らず、 リアルな交渉術と人間描写で極限のサスペンスを生み出した、 まさに通好みの傑作なんだぜ。 第3位 ジョーズ (1975) ついにトップ3の発表ね! 第3位は、誰もが知ってるあの映画じゃないかしら…? その通り! 第3位は、若き日のスティーヴン・スピルバーグ監督の名を世界に轟かせた、 海洋パニック映画の金字塔『ジョーズ』だ! この映画の登場によって、 ハリウッドの歴史が変わったと言っても過言じゃないぜ。 歴史が変わったって、どういうこと? それまで夏は映画の興行成績が落ち込む時期だったんだが、 『ジョーズ』が記録的な大ヒットをしたことで、 『夏休みには大作を公開する』っていう、 今では当たり前の『サマー・ブロックバスター』という文化が生まれたんだ。 まさに革命だったんだぜ。 そして、この映画を語る上で絶対に外せないのが、 ジョン・ウィリアムズが作曲した、 あまりにも有名なあのテーマ曲だな。 ダンダン、ダンダン…ってやつね! 聴くだけでゾクゾクするわ! だろ? たった2つの音だけで『見えないサメの接近』を観客に意識させる、 天才的な演出だ。 実はこれには面白い逸話があってな。 撮影で使われた機械仕掛けのサメ、愛称『ブルース』が、 まあ、とにかく言うことを聞かなかったんだ。 だからスピルバーグ監督は、サメの姿をなかなか見せない演出に切り替えた。 これが結果的に、観客の想像力を掻き立てて『見えない恐怖』を極限まで増幅させることに成功したんだぜ。 失敗が、逆に大成功に繋がったのね! 物語の中心は、やっぱりサメとの戦い? もちろんそうだ。 でも、それだけじゃない。 ロイ・シャイダー演じる警察署長、 リチャード・ドレイファス演じる海洋学者、 そしてロバート・ショウ演じる孤高のサメ漁師。 この全く立場の違う3人の男が、 小さな漁船の上という閉鎖空間でぶつかり合い、 やがて絆を深めていく人間ドラマが、 物語に圧倒的な深みを与えているんだ。 巨大ザメとの壮絶な◯闘と、 男たちの熱いドラマの融合が、 この映画を単なるパニック映画を超えた不朽の名作にしたんだぜ。 第2位 ポセイドン・アドベンチャー (1972) いよいよ第2位! ここまで来ると、もう伝説級の映画しか残ってないわね! ああ、その通りだぜ! 第2位は、この作品なくして70年代のパニック映画ブームは語れない、 まさに全ての始まりとなった記念碑的作品、 『ポセイドン・アドベンチャー』だ! これがブームの火付け役なのね! 一体どんなパニックが起きるの? 舞台は大晦日の夜に航海中の豪華客船『ポセイドン号』。 突如として現れた巨大な津波に襲われて、 船は完全にひっくり返ってしまうんだ。 物語はここからが本番。 天地が逆さまになった船内で、奇跡的に生き残った乗客たちが、 船底、つまり天井を目指して上へ上へと脱出を図るんだぜ。 うわーっ、想像するだけで目が回りそう! セットも全部逆さまに作ったってこと? その通り。 CGなんてない時代だから、 巨大なダイニングルームやエンジンルームのセットを実際に逆さまに組んで撮影したんだ。 そのリーダーとなるのが、 アカデミー主演男優賞を獲ったばかりのジーン・ハックマンが演じるスコット牧師。 彼は『祈っているだけでは助からない』と神にさえ楯突く、 超行動的なキャラクターなんだ。 彼を信じたわずかな生存者たちが、 巨大なクリスマスツリーを梯子代わりにしたり、 厨房のダクトを渡ったり、 まるでアスレチックのような脱出劇を繰り広げるんだぜ。 ただ逃げるだけじゃなく、アクション要素も満載なのね! 音楽も有名だって聞いたことがあるわ。 よく知ってるな。 モーリン・マクガヴァンが歌う主題歌『モーニング・アフター』は、 アカデミー歌曲賞を受賞して、 ビルボードチャートでも1位を記録した不朽の名曲だ。 船が転覆し、全てが逆さまになった極限の状況で、 生き残ろうとする人々の「明日への希望」を歌い上げるこの曲が、 極限の人間ドラマをさらに感動的に彩っているんだ。 この映画の空前の大ヒットが、 後に続く『タワーリング・インフェルノ』や『大地震』といった傑作パニック映画を生み出すきっかけになったんだぜ。 第1位 タワーリング・インフェルノ (1974) ついに来たわね…! 栄えある第1位は、一体どの作品なのかしら!? ああ、70年代パニック映画、 その頂点に君臨する不動の王者…第1位は、 もちろんこの作品、『タワーリング・インフェルノ』だぜ! やっぱり! パニック映画といえば、 このタイトルを思い浮かべる人も多いんじゃないかしら。 その通り! これはもはや一本の映画というより、一個の『事件』だな。 何しろ、ワーナー・ブラザースと20世紀フォックスっていう、 普段はライバル同士の大手映画会社が、 『超高層ビル火災』っていう同じテーマの企画を別々に進めていたんだ。 普通なら競争になるところを、 『それなら一緒に、とてつもなくデカいのを作ろうぜ!』って手を組んだ、 前代未聞のプロジェクトなんだぜ。 映画会社まで巻き込んだパニックだったのね! キャストもすごかったんでしょ? ああ。 ポール・ニューマンとスティーブ・マックィーン。 当時のハリウッドで人気も実力も頂点にいた、 この2大スーパースターが奇跡の初共演を果たしたんだ。 どっちの名前を先にクレジットするかで揉めに揉めて、 結局、マックィーンの名前を左下に、 ニューマンの名前を右上に配置するっていう、 苦肉の策が取られた逸話はあまりにも有名だな。 ビル設計士のニューマンと、消防隊長のマックィーン。 それぞれのプロフェッショナルが、己の知識と勇気を武器に、 炎の地獄と化した摩天楼からの救出作戦に挑むんだ。 聞いているだけで胸が熱くなるわ…! 印象的なシーンもたくさんありそうね。 もちろんだぜ! 炎上する展望エレベーターからの決◯の救出劇、 ワイヤーを使って隣のビルへ渡るブリーチズ・ブイ、 そして全ての望みが絶たれた時、 最後の切り札として屋上の巨大な貯水槽を爆破するクライマックス! 息もつかせぬ救出シーンの連続は、 まさにパニック映画の集大成だ。 利益を優先した手抜き工事が原因で大惨事が起きるっていう、 現代にも通じる痛烈な社会批判も込められている。 まさに、娯楽性と社会性、そしてスターの輝き、 その全てが完璧に融合した、 パニック映画史上不滅の金字塔なんだぜ。 総評またはまとめ いやー、本当にすごいランキングだったわね! 高層ビルから巨大ザメ、沈む日本まで、 手に汗握る名作ばかりだったわ! ああ、今回の10本を振り返ると、 70年代のパニック映画がいかに多様なアイデアに満ちていたかがわかるよな。 でもな霊夢、これらの映画の本当の魅力は、 ただのスペクタクルじゃないんだ。 というと? 極限状態に追い込まれた『人間』そのものを描いている点だ。 誰がリーダーとなり、誰が他人を蹴落とすのか。 CGのない時代だからこそ、 豪華スターたちが演じる濃厚な人間ドラマが、 物語の核として輝いていたんだぜ。 そして、当時の社会情勢を色濃く反映しているからこそ、 これらの映画は今観ても色褪せないメッセージを投げかけてくるんだ。 この時代の傑作たちが、後の数々の名作に大きな影響を与えたんだ。 現代社会にも、災害や未知の脅威、 そして人々の間に潜む不安は形を変えて存在しているわよね。 70年代のパニック映画は、 そんな私たちの心の奥底に響くメッセージを今も投げかけているのかもしれないわ。 皆さんが一番思い出に残っている70年代のパニック映画は何ですか? ぜひコメント欄で教えてくださいね! この動画が面白いと思っていただけたら、 高評価とチャンネル登録もよろしくお願いします! それでは、また次回の動画でお会いしましょう!

23 Comments

  1. タワーリング・インフェルノは日本公開の時のポスターが当時通っていた学校の近くにも貼ってあったのですが、数ヶ月後にその学校が火事になったのでとても印象に残っています。

  2. 「日本沈没」はTVドラマとしても放映され、毎週見ていました。金閣寺が沈んでいくシーンと、五木ひろしさんが歌う「明日の愛」が特に心にしみました。

  3. 多分時代的にド真ん中です😂
    「エアポート」シリーズは観に行ってませんが、パロディの「フライングハイ」は観に行きました🤣
    「大陸横断超特急」はジーンワイルダーが出た時点でお笑いを期待しちゃいますよね😅
    「カサンドラクロス」はメッチャ面白かったです
    「大地震」は新宿プラザに観に行ってスピーカーの大きさにビックリしたなぁ。 あなたも揺れるってキャッチフレーズだったような……
    「地震列島」がほぼ同じストーリーでしたね
    「新幹線大爆破」も良かった。
    成功するかと思ったんですけどね〜😅
    「ジョーズ」も話題作だったんで観に行きました😂
    「ポセイドンアドベンチャー」はレーザーディスク買っちゃったなぁ😅
    「タワーリングインフェルノ」も凄いって思いました
    その後の脱出物の御手本みたいな作品でした。
    パニック映画って観終わるとかなり疲れるんですよね
    力が入っちゃって…🤣

  4. 日本映画を入れてくれたのには感謝。「日本沈没」は特に印象的だ。当時文部省特選映画で、学校で割引券を配ったほどの映画だった。この年は「日本沈没」が大ブームでテレビドラマはもちろんのこと、ニッポン放送でも夜の9:00から一年近くラジオドラマが放送された。当時いしだあゆみさんの黒いビキニ姿がセクシーで・・・・中学生の私は大興奮(笑)。総理大臣役の丹波哲郎の演技も良かった。日本のパニック映画の中では最高の作品だと思う。

  5. ベスト3は映画史に名を残す大傑作。「サブウェイ・パニック」はパニックと付いているが犯罪アクション寄り(リメイク版「サブウェイ123 激突」は完全にそうだった)。同年の「ジャガーノート」もサスペンス色の強いパニック映画。爆弾解体で最後にどっちのコードを切るか!はその後多くの作品に影響を与えました。

    「大地震」は他にもシネラマ映画館テアトル東京で上映された際は、下のミニシアターで文芸映画「人形の家」を上映中クライマックスで轟音が鳴り響き怒られたとか。

    「エアポート'75 」は製作者のジェニングス・ラングが「大地震」の撮影後、まだチャールトン・ヘストンとジョージ・ケネディの契約期間が残っていたので(時間がかかったのは特撮の方)そのまま「エアポート'75 」にスライドさせたそうです。実際2人の出演シーンはほとんど管制室で難しい顔をしている(ヘストンはコックピットに入り込む特撮シーンがありますが、2人ともロケには出ていない)。

    個人的ベスト1は「新幹線大爆破 」。幼い自分が初めて一人で観に行った生涯の傑作。

  6. 今回のBest10では、5位のみ観ていませんでした。
    ランクインの中で特に面白かったのは「ジョーズ」です。
    ハラハラドキドキはご存知のとおりですが、今まで観た洋画で1番怖かったです😱
    友人と映画館から出た途端二人でため息ついた後に、あ〜怖かったと声に出しました😅
    「サブウェイ・パニック」も当時話題作でしたが、乗客に刑事が乗っているとの情報から、誰が刑事か探すのもたのしみでした。
    まさかヒッピーが!
    「ポセイドン・アドベンチャー」かっぷくのいい中年女性が若い時の経験を生かして水に飛び込み自己犠牲で他者を助け亡くなるシーンが印象に残っています。

  7. 「ポセイドンアドベンチャー」
    でシェリー・ウインタースが演じた中年女性の犠牲的勇気胸が締め付けられました。
    「陽の当たる場所」でのモンゴメリー・クリフトから棄てられる恋人役の彼女を思い出しました😢

  8. 5位は知らなかった。
    他は数回ずつ見てるのに。
    機会があれば見てみます。

  9. ポセイドンアドベンチャーとタワーリングインフェルノのテーマ曲がなんか似ているなあと思ったら、どちらもモーリン・マクギャバンさんが歌っていたんですね。

  10. カサンドラクロスや大陸横断鉄道やサブウェイパニックが入って嬉しい
    個人的にはジャガーノートも入れて欲しかったのだが他の作品見れば納得だわな。

  11. 「新幹線大爆破」「大陸横断超特急」「ジョーズ」は映画館で見た。「ジョーズ」は当然として他の2作も文句無しに面白かった。「日本沈没」と「大地震」だけ未視聴。「日本沈没」はテレビ版は見ていた。筒井康隆原作の「日本以外全部沈没」は見た😁

    「特別狙撃隊S.W.A.T.」の影響もあって「パニック・イン・スタジアム」は映画館に観に行った。SWATの隊長ジョン・カサヴェテスの渋さが印象に残っている。マーティン・バルサム、デビッド・ジャンセン(ドラマ「逃亡者」の主人公)、ジャック・クラグマンなど、脇を固める人たちもそこそこ豪華だった。ゴールデン洋画劇場で放送された「パニック・イン・テキサスタワー」というテレビ映画も面白かった。テキサス大学で起きたライフル乱射事件を題材にしたテレビドラマ。乱射犯は元海兵隊員で一級射手の資格を持つ男。「フルメタル・ジャケット」でハートマン軍曹が「あいつはどこで射撃を習った? もちろん海兵隊だ!」と語るシーンがあった。乱射事件は’66年に起きているので作中人物たちにとってはタイムリーな話題だったんだろうね。乱射犯は若き日のカート・ラッセルが演じていた。

    「サブウェイ・パニック」「マシンガン・パニック」「刑事マルティン・ベック」は関係がややこしい。「サブウェイ」と「マシンガン」はどちらも主演がウォルター・マッソーだけど全くの別作品。「マシンガン」と「マルティン・ベック」は小説マルティン・ベックシリーズを映画化した作品。全部見てるけど記憶がごっちゃになってる。

  12. 『エアポート’77』『タワーリング インフェルノ』『ポセイドン アドベンチャー』『ジョーズ』
    これらは子供の頃にテレビで観ました。当時は確か、月・水・金・土・日曜の夜に地上波で放映と、
    今思うと、映画好きにとってはすごく贅沢な時だったんだなぁ、と思いますね。

  13. 「新幹線大爆破」のスピードを落とせない設定が「スピード」に、、、本当だ!びっくりです。個人的には「エアポート’75」のカレンブラックの怪演が今も思い出されます。
    映画の中でチャールトンヘストンのパイロットが自ら言ってましたが、ガタイデカすぎ(笑)

  14. どれも何らかの形で観てました。映画館は勿論、ノベライズに月刊少年マンガ誌のコミカライズ、テレビで放送すればカセットテープに録音し、モノによっては3分しか撮影出来ない8mmフィルムで見所シーンの画面を撮影したりまでしてたなぁ(レンタルはいうに及ばずビデオデッキもない時代)。淀川長治さんや浜村淳さんの映画解説ラジオを聴き、サントラレコードも色々買い摩りきれる程に聴いていました。動画で劇中大晦日のパーティシーンで歌われた「ポセイドンアドベンチャー」の『モーニングアフター』に触れてましたが、同じ歌手さんが「タワーリングインフェルノ」の舞台:グラスタワーの落成式シーンで歌った『タワーリングインフェルノ愛のテーマ(We may never love like this again)』もまたアカデミー主題歌賞をとってますね。ちなみに映画BGMはどちらも後に「ジョーズ」を手掛けるジョンウィリアムズ氏でした。

    印象深いのは「ポセイドンアドベンチャー」「日本沈没」「タワーリングインフェルノ」ですが、ランキング外にも「エアポート'77」「テンタクルズ」「ノストラダムスの大予言」「地震列島」等々・・・
    思い出の傑作・怪作が多すぎてとても書ききれません(長々と失礼)。

  15. タワーリング・インフェルノ主演のSマックイーン、消防士(隊長だったかな?)の役なのだが現場に来る時ほぼ私服のまま一人でライトバンに乗って現れ、その後も全くチームを組むことなくなぜかひたすら単独行動(ひとり消防チーム?)で最後現場が片付いた後も検証作業することなくそのまま一人で帰っていった。

  16. カサンドラクロスは
    車内に送り込んだ治安部隊もろとも隠滅を図り更にラストでは………
    まさに彼の国らしいやり口に背筋が凍る

  17. チャールトンヘストンのパニックインスタジアムがありましたが、それに似た作品で劇場公開はされませんでしたが、ブラックサンデーという作品がありました。私が試写会で観たあとテロリストの脅迫にあい、お蔵入りとなりました。

  18. 唯一原作を読んだJAWS。映像がなくとも恐怖を感じました。先に映画を見ていたので、世も進めながら、あのテーマソングが脳裏を支配し怖かったです🫨。

  19. 1位「ポセイドンアドベンチャー」 2位「ジョーズ」
    3位「大空港」(人間ドラマはエアポート75よりしっかりと丁寧に描かれているし、何よりパニックものの元祖) 4位「タワーリングインフェルノ」 5位「カサンドラエクスプレス」(最初のパンデミックもの」

  20. さすが当時のハリウッド、いずれ劣らぬ面白い作品ばかりですね
    だけど、二本立てでやってた「ポセイドンアドベンチャー2」と「世界崩壊の序曲」なんて
    アレン監督だぁ!と、ものすごく期待して観に行って愕然とした作品もありましたが
    日本映画の「地震列島」もワクワクして観に行って、「ショボすぎる大地震を見せられるとはなぁ」と、
    オールナイト明けの家路をトボトボとたどったのを思い出しましたね

  21. 「ポセイドン・アドベンチャー」にね、終始足手まといっぽい太ったおばちゃんが居るのよ。
     でも、そのおばちゃんは実は若いころ水泳選手で・・・
     あとは本編を御覧じろ!

  22. タワーリング・インフェルノはラストのマックィーン演じる消防隊長がポール・ニューマン演じる建築家に「いつかこういうビル火災で死者が一万人を超える日来るだろう。そして俺は死体を運び続けるんだ、誰かがビルの建て方を聞きに来るまでな」って言うシーンが滅茶苦茶好き

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