→公式サイトより
監督 羽住英一郎
原作 ウェルザード
脚本 土城温美、原祐樹
撮影 一坪悠介
音楽 菅野祐悟
主題歌 Stray Kids
挿入歌 ヤバイTシャツ屋さん
出演 橋本環奈、眞栄田郷敦、櫻井海音、安斉星来、鈴木福、本田真凜、吉田剛明、神尾楓珠、醍醐虎汰朗
「電通様による超強力タイアップで、橋本環奈を看板としてまつりあげたハリボテ映画」と評した『カラダ探し』から3年、いまさらながらの続編が登場した。製作委員会の参加会社は前作よりひとつ増えて17社! 参加しているのはワーナー・ブラザース映画、電通、ディスカバリー・ネクスト、WOWOW、KDDI、双葉社、ローソン、MBS,LINEヤフー、ハピネット・メディア・マーケティング、トーハン、ROBOT、スターツ出版、闇、集英社、ムービーウォーカー、丸井である(製作にも17人がクレジットされている)。そんなとこだけスケールアップしなくていいから! 話はそのままストレートに続編で、そんな誰も覚えてないような映画の続編を3年後に作ってどうしようというのかと思ったが、そこそこ興収も稼いでいるようで、どうも中高生向けホラー映画というのが着実に興収をあげる流れができているようである。さて、『カラダ探し』とは死体探しのゲームである。ゲームは夜中の12時からはじまり、参加メンバーがバラバラにされた死体のパーツを全部見つけると終了。ただしゲーム中には「赤い人」と呼ばれる怪物が襲ってきて参加者を殺してしまう。パズルが完成する前に全員殺されるとゲーム当日の朝に戻ってまた一日をやりなおす。というわけでゲーム映画のあれこれとタイムループものを組み合わせたいいとこ取りホラーというわけだ。なんでこんなことになってるかというと、それは呪いなので……合理的解決とかを求めてはいけない。ホラーですからね。高校生がきゃあきゃあ言ってればそれが大正義。
「カラダ探し」のゲームが終わると参加者はゲームの記憶をなくしてしまう決まり。じゃあなんでこんなに事細かにルールがわかるのかというと、このゲームの話が都市伝説としてなんとなく伝わっているからである。都合いいな! そういうわけで、「カラダ探し」で死に戻りをくりかえす中ではじまった恋も友情もすべて忘れてしまうのだが(このシリーズでいちばん理解できないのがここで、死体探しみたいな猟奇的なゲームをやらされ、最後は怪物に惨殺されるのを何日もくりかえされているうちに恋が芽生えるというところ。人間なんにでも慣れるとはいうものの、こいつら死と苦痛に慣れすぎじゃないか?)、前作ラストでアスカ(橋本環奈)はタカヒロ(眞栄田郷敦)から渡されたネクタイピンのおかげで記憶を取りもどしたのである……というハッピーエンドになったのかと思いきや、アスカはその場で消えてしまう。そしてアスカとタカヒロが「カラダ探し」をした少女がアスカにすり替わり、アスカが八歳のときに何者かに殺されたことに歴史が変えられてしまうのだった(ここらへんは前作のラストを改変しているが、歴史改変はお手の物のシリーズなので!)。
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