タイトーが9月18日に発売するNintendo Switchダウンロード専用ソフト「QQQbeats!!!」。同作の先行プレイレポートをお届けする。

「パズルボブル」でバブルシューティングというジャンルを生み出したタイトーが新たに贈り出す、音楽ゲームの要素を加えたパズルゲーム「QQQbeats!!!」。先行する「東方スペルバブル」の要素を活かしつつも、完全オリジナル作品としての魅力を備えたタイトルとしてリリースされる。
Gamerでは本作のゲーム内容をひと足お先に体験。ゲームの基本的な遊びや実際に遊んでみて面白かった点について紹介していく。
チュートリアルの役割も果たすオリジナルストーリー
本作で最初にプレイすることになるのがストーリーモードだ。ゲーム配信系インフルエンサーユニット「パピッコロ」のシイナ(CV:琴宮歩夢)とアメ(CV:元吉有希子)が主人公となり、配信者ならではの活動を通してさまざまなエピソードが描かれていく。
こちらのモードはフルボイスで展開。上述の2人をはじめ、ホナミ(CV:藤井ゆきよ)、フタバ(CV:和多田美咲)、オギト(CV:小野将夢)、ミソラ(CV:羊宮妃那)、ブラザー・デミ(CV:竹内良太)、ナカゴー社長(CV:置鮎龍太郎)、ビンゴ(CV:上田瞳)、???(CV:香里有佐)と、豪華なキャスト陣が彩ってくれる。
キャラクターデザインのふぁみ氏によるビジュアルもポップで、ストーリー自体も良い感じに力が抜けていて、親しみやすいものとなっている。タイトルの世界観を楽しむにはピッタリの要素だ。
と同時に、ストーリーモードはゲームの理解を深めるチュートリアルとしての要素も備えている。第0話では、ある日の配信をきっかけに突然炎上して謹慎となってしまった2人が、謹慎明けの配信でコラボ相手であるホナミともにゲームを確認するところから始まる。実際の操作方法を一から説明してくれるので、バブルシューティングをプレイしたことのない人も安心だ。
本作は対戦がベースのパズルゲームとなっているため、ストーリーも対戦に勝利することで進行していく作りになっている。とはいえ、序盤はスムーズに進められる難度となっているし、どうしても躓いてしまう場合は、ゲームを遊んでいると貯まっていくBeatCoinで購入できる、プレイ時に設定できるプラグインと呼ばれる補助アイテムを使えば攻略の助けになってくれる(ストーリー専用のプラグインも)。
このように、ストーリーモードは、ゲームの基本と作品の雰囲気を理解するのにうってつけのモードとなっている。まずはこちらを楽しんでみてはいかがだろうか。
リズムゲームの要素が加わることでバブルシューティングの遊びが進化
では実際に本作の遊び方がどのようなものになっているのか。ゲーム画面を通して紹介していこう。
まずバブルシューティングとは何ぞや、というところから簡単に触れておくと、同じ色のバブルを3つ以上揃えると消えるというシンプルなルールであるものの、画面下部からバブルを発射し、発射地点よりも上にある同じ色のバブルに当てた際に3つ揃っているとそのまま落ちていく作りにになっている。発射時に角度をつけて側面に向けて発射すると反射したり、天井につながっていないバブルは周りのバブルが消えると一緒に落ちるといった特徴もあり、そこがジャンルの面白さにもなっている。
加えて、本作では5個以上のバブルを一気に消すとリズムゲームの要素が盛り込まれる。バブルがまるでリズムゲームのサークルのようになり、小さな円と大きな円が重なるタイミングでAボタンを押すと「ビートアタック」が発動し、対戦相手にブランクバブルを送り込むことができる。
このビートアタックは単にタイミングを合わすということだけでなく、選択した楽曲のリズムに合わせて押すという点が面白い。楽曲のBPMが変わればその速さは変わるし、難易度HARDを選んだ場合には楽曲によっては速度が2倍になり、一気にその密度が増すことになる。このあたりはリズムゲームを遊ぶ上での気持ちよさとも通じるものがある。画面の左右に楽曲のリズムが表記されているので、そちらも見ておくといいだろう。
キャラクターには固有のスキルが用意されており、ゲージが溜まるとYボタンで発動できる。さらに、発射サークル上のゲージが溜まるとフィーバー状態となり、まとめて消せばリズムゲームを長時間楽しめるようになる。
自身/相手のバブルが一定ラインを超えてしまうとその時に場にあったバブルが相手のスコアになる。最終的に曲が終わった時にストアが高いほうが勝利だ。
バブルシューティング自体が一つの完成された遊びであり、筆者も過去には「パズルボブル」シリーズをプレイした経験があったが、本作においてはバブルシューティングの概念を大きく変える遊びで、思いの外熱中してしまった。
また、単一的な遊びという認識だったバブルシューティングに、楽曲という要素が加わることでその遊びのバリエーションが大きく広がるのも特徴となっている。本作ではオリジナル楽曲に加えて、「ray」「ただ君に晴れ」「シャルル」「ビビデバ」など、アニメ・ポップス、バーチャルシンガー、VTuber、東方アレンジから幅広く全56曲を遊べるようになっていて、このあたりはリズムゲームも手がけるタイトーならではのラインナップだ。
加えて、本作ではキャラクターに応じて性能やスキルも異なってくる。ストーリーモードを通して開放されるキャラクターはもちろんのこと、初音ミク、重音テト、白上フブキ、森カリオペ、博麗霊夢、霧雨魔理沙といった人気タレント・キャラクターがコラボで参戦しているのも面白い。イラストも本作用のものとなっているので、合わせて楽しもう。
本作の醍醐味はオフライン・オンライン対応の対戦&協力バトルにあり!
本作を実際に遊んでみて、筆者としては「これは百聞は一見にしかずだ」という気持ちがあり、とにもかくにもまずはプレイしてみてほしいというのが正直なところだが、それだけだとさすがに説明としては雑なので、最後に本作が本質的に楽しいと思う、オフライン・オンライン対応の対戦&協力バトルについて触れておこう。
1対1の対戦プレイを遊べる「VERSUS」には、オンラインで遊べる「ランクマッチ」「カジュアルマッチ」「プライベートマッチ」、オフラインで遊べる「ローカル対戦」「おすそわけ対戦」、一人でも遊べる「COM対戦」が用意されている。
対戦は基本的にはストーリーモードやCPUとの対戦と同様のルールではあるのだが、プレイヤー同士だからこその発熱した応酬が面白い。また、プレイヤーのレベルに応じたハンデとして一部のルールを変えたりすることもできる。さらにオンラインではランクマッチも用意されているので、腕前を競い合う楽しさもあるだろう。
さらに、協力プレイモードの「DUOps」ではルールが少し異なり、二人で一緒に敵を撃破することを目指す、レイドバトル的な遊びが楽しめる。こちらでは楽曲は固定となり、曲が終了するまでに敵のHPを削りきれれば勝利となる。スキルの発動もお互いに共有されるので、畳み掛けるようにバブルを消していこう。
これらの要素によって、本作は遊び方を理解してからがより楽しめる作りとなっている。そのほかオンラインでのやり取りを楽しむスタンプ、遅延補正などの機能もあるので、馴染みのない人は気軽に、そしてやり込みたい人はじっくり楽しんでみてはいかがだろうか。
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