2025年9月19日

PCから投稿

鑑賞方法:試写会

死をもたらす猿の人形に翻弄される双子の兄弟を描く作品。

猿が作動して『事故』が起こるパターンを繰り返すストーリー。『ファイナルデッド』シリーズのような緩急の効いたピンチはなく、被害者達は観客がスリルを感じる間もなく死んでいく。原型を留めないような死に方とその勢いが笑いどころなのかも知れないが、ツッコミ役がおらず、主人公が見ていないところで起きる『事故』では笑う間もなく場面が切り替わるパターンが目立った。

家族とうまくいかない、家庭も守れない、生死もどうにもできない、人形も処分できない、上手くいかないことづくめのハルはリアリティ十分の存在だが、活力がなくてホラー主人公としては見ていてキツかった。
監督はインタビューで「シリアスにやりすぎないようにした」とコメントしていたが、ハルの辛気臭さが画面の温度を下げている気がした。爆笑ホラーでなくても良いのだが、ホラーコメディと銘打つなら、もっとコメディに寄せてもよかったと思う。

「人はいつか死ぬ」という真理の下、身内だろうが会ったこともない他人だろうがお構いなしにターゲットにする点は、ホラーのお約束を逆手に取っていて興味深かった。まだゼンマイが巻かれていないだけ、という静けさが恐くなるのが面白かった。

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