フジテレビ・佐々木恭子アナ 朝番組「サン!シャイン」で復帰 〝苦境〟で支え続けた2人の男性アナ

フジテレビ・佐々木恭子アナ

 フジテレビの佐々木恭子アナウンサー(52)が29日放送の情報番組「サン!シャイン」(平日午前8時14分)に初出演する。キャスターとして放送全日にレギュラー出演する。

 佐々木アナはフジの一連の問題で当事者の一人だった。元タレントの中居正広氏が2023年6月に問題を起こした後、被害を訴えた女性Aさんへの対応に苦心。フジは昨年末から「サン――」を2025年春にスタートすることで準備を本格化させ、キャスターは佐々木アナで調整していた。ところが、昨年12月に中居氏の問題が明るみに出た後、その対応の不備を一部で報じられ、批判の声が上がっていた。

 これに本人も心を痛め「サン――」への出演はペンディングとなり、俳優の谷原章介がメインキャスターで3月31日放送からスタートしていた。

 フジ社員の話。

「佐々木さんは今年1月ごろから体調が思わしくなかったそうです。ただ社内では、Aさんに一生懸命対応し、何ら言われる筋合いはないとの声が大勢を占めました」

 アナウンス局では最古参の三宅正治(62)、軽部真一(62)の両アナが一貫してかばい続けた。

「佐々木さんに三宅さん、軽部さんの声が届いていたかは分かりませんが、知っていたら心強かったのでは」(前出社員)

 佐々木アナは7月放送の検証番組に出演。Aさんへの対応について後悔と自責の念を口にした。

「7月の組織改編、人事異動でアナウンス室が独立してアナウンス局に〝格上げ〟され、佐々木さんはアナウンス室部長からアナウンス局次長になり、公示で『昇進』と明記されました。社内でも、会社側は佐々木アナの対応を追認したと言われました」(前出社員)

 佐々木アナは今回の出演で、番組のスタートから〝半年遅れ〟で出演を果たしたといえる。

 本人にとって放送時間の午前8時台は思い入れが深かった。同時間帯に放送された情報番組「とくダネ!」に1999〜2009年の10年間、出演。MCでフリーアナウンサーだった故小倉智昭さんの辛口トークとの間でバランスを取り、冷静なアナウンスでその名を知られるようになった。

 佐々木アナは今月12日、「サン――」へのレギュラー出演が発表された際「もう一度この時間帯に発信者として場をいただくのは、この上ない喜びです」と〝凱旋〟に心を躍らせ「50代となった私の視点を臆せず言葉に変えていければ、と思っています」と誓うコメントを寄せた。

 パワーアップした「サン――」がますます注目されそうだ。

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