2025年レギュラーシーズン、ドジャースの大谷翔平は最終戦のマリナーズ戦で自己最多となる55号本塁打を放ち、クレイトン・カーショウ(9月19日ジャイアンツ戦、52号3ランの際には大谷とカーショウのハグも話題になった)のレギュラーシーズン最終登板での勝利を援護した。カイル・シュワーバーとの本塁打王争いはあと1本及ばずだったとはいえ、今季も数多くのアーチで、日本中の人々が元気をもらったことだろう。

菅野から放ったホームランは約450万円

 あらためて大谷のホームランボールの話題を振り返ると、2024年に達成した前人未到の「50-50」の本塁打球は「439万2000ドル(約6億6736万円)」という高額で落札された。

 とはいえホームランボールは記念球ではない限り、特殊な刻印球が使用されず、MLBの認証ホログラムシールが貼られるわけでもない。球場を出てしまえば“ただの公式球”で、どこかですり替えが起こったとしても証明する手段もない。MLBのルールとして、ホームランボールの扱い方は取った本人の自由であるので、売却を選択することは否定しない。とはいえ特別な記録が掛かった試合での刻印やMLB公式の証明がないボールについて、高額での売却は難しいとみられる。

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 ただ、大谷のホームランボールはメディアで取り上げられることが多い。

 さらにフォトマッチや映像マッチ(写真・映像で外部の第三者鑑定業者が本物がどうかを証明するサービス)で後日証明されることもあるので、売却する際にはこのようなサービスを利用するのかもしれない。ちなみに直近だと、オリオールズの菅野智之から打った48号ホームランボールの落下地点は、客席のない場所だった。そのため球団職員によって回収されたうえでMLB認証され、3万200ドル(約450万円)で落札されている。

 

大谷の本拠地ホームラン57本の着弾点を大調査

 大谷のホームランがスタンドに飛び込むたび、キャッチしたファンへの取材記事が配信される。個人的には高額の価値を持つがゆえ、「キープするのか売却するのか」などの情報がつまびらかになりすぎないか――といらない心配をしてしまうが、それだけ話題度が大きい証拠ではある。

 それとともに、以下のような思いを強くした人は多かったのではないか。

〈大谷翔平のホームランボールを、観戦に行ったドジャースタジアムでキャッチしたい〉

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