動画用電動ズームレンズも発売です
2025年09月12日 00時01分更新
富士フイルムは初の動画専用機となる映像制作用カメラ「FUJIFILM GFX ETERNA 55」を発表した。GFXの名の通り、35mmフルサイズセンサーの1.7倍の大型センサーを採用しているのが最大の特徴で、豊かな階調表現と立体感のある映像表現が可能となる。
価格はオープンプライス、予想価格は約236万円で10月下旬発売予定だ。
また、「GFX ETERNA 55」のための「GFレンズ」として、初の動画用電動ズームレンズ「フジノンレンズGF32-90mmT3.5 PZ OIS WR」も同時発売となる。
中判1憶画素センサー搭載の
映像制作用カメラ
撮像素子はGFXシリーズでおなじみの中判サイズ43.8×32.9mm、1億2百万画素「GFX 102MP CMOS II HS」を搭載する。
Gマウントレンズによる「GF」に加え、同梱する「PLマウントアダプター G」を装着することで、「Premista」「35mm」「アナモフィック(35mm)」「Super35」の全5種のシネマフォーマットに対応し、様々なレンズが選択できる。
幅43.8mm、高さ32.9mm、対角54.8mmの大きなイメージサークルの利点を最大限活用した、最大48fpsの4:3オープンゲートフォーマットでの撮影も可能だ。
撮影できる動画は最高で8K、8192×4320ドットでは24p、7680×4320ドットでは30pが可能、ビットレートは最高で720Mbpsとなる。
世界初の「電子式可変NDフィルター」を搭載。緻密な制御手法を確立し、動画撮影中にND0.6~ND2.1(0.015段刻み)のシームレスな濃度コントロールが可能となる。
センサーに最適化したモアレや偽色を低減する4点分離方式を採用した新たな光学ローパスフィルターを採用。
ISO800とISO3200の2つの基準ISO感度を持つ「DUAL BASE ISO」を搭載。極端に明るい場所や暗い場所といった過酷なライティング環境下でも自動で基準ISO感度が切り替わる。
ダイナミックレンジ14+stopの「F-Log2」、「F-Log2 C」を搭載。センサーサイズの大きさを活かした階調豊かな映像を記録することが可能だ。
多彩なルックによる映像表現を可能とする「フィルムシミュレーション」を全20種類搭載。さらに、Log撮影(F-Log2/F-Log2 C)した映像の色味やトーンを緻密に調整できる10種類のフィルムシミュレーション変換3D-LUT(ITU-R BT.709準拠)を使用可能で、「ETERNA」と「ETERNA BREACHBYPASS」に加え、「PROVIA/スタンダート」「Velvia」「ACROS」など計10種類の3D-LUTをWEB上からダウンロードし使用できる。
3つのApple ProResコーデック(Apple ProRes 422 HQ・Apple ProRes 422・Apple ProRes 422 LT)に対応。Apple ProRes撮影時にはApple ProRes 422 Proxy等のプロキシ撮影も可能。全5種のCodecに対応する。
HDMI経由で4:2:2 10bit非圧縮RAWデータ出力に加え、最大8K/30P 12bitのRAWデータ出力が可能。
クラウドサービスFrame.io Camera to Cloudに対応。「GFX ETERNA 55」をインターネットに接続することでApple ProRes 422 Proxy ファイルなど多様な動画ファイルを直接Frame.ioへアップロードできる。
ボディ重量は約2.0kgと軽量化を追求。また、複数人が同時にカメラの設定変更や確認を行えるようボディの両側面に3インチの液晶モニターを配置する。
カメラ前面部と同梱ハンドルにフジノンGマウントレンズの「フォーカス」「ズーム」「アイリス」がコントロール可能な「マルチファンクションダイヤル」を配置。設定を「ND」にするとダイヤルコントロールによる「電子式可変NDフィルター」の緻密な濃度調整が可能となる。
最大2000nitの5インチ外付けLCDモニターを同梱。タッチ操作が可能で、晴天の屋外でも撮影中の映像を鮮明に表示できる。
カメラ本体に大容量バッテリー「NP-W235」が装填できる電池ボックスを配置。外付けバッテリーなしで最大30分間の撮影が続けられる。外付けバッテリーを交換する際には、「NP-W235」から電力が供給されるため、カメラを再起動させることなくバッテリー交換ができる「ホットスワップ」に対応する。
CFexpress Type BカードとSDカードに対応したデュアルスロットを採用。高速書き込みが可能なCFexpress Type Bカードの使用により、「GFX ETERNA 55」で撮影可能な様々な動画フォーマットやビットレートに対応した映像記録が可能だ。

















