
米ウォルト・ディズニー傘下の大手放送局ABCは17日、人気深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を無期限で停止すると発表した。チャーリー・カーク氏射殺事件に関する司会者の発言を連邦通信委員会トップが批判したことを受けた。写真は司会者のキンメル氏。ロサンゼルスで2022年9月撮影(2025年 ロイター/AUDE GUERRUCCI)
[17日 ロイター] – 米ウォルト・ディズニー(DIS.N), opens new tab傘下の大手放送局ABCは17日、人気深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の放送を無期限で停止すると発表した。保守系政治活動家チャーリー・カーク氏射殺事件に関する司会者の発言を連邦通信委員会(FCC)トップが批判したことを受けた。
トランプ大統領は、好ましくないとする番組の放送を中止するようテレビ局などに圧力をかけ、放送免許の剥奪にも言及している。
これに先立ち、国内最大の地方テレビ・メディア企業のネクスター・メディア・グループ(NXST.O), opens new tabが、番組司会者ジミー・キンメル氏の発言を理由にABC系列32局での放送を中止すると発表していた。
キンメル氏は15日の番組で、カーク氏暗殺について「MAGA(米国を再び偉大に)派の一味がチャーリー・カークを殺害したこの少年について、自分たちの仲間ではないことにしようと必死になり、そこから政治的な得点を稼ごうとあらゆることをしたため、われわれは先週末にさらに最低な状況に陥った」とコメント。
また、トランプ氏がホワイトハウスでカーク氏を悼む発言をしたビデオについて、「まるで4歳児が金魚を弔っているようだ」とやゆした。
この発言を受け、FCCのブレンダン・カー委員長は地方局に対し、番組の放送を中止するよう要請。FCCが調査を始める可能性を示し、不適切なコメントが繰り返される場合、放送局に対し罰金や免許剥奪の処分を行う可能性があると述べた。
米トーク番組を巡っては、トランプ氏の風刺で知られる人気司会者スティーブン・コルベア氏の番組もCBSが7月に打ち切りを発表していた。
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