
米共和党のランド・ポール上院議員は21日、トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を巡るカー連邦通信委員会(FCC)委員長による圧力は「全く不適切だ」と批判した。写真はディズニーのロゴ。5月ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[ワシントン 21日 ロイター] – 米共和党のランド・ポール上院議員は21日、トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を巡るカー連邦通信委員会(FCC)委員長による圧力は「全く不適切だ」と批判した。
同番組を放送する局に対し、カー氏が調査や規制処分を行うと警告したことを受け、ディズニー傘下のテレビ局ABCは放送を中止し、ABC系列の地方テレビ局も今後放送しない方針を表明した。
ポール氏はNBCの「ミート・ザ・プレス」で、カー氏には「この件について発言する権限はない」と指摘。不適切な発言をした個人が解雇されることはあり得るが、政府は企業に措置を講じるよう圧力をかけるべきではないと述べた。
「政府はこの問題に関与すべきではない。FCCが介入したのは間違いだ。言論の自由を侵害しようとする政府のいかなる試みとも闘う」と強調した。
米共和党のテッド・クルーズ上院議員も19日、カー氏の介入をマフィアのような脅しだと非難した。デーブ・マコーミック共和党上院議員も同日、クルーズ氏がカー氏の発言について、重要な懸念を表明しているとXに投稿した。
議会の民主党指導部はカー氏の辞任を求め、監察官による調査と公聴会の開催を要求している。
一方、カー氏を任命したトランプ大統領はABCが番組の放送中止を決定したことを歓迎。FOXニュース・チャンネルの番組で、「彼は一線を越えたことは何もしていない」と述べ、同氏の発言を支持する考えを示した。
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