【国内ドラマ】 乱歩～妖しき女たち 【ドラマフル】

【国内ドラマ】 乱歩～妖しき女たち 【ドラマフル】

乱歩～妖しき女たち – 江戸川乱歩生誕１００周年記念特別企画として１９９４年に放送された作品！乱歩ならではの世界観を様々な技法を用いて表現した秀作。
#家族ドラマ#サスペンスドラマ#感動のドラマ#心理社会ドラマ#日本映画

[音楽] [音楽] んだよ。なんで4丁目の次は2丁目なんだ よ。 [音楽] [音楽] [音楽] まそうか。 うん。 知らねえよ、そんなやつ。あ。 なんだよ。先に家よな。悪いアポも取らないで。近く寄ったからさ、ついでに。たまには同走会とかも出ろよな。何年ぶりかな? [音楽] 忙しかったからな。 えっと、宣伝やってんだっけ?コンピューター会社だな。 いや、それがリストラで営業を忘れちまってさ、ま、一時的なんだけど。入ったよ。そっか。 失礼します。 [拍手] 楽しそうな仕事場だな。 そんなことねえよ。ま、やっと俺の企画でプロジェクト組めるようになったからさ。あれサーバーかなんかに繋がってんの? ああ、俺の仕切りでやっと会社中にランシーてさ。 大変だったぜ。俺に説得すんの。お前の会社頼めばよかったな。そしたらもっと安く上がったのに。 [音楽] そうだよ。言ってくれ。どうだ?何か土産持ってくか?子供に。子供いないんだ。まだまだなのかよ。この一者さなったらきついみたいだぜ。 あ、奥さん西おさんつったやな。ね、 こないだ見かけたな。どこだっけ?上野の方だっけな?上野。おお、和服着ててさ、色っぽかったな。 それは別人だな。別のやつは着物なんか着ないし。 まあ、よく見たわけじゃないけどさ。ほら、お前偉い美人捕まえたなとかって印象深かったからさ。 [音楽] さすが外し系の宣伝は違うなと。 [笑い] [音楽] 今相手先で中でちょっと長引きそうなんで このまま直期しますんで はい 。 お帰りなさい。 ね、悪くするぞ。 そうね。 今日磯にあった。 へえ。珍しいじゃない。 最近江戸川ランポなんか凝ってんの? 1 刻本出たんではまっちゃって新しいの買わなくても行ってくれら俺の探したのに。 あなたもランポとか好きだったんだよね。 言ってくれりゃ最近上の辺りに出かけた。 [音楽] 行かないよ。 そうか。 [音楽] えっと、 あ、これ、これ も 僕は上 だ。 さてと、何を読もうかな 。 切か。 あちゃん可愛いんだよな。 [音楽] 近頃は右朝店の山な想像であった。 なんとも言えぬ温かい柔らかいバラ色の そして香りのいい空気が彼の新辺を包んで いた。 お先に失け というのは山な想像。この1月ばかり前に ニーズを迎えたので、しかも彼の恋望だっ たのでねえ。 4時が来るのを恐しと毎日役所から 毎一文字に家へと帰り急ぐのであった。 [音楽] 創像自身は見る影もない勤め人だが、父が ご家人だったので家だけは大きい。 さて、ある日ごいつものように大声で尿房 を呼ぶのをふと戸惑った想像は1つ尿房を 脅かしてやろうとでも企んだのだが、これ がそもそもの発端であった。 [音楽] 俺の不在に尿房のお花は一体どんな姿で いるのだろう。像はこの思いつきに心を 踊らせていた。 [音楽] 何してるんだ? 誰かの写真か [音楽] あ [音楽] 今がやった。私ちっとも存じませんでごめんなさいまし。お夕飯の支度すぐしますね。 ああ、頼むよ。 [音楽] [音楽] [音楽] たたたたたたちた [音楽] お花は一体誰の写真に切粉などしていたの であろうか。実は想像には心当たりがあっ たのである。 は [音楽] やは お花は想像と一緒になる前、遠石にあたる 村山課長の家で暮らしていたのである。 結婚してからも断るごとにお花は村山の家 へ遊びに行っては遅く帰宅し、想像の 嫉妬心を借り立てていたのであった。 あなた、朝ごは 今日はいらない。 あなたお弁当。 ちょっと 山君 この統計は困るね。肝心の平均率が出て ないじゃないか。え、君、 君は統計を何だと思っているのだ?ご丁寧 に早形を並べたりして。それくらいなもの だね。そうですか。 [音楽] 辞職願い。 [音楽] 君 [音楽] どこかお加減でも いや、体に別情はない。僕は今日から役所をよす。 え、 そのつもりで行ってくれ。 それから役所をしたわけはあの村山と衝突したからだ。だから今日これ以降村山系で入りすることはっつりやめてもらいたい。これは男事で守ってくれないと困る。 まあ ああ。 それからお前は村山の写真を持ってるはずな。あれをお前が捨てるように。 写真?そんなものあったかしら? 白を切るつもりかな?よし来い。 覗いてらしたの 私と村山さんと疑って あんまりですわ。 昨日の写真あれはあれはあのあなたのお写真でしたのよ。 [音楽] バ鹿だ。僕はこの穴からずっと見ていたんだからね。お前があの引き出しにしまうの だって。それがおかしいですわ。 私が閉まったのはこちらのタスの引き出しですもの。 そんなこと言ってごそうとしてもだめだ。僕はちゃんと見てたんだからね。だってん。こんな、こんなつまらない真似をしてごまかそうとしたってだめだ。このタンスとこっちのタスと見間違うはずがないじゃないか。 [音楽] としてるのではありませんわ。 だ、一体どういうわけだというのだ。 おかしいですわね。あ、あ、分かりましたわ。 あなたこっちに来てごらなさいまし。 分かりました。わかりました。 このように見えたのですね。そうだ。 少女開けてごらなさいまし。 [音楽] この鏡に反射してこちらのタンスがこちら に見えたんですわ。 この鏡に反射して このタンスがこちらに見えたんです。 [音楽] これからどうなさるのです?お役者も用してしまって。 [音楽] すまなかった。僕の早だった。 大体あなたが歌り深すぎたのですよ。よりにもよって村山さんと私とが働いてるなんて。 [音楽] すまなかった。すまなかった。 [音楽] だが読者諸君。 果たしてお花が語ったのは真層だったのだろうか。 もしも霊の鏡のトリックが彼女の捜作であったらどうだ?彼女が切していたのはやはり村山課長の写真であったらどうだ? [音楽] しかしそんなことも疑わずに山な想創像はうろばかりであった。 [音楽] いや、10時にお約束してたはずなんです が、 お聞きになってらっしゃいませんか? 分かりました。 電話があったことだけ。はい。 الله [音楽] は [音楽] あ、クローデル大使がね、君の小説を読んだそうだよ。どうやら私は佐川よ義よ子の旦那しか認められてないようだね。 [音楽] ご冗談ばっかり。お役所に送れます。 じゃ、行ってくる。邪魔。 [音楽] [音楽] [拍手] 奥様、 奥様の方では少しもご存知ない男からこの ような武けなお手紙を差し上げます罪を いくにもお許しくださいませ。 こんなことを申し上げますと、奥様は さかしびっくりなさることでござい ましょうが、 私は今あなたの前に 私の犯してきました世にも不思議な罪悪を 告白しようとしているのでございます。 私は生まれつき 世にも見にくい要望の持ち主でございます 。これをどうかはっきりと覚えなすって おいでくださいませ。 私は 家具作りの職人をしてその日暮らしを立て ております。 私の専門は様々な椅子を作ることであり ます。 どんな難しい注文主にもきっと気に入 られるというので、特に異常物ばかりを 受けておりました。 これは横浜で外国人が経営するホテルへ 収める品でした。 本来なら本国から取り寄せるはずを腕が ある職人がいるからと特別に注文があった のです。 私は新食を忘れ 魂を米で作り上げました。 [音楽] 出来上がった椅子には必ず腰しかけること にしております。 けない職人生活のうちにもその時ばかりは 何とも言えない得意を感じるのでござい ます。 けれど、 そんな生活を何年も何十年も続けてまいり ました。 あまりのつまらなさに 死のと考えたこともありました。 して ふと素晴らしい考えが浮かんだのです。 それはまた不気味なものでしたが、その 不気味さがいい知れぬ魅力となって私を そのかしたのです。 [音楽] 最初はただただ 私の男性込めた美しい椅子を手放したく ない。できることならその椅子と一緒に どこまでもついていきたい。そんな単純な 願いでした。 それが徐々に私が 普段から私の妄想となって発行していた ある恐ろしいらみを実行してみるきっかけ となったのです。 [音楽] こんにちは。こんにちは。なんだいねえんじゃねえ。 [音楽] おい、これ 何を運送業者の外出家庭勝手持っていくか。お、行こ。 何やってんの? やらしいことすんなよ。 なんだよ、これ。けね、お前。おい、 重いね。 よこいし。 [音楽] よいしょ。 [音楽] ちょちょちょちょちょちょちょ [音楽] ちゃさっちゃ。 [音楽] そこは弾和室でした。 あまり人の出入りがないので私の目的には 高都合だったのでした。 [拍手] そうです。 私は昼間じっと椅子の中で過ごし、夜に なるとそっと抜け出して部屋を回っては 盗みを働きました。 そもそもこれが私の当初の目的だったの です。 おかしい。 ボイたちの会話から察するに座ったのはある国の大使で人としても知られる大方であったようです。 なんとも不思議な気分でありました。私の上にがっしりとした男の肉体が行きづいているのです。クロだよ。 アンテリフォンプルブ。 もしこの時ナイフを大使に突き立ててい たらどうでしょう?いかな国際暗殺事件と して世界を振わせたかもしれません。私は このような妄想に心を踊らせました。 真っ暗で見動きできない中で色々な人間の 感触を私は味わいました。 それがどれほど怪しくも魅力のあることで あるかご想像になれますでしょうか? 私は彼らの1人1人をその要望の代わりに 肌障りで識別することができます。 背骨の曲がり方、肩甲骨の開き具合、腕の 長さ、また微底骨の長などどんなにった 世界の人間でも人間というものは全て違う ものなのです。 [音楽] そして 私は ある1人の女性に激しく愛弱を抱きました 。 それはやはり異国のダンサーらしき女性で ありました。 それまでいく人か異性の体の感触は得て おりましたが、これほどまでに理想的な 肉体の感触はありませんでした。 [音楽] 私は癒しい考えを起こす暇もなく、 ただもう芸術品に対する経験な気持ちで 彼女を賛備したことでございます。 [音楽] なんだよこいつ前に運んだじゃね。え、 おい、行こ。おい、おい。 よしよしよし。 [音楽] よせのことでした。 どうやらホテルのオーナー私の椅子が気に入らなかったようなのです。 私の椅子は倍にふされることになってしまったのです。 悲しいことでした。 せっかくの快楽を見つけたところなのに。 しかし私はどこまでも幸運でありました。次に私の椅子を買ってくださった方は日本人ながらも信じられないような肉体を持ち、そればかりで素晴らしく明世を持った女性であったのです。 [音楽] えっと、あ、こちらです。 うん。よ。 よし。 うお。よし。あ、そう。 あ、 あちら置いてちょうだい。 よし、よいしょ。よいしょし。 私がどれほど彼女を愛したか、それはここ にくだしく申します。前 本当の恋なのです。 私は彼女が私の上に身を投げた時には できるだけふわりと優しく受けるように 心がけました。 彼女が私の上で疲れた自分には分からぬ ほどにそろそろと膝を動かして彼女の体の 位置を変えるようにいたしました。 そして彼女がうとうとい眠りをされる時に は私はごくごくカかき膝をゆってゆりかの 役目を務めたことでございます。 芸術家である彼女はきっと常人よりも微妙 な感覚を備えているに違いありません。 彼女が物質以上の感覚を 私の椅子に愛を感じてくださっていること がわかります。 [音楽] 奥様、 もうお分かりでございましょう。 その私の恋人と申しますのは あなたなのでございます。 私はずっと奥様の椅子となることで一生を 終えて構わないと思っておりました。 けれど、 奥様の攻合までの美しさをこの目で見ない ではもはやいられないのです。僕様 どうか1度 1度だけ 私と会ってくださらないでしょうか。どう かお願いでございます。もしお許しられた ならば 今すぐにもこの椅子の背を開き、あなたの 前に訪問者としてこの姿をお見せいたし ます。 [音楽] 奥様 即達が届きましたけど。ありがとう。 はい。 いかがでございましたでしょうか?私の 拙い捜作小説。先生のような尊敬する方に もし政作がいくらかでも勘明を与えたと すればこんなに嬉しいことはないので ございます。現稿の表題を書き忘れました が人間椅子とつけたい所存でございます。 ご聴お待ち申し上げております。失礼を 帰り水お願いまで。 [音楽] [拍手] [音楽] は と 西なのか。 西なのか。 [音楽] 西なのか。 西なのか。 [音楽] 追いすぎてない方、まずこちらの方をまず 見てくださいよ。合さからやってきました 。東北のレ山と言われております。では 散山のは合さ月の山と書きます。この山の 中において何十年にわって生活をしていた という不思議な女です。白い生着物を着た 八意の妖怪お願いです。今回はまず彼女の 蛇いというのを皆さんにお見せする。 小さな蛇から大きなくさ。 [音楽] まあ、一体何が起こっているというのでしょうか。あの女の人は私の妻ではないのでしょうか。 [音楽] [音楽] おじさん、あの西洋人のようなお面の人ね。どうして目がないの?目がなくて黒い穴が開いているの? [音楽] 透明人だ。 [音楽] ポケット団長先回りするんだ。 [音楽] あいよ。 [音楽] ま [音楽] う者 [音楽] [音楽] 書はどう考えですか? あ、なんということでしょう [音楽] まるで恐ろしい夢でも見ているようです。 [音楽] しかし少年探偵団の怒りが彼を必死に 振い立たせるのでありました。 [音楽] 帝国ニュース [音楽] 今東京の町という町で人々が顔を合わせれ ば話題となるのが期待の犯罪者悪魔のよう な殺人機の今わしい所業であります。実業 家福田徳次郎同士が何者かに予告された上 で首を切り落とされて殺されるという病気 的な事件が起こりました。 福田市の首は小舟に乗せて流されている ところを発見され、住田川は大騒ぎに。 [音楽] この会事に日本一の名探偵明小郎師が出馬 することとなりました。これは依頼を受け た直後の明首とそれを送る少年女手小林君 の姿であります。 しかしこの撮影後、明探偵は上野駅で くっつりと消束を立ってしまったのであり ます。 この魔術師のような犯罪者は次なる予告 殺人を仕掛けているという当局からの情報 もあり、テトに恐怖する市民の噂が 駆け巡っております。 [音楽] [音楽] お目覚めになりまし ここはどこなんです?あなたは あなたをお助け申した人の家。私はそのですの。 そうでしたか。僕は上野駅で変な車に押し込められてから全く記憶がない。 それにしても変ですね。なんだかフラフラしている。高いビルジングの上にでもあるのでしょうか? まだお薬が効いてるのだわ。な んだって?おい。あ、なんだ?助けたなんて嘘だったんですね。 ここは差し詰め例の魔術師のアジトといったところですか? どうかお静かになってください。あけ先生、あなたはまだ色々なことを考えなさらない方がよござすわ。 ほう。僕のこともよくご存知なわけだ。 お食事どうか召し上がってくださいまし。 これでどうやって食事したら良いのです [音楽] [音楽] うん。ちょっと苦いが毒は入っていないらしいですね。 そのつもりだったら塔にあけち先生はこのようにいらっしゃらないわ。 [音楽] [音楽] 君は 娘と言ったか あの殺人鬼の娘なのですか? [音楽] 私 [音楽] 本当はこんなことやりたくないんです。だ けど [音楽] また後で参ります。 フィガラがお好みですよね。 いやあ素敵素敵。こんなに快適ならも悪く ないですよ。 申し訳ないのですが靴を脱いでもらえませんか? 何? どこかで覗いていたのかね? いえ、でも うん。ま、仕方ないのだろうな。 待ってくれた前。 僕はちょっと羽かりに行きたいんだがね。 そんなところで済まさせようというのなら そいつはちょっと不服だぜ。 敵がいいですね。さすが犯罪者の娘だな。 さあ、これで僕はどこへでも行けるようになったわけですね。 お願いです。私を困らせないでください。お願いです。 [音楽] 冗談ですよ。逃げたりなんかするもんですか? [音楽] あなたは何もご存知ないのです。行けません。行けません。 [音楽] あけ先生お願いです。 行けません。 [音楽] お願いです。私を困らせないでください。お願いです。 冗談ですよ。逃げたりなんかするもんですか? あなたは何もご存じないのです。 行けません。行けません。 あけち先生、お願いです。 行けません。 あけち君、俺の生涯は先祖から伝わった復讐という使命に捧げてきたのだ。犯罪学の書物にふけった時代もあった。毒薬の研究に没頭した時代もあった。 手なしの弟子入りまでして軽わしの技まで 身につけた。 俺の人生の全ての労力はただこの復讐の ために捧げたのだ。 よくずっとそこでじっとしてられたもんだ ね。奥村幻像。いや、魔術師とでも呼ぼう か。 組みお、足の鎖を直せ。 あけち君、 君の命を取るくらいは何でもない。 しかし 何の恨みもない人間を殺しては先祖以来の 使命の手前恥ずかしい。 君に頼む。 どうか俺の仕事が終わるまで滞在していて くれた前。やだ。 君の使命が君にとってどんなに正当である にせよ。今のように指摘制裁を許すわけに はいかない。 いや、そんなことより僕は君が気に入った のだよ。君の何十年に及ぶ陰謀と僕の 正しい地へとどちらが優れているか。それ を試してみたいのだ。 ちし、そんなに死にたいのか? お父様。 海お、 お前は戻っていろ。 あ、 あけち、貴様の相手は後でゆっくりとしてやる。 お前は 加認して お前 カしてください。娘はく あ 君がこれを ここから逃げて父の恐ろしい犯罪を止めてください。 ありがとう。 ドアの外には父や部下がいます。窓を塞いでいる。あの鏡を割ってください。そこから逃げたことにするのです。 よし。 待ってください。私を縛ってください。 [音楽] あ、先生がいなくなったら私がこれでいいね。 [音楽] 口もお願いします。 窓終わったらソファーの後ろに隠れていてくださいね。 船の中だったのか。 通りでふ、この様ざ何だ? 奥村の旦那こっから逃げたんです。バカ者、早く。 へい。おい、 お前がしっかりしないからだ。 なぜ父の仕事の助けをちゃんとしない。 旦那、もう勘弁しておんなせ。 ボートを殺せ。 大丈夫ですか? 早く。 君のことは必 [音楽] は [音楽] 西 [音楽] あ [音楽] 何か あの私、私はあなたにそっくりな人をよく知っているのです。 [音楽] そうですか。 [音楽] 私はその人とずっと一緒に暮らしてきました。しかし私はその人自身にいつの間にか関心すら抱かなくなっていた。 [音楽] [音楽] そのお相手は私ではないのではありませんか? [音楽] そう、そうかもしれませんね。あなたはまるで江戸川ランポの小説に出てくるような方だ。 [音楽] [音楽] は どうだい?なかなかの景色だろ。 なんかでも寂しい風景よね。 [音楽] 僕たち合いだろう。 やあね。 これでも私たちちゃんとした夫婦になったのよ。新婚旅行とまでは言わないけれど。そうだな。席も入れた以上紛れもなく僕ら夫婦だ。 私たちあの時のことを全然話さなかったわね。 君が話したくないと思ったからさ。 そうじゃないわ。私たち無意識に避けてたのだと思うの。最近よく考えるのよ、あの時のこと。 最初あれに気づいたのは1年くらい前かな 。 アルバン斎藤と頬と頬をくっつけてベッド の中で抱き合ってる時、 私の口の中にドクドクとしょっぱい液体が 流れ込んできたのよ。 嫌だな、そんな話。 君のはずだった人との警房なんて聞きたくないよ。 だってここが肝心なのよ。 ちゃんと聞いてよ。私分かったの?この人の涙。この人は私は哀れんでいる。 [音楽] かわいそうにかわいそうにって スリルだね。堤防の密後が立ちにして恐怖となる君のはずが君に一体何をしようとしているのか。 [音楽] 最初は斎藤の何かのゲームなのかと思ったわ。 だって私たちお互いに夫婦生活の検態を感じていたでしょ。もちろん愛してはいたのよ。 愛していても検態は来る。そしてあなたが最初に教えてくれたのよね。 紺色のオーバーの男のことだね。何しろ僕は売れない柿にしてい相ろ老ろのみ。君たちウ婦のお伺え同級士でもあったわけだから暇でね。 それで町で聞き込んだのでしょう。 ああ。 のオーバーを着て小ひに色眼鏡の男がこの 家のことをね掘りは掘り尋ね回ってるん だってね。 この人ったらクレイジーよ。何度もやら せるの。 あ、これここって最低なの私。 いやあ、なかなか綺麗いに映ってますよ。そう、 こうやって見るとまるで映画女優みたいだ。 だったらいいんだけど。 [笑い] やべえ。やめて。もう [笑い] どうしてこの人はこんなに私は荒れむのだろう。 夜中ずっと考えてたわ。 そしたら思い出したの。 しかしどの説を読んでも そもそもあなたが私たちに伝したのよ。 殺人のトリックも出した感があるね。 探偵小説団義だね。 私はそうは思わない。殺人のトリックはいくらでも考えられるはずだわ。探偵作家に才能があればね。 いや、トリックには物理的な限界というものがあるんだよね。君 どんな手を考えたにしてもそれは過去にあったトリックのバリエーションに過ぎないのですよ。 その通り。しかし君。そのバリエーションこそが命なんだよ。かに独想的にそのトリックを用るかだ。 あなたもすっかり探偵小説の大価になったものね。 いいか僕の研究だよね。 1人2薬というトリック1つ取っても33 種あるのさ。そん中でも最も素晴らしいアイデアがある。 まあどんなこと? うう。 是非ご配長したいですな。 それはだね、架空の人物との 1人2役さ。 どういうこと? つまりだね。例えば 1 つの殺人を目とするできるな実行するずっと前からね。犯人はもう 1 人空の人物を作り上げて自ら演じるのさ。例えば付けひげなどして変装する。 そして遠く離れた別のうちに住みその架空の人物を世間に見せびらかしておくわけだ。そして犯人はその変装した姿で殺人を実行する。周りにはそいつが犯人だと思い込ませるのはさ、どうだ? しかしまでも犯人が捕まらなかったら警察は不信に思うでしょうね。 だからだね、その核の犯人は死んでしまうのさ。偽装自殺は簡単だからね。 なるほど。それなら完璧だわ。 どうでしょうね。 その架空の人物というのをどれほど周りの人間が認識するもんですかね。お話としては確かに面白いですが、現実には少し感じがします。 そうだろうかね。僕には実行性だって十分にあると思うんだが。 実行性なんてありませんよ。 それからしばらくしてよね。あなたが紺色 のオーバーの男の話を聞きつけてきたのは [音楽] あなた、あなた。 おい、 どうしたんだね。 これではっきり分かった。夫脅かそうとしているけど。なぜ? [音楽] その時だね。僕が相談受けたのは。 ええ、ただ脅かすにしては念が入りすぎていたわ。 ひょっとしたらとは君を考えていたのだろ。 そうかもしれない。 私でも確証がないからひょっとしたら変装の道具でも見つかるかと思って斎藤の所斎を探ác探偵したのだわ。 [音楽] 君もすっかり探偵趣味に同化したのだね。 ええ、すごいスリルだったわ。だって子供の探偵ごっこよりずっと怖かったんですも。 子供の探偵ごっこだって馬鹿にならないぜ。 僕は12歳の時探偵ごっこやっていて、 年上の女の子と一緒に暗いの中に隠れてい て、その女の子から挑女の子 はここでは言えないような変な格好したん だよ。あんなに恐ろしいことはなかった。 枝道に入っちゃいけないわ。 [音楽] それで見つけたのよ。それは例の [音楽] 1 人蓋役トリックの論文だったわ。それはそれで論師が一貫してるんだけどと変な書き込みがしてあって消してやるの。 [音楽] それは店消しというやつだ。元の字が読めるように消すことで [音楽] 1番注意を引かせるようにする方法だよ。 あの人はいつからか本気で私を 斎藤が接体で熱海に行ったある。 あなたは生徒防衛ということを私に教えてくれた。だから私は [音楽] フィルポッツの短編にこんなのがありますよ。ある男がとても憎んでる相手がいる。 しかし彼が殺したのは本人ではなくその 息子なんです。その子には同儀も面識も ないから疑われない。塔の相手はピンピン してる。しかし結果的に彼は目的を果たし たのです。息子を失った悲しみからその 相手は無茶な上場をして落場から命を失っ たのです。うん。それはいわゆる プロバビリティの犯罪というやつの バリエーションだね。ご名札。谷崎純一郎 の途上のようなタイプの作品ですね。直接 に手を下さず可能性だけで犯罪を 成し遂げる。 してあの番がやってきた。 うん。 ただ私脅かずためであったらどんなに 良かったか けれど私はあの人の涙を あのしょっぱい味で分かっていたわ。 あの人が私を本気で殺すつもりなのだ。 [拍手] [音楽] [音楽] はい。 [音楽] あ [音楽] 結局あなたの言う通り私は不になったけど私は一生あの時のことは忘れられないわ。 今は僕がいる。それにちゃんと席も入れたんだ。一生大事にするよ。 さあ、もう寒くなった。宿へ戻ろう。 待って。まだお話には続きがあるわ。 まだ いつでも真実というのは 1番奥の方にあるものよ。 何を考えてんのか知らないが君は少し神経衰弱じゃないのかい?あなた怖いの? 確かに斎藤は私を殺そうとして逆に死んでしまったけれどそれは全部あなたが仕組んだことだとした [音楽] これは面白い探偵小説にならないかしら。な んだって 斎藤に探偵小説趣味を吹き込んだのはそもそもあなただわ。それに斎藤の [音楽] 1人2 薬説をわざと否定してみせたり、政党防衛の根拠を私に教えてもくれたわね。 [笑い] そんな何の証拠もないじゃないか。それは君の邪水というものだよ。 [音楽] プロバビリティの犯罪って言ったかしら。直接手にかけないで可能性だけで人を殺すトリック。 [音楽] 本当はトリックを実践したのは斎藤ではなくてあなたの方だったんじゃない? 怒るぜ。 あの人は本当に私のことを殺そうとしてい たのかしら。 ひょっとしたらやっぱり 私を脅かそうとしてただけなのかもしれ ない。 あの人がポケットに入れてたのは ナイフじゃなかったのかもしれない。 キャメラでまた私の驚く感を映そうとして たのかもしれない。 私が気を失ってる間にナイフにすり替ることはあなたには簡単にできたものね。私分かってたわ。あなたがどうしてこんなところに誘ったのか。あなたも斎藤と同じ生活能力のない人。戦争なり金の父の財産が魅力なのでしょ。 [音楽] 私なんかじゃなくて 席を入れたことでもうあなたは正当なる 相続になったわけね。となると もう私は邪魔なばかり。 [音楽] [拍手] [音楽] また人を殺してしまったのね。正当防衛で 。 私ってそんなにひどい毒府なの? いえ。 [音楽] これは運命なのよ。 男と女がお互いに愛し合うことができなく なってしまった時の [音楽] お帰りなさい。 早かったじゃない?夕飯とか食べんでしょ? うん。 背中を見せてくれないか? 服を脱いで背中を見せて欲しいんだ。 何よそれ。変なこといさないでよ。 いいから服を脱ぐんだ。 どういうこと?明り決 して [音楽] あ いね。久しぶりだったね。 シャびてくる。 せよし。 [音楽] 西 [音楽] よいしょ。 [音楽] し [音楽] [笑い] あなた [音楽] [音楽] [笑い] [笑い] [音楽] よ。 夢物語で良いのだ。 夢物語で良いのだ。 [音楽]