世界中で愛される人気シリーズ『ダウントン・アビー』の最終章となる映画『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』には、当初、全く異なるエンディングが用意されていたという。主演のミシェル・ドッカリーが、その驚くべき事実を明かしている。

以下、日本未公開の『Downton Abbey: The Grand Finale』のネタバレがありますのでご注意ください。

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メアリーの「その後」をめぐって

米Hollywood Reporterのインタビューで、メアリー・クローリーを演じたミシェルは、別のバージョンでは書斎の机に座って仕事に戻るメアリーの場面で幕を閉じることが検討されていたと語った。しかし、この結末は採用されず、故マギー・スミスへの追悼を捧げた感動的なシーンが最終的なエンディングとなった。

ミシェルは「この結末こそが、正しい終わり方だった」と断言。

「メアリー、コーラ、ロバートが別れを告げるシーンは、観客に向けたものだと思います。前に進み、お互いに別れを告げるという感情を伝えるために。しかし実際には、メアリーは一人ではありません。もちろん、他の大勢の使用人たちと共にあの家におり、家族もやってくるでしょう。このエンディングは、未来を見据えていると思います」

さらに「とても希望に満ちた感じがします。この物語の終わりにメアリーが独身女性として描かれていることも気に入っています。彼女の前には人生の新しいチャプターが待っていて、家を仕切る当主となることに胸を躍らせています。終わりではありますが、これからも続いていくような感覚があるのです」と、その理由を熱く語った。

キャストが語る“希望に満ちた結末”

この感動的な結末に、ミシェルだけでなく他のキャストも大いに満足しているようだ。

Digital Spyとの独占インタビューで、ミシェルは改めて「本当に美しく完結している」と述べ、同じ気持ちであることを示している。

「最初に脚本を読んだとき、脚本家兼クリエイターのジュリアン・フェロウズが、それぞれのキャラクターの物語をとても上手にまとめ上げていると感じました。終わりではあるけれど、物事が前に進んでいくという感覚が本当にあるのです。次の世代に引き継がれるという感覚が強くあります。いくつかのキャラクターにとっては、本当にバトンが渡されたような感じがするので、メアリーにとっても、そして全体的な結末にも本当に満足しています」

同様に、イーディス・クローリーを演じるローラ・カーマイケルも、このエンディングを「本当に感動的だ」と称賛した。

「私たちはこの映画が別れを告げる作品であることを、とても意識していました。個人的には、この作品には少しプレッシャーを感じていました。別れを告げるのにふさわしいものでなければならなかったのです」とローラの言葉は続く。

「ジュリアンは素晴らしい脚本を書き上げましたし、私たちもそれを成功させなければならないと感じました。この作品は、番組のファンにとって、より壮大で、より良く、そして満足のいくものであると同時に、『ダウントン・アビー』を観たことがない人にとっても楽しいものでなければなりません。これは真の現実逃避であり、家族にとっての本物の冒険であり、そして皆を本当に素晴らしい場所に残してくれる作品なのです」

『Downton Abbey: The Grand Finale(原題)』の日本での公開は今のところまだ未定。

『ダウントン・アビー』全シーズン、映画『ダウントン・アビー』と『ダウントン・アビー/新たなる時代へ』は、U-NEXTHuluで配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:Digital Spy

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