9月7日、TACHIKAWA STAGE GARDENにて行われた夢限大みゅーたいぷ 4th LIVE「アンロック・ザ・フューチャー」のレポートをお届けする。
本公演は、夢限大みゅーたいぷとして過去最大規模となる単独ライブ。ライブの冒頭から5人全員が顔出しで登場すると、オープニングで届けたのは「夢現妄想世界」。縦ノリしたくなるような演奏と歌唱の中で、拡声器を使ったシャウトなどで会場を一気に煽っていった。
そこから間髪入れずにパフォーマンスされたのは「新人類は仮想世界の夢を見るか?」。モニターにMVが映し出される中、こちらも踊り出したくなるようなノリの良いナンバーをパワフルな歌声とともに披露した。
MCで「自分の心に素直になって!」と観客へメッセージを届けて披露されたのは、宮永さんのモチーフ楽曲である「✞animaるパーティ✞開催中✞」。曲中には全員がそれぞれがチョイスした動物の鳴き声を唱和する一幕があるなど、ライブならではの盛り上がりを感じさせる一曲となっていた。
同じく宮永さんのモチーフ楽曲である「テレパシー」は、雰囲気が一気に変わって情感があふれたナンバーに。ピンク一色のペンライトが客席を覆う中、随所に宮永さんが歌唱する場面もあるなど、力強いメッセージ性を感じさせた。
続いて、峰月さんがユニットとしての活動を通してのメッセージを届けて、本人モチーフの楽曲「エンプティパペット」がパフォーマンスされる。これまでの楽曲とはまた打って変わって、内面を切り出すかのような歌詞とともに贈り出す、ロックテイストの演奏と歌唱が印象的だ。
さらに、染み渡るような素朴なギターの音色から始まった「TRASH LIFE」は、サビで一気にその世界観が広がっていくエモーショナルな楽曲に。仲町さんと峰月さんの“TRASH LIFE”の掛け合いも耳に残る楽曲だ。
藤さんがライブグッズを紹介する“ブシネットみやこ”を挟んで、“労働感謝!”の掛け合いから届けられたのは「限界現実サバイブ天使」。藤さんがMVに登場するマスコット(まるくん)を手にする中で、畳み掛けるようなエネルギッシュなナンバーになっていた。
さらに、ライブ初披露となるこちらも藤さんモチーフの楽曲である「LET’Sあちあちトレーニング!」では、“健全な精神は健全な肉体に宿る”をテーマとしていることもあり、楽曲途中に筋トレをするという流れになり、観客も含めて全員でスクワットを始めるという異様な空間が生まれていた。
千石さんモチーフの楽曲である「ビッグマウス」は、「ゴミはゴミ箱へ―――」と自身のあり方を表現するハードなロックナンバー。千石さんによるラップは楽曲の持つ力強さを示すかのようにエッジがきいていた。
続いて披露された「Calling」は、随所に差し込まれる千石さんのラップも含め、ツインボーカルの力強さと疾走感が味わえる楽曲となっていた。
畳み掛けるように4人のモチーフ楽曲が余すところなく披露されていく中、仲町さんがプロジェクトの始まりを振り返りつつ、未来への力強いメッセージとともに届けられたのは「コハク」。自身が初めて作詞にチャレンジした楽曲ということもあり、そのメッセージ性も含めてエネルギーに満ち溢れたパフォーマンスとなっていた。
そして仲町さんにとって2曲目のモチーフ楽曲である「グラディエント」。ポップソングでありながらも、歌詞の持つメッセージと柔らかなメロディーラインが織りなす化学反応がエモーショナルに響く一曲となっていた。
ここからは終盤に向けて一気にパフォーマンスを畳み掛けていく。終末系ビジュアルノベルゲーム「VIRTUAL GIRL @ WORLD’S END」の主題歌である「Hi-Vision」は、疾走感あふれる中でもメロディアスに仕上がった楽曲だ。
そしてアンコール前最後の楽曲として届けられたのは「真夜中遊園地」。TVアニメ「カードファイト!! ヴァンガード Divinez デラックス決勝編」週替わりEDテーマに採用された、幻のデビュー曲だったという楽曲であり、ユニットらしい電波感があふれたライブで映えるナンバーとなっていた。
アンコールの声が鳴り響く中、モニターに映し出されたこれまでの活動を振り返る映像を経て、新衣装を着たメンバーがステージに登場し、「Dream Voyage」を披露。仲町さんと千石さんはまさかの客席側でのパフォーマンスということもあり、思わぬサプライズに会場も沸いていた。
各種告知情報をアナウンスしたところで、メンバーから順番に挨拶。これからの飛躍を感じさせるメッセージの数々が届けられた後は、アンコールをさらに盛り上げるべく、ユニットの代表曲の一つである「コミュ着火Fire!」を披露。混沌とした電波ソングとしての魅力が盛り込まれた楽曲であり、まさに“ゆめみた”らしいライブパフォーマンスとなっていた。
盛り上がり十分のライブパフォーマンスが届けられる中、まだまだ満足できないと会場からはさらなるアンコールの声が。その声に応えるかたちで再び暗転した会場内のモニターでは、リアルな彼女たちの活動の姿を描いていく。そしてライブの表題である「アンロック・ザ・フューチャー」がフィーチャーされる中で、さらなる未来のかたちとしてアニメーションMVとともに披露されたのは、新楽曲「チューニング」だ。
ゆめみたとしての未来を感じさせる、前向きなメッセージ性の詰まった楽曲のパフォーマンスが届けられる中、サプライズとしてTVアニメ「バンドリ! ゆめ∞みた」が2026年に放送することが明らかになった。
再び5人それぞれが力強いメッセージを届けた後は、ライブの締めくくりとしてデビュー曲である「夢現妄想世界」を再びパフォーマンス。こちらは会場でも撮影OKだったので、SNSでの写真や動画も併せてチェックしてみてはいかがだろうか。
セットリストも情報も盛りだくさんだった今回のライブでは、ユニットそのもののコンセプトだけでなく、各メンバーの個性も表出させたその音楽性も垣間見えるものになっており、彼女たちのこれからの未来が楽しみになる時間だった。
セットリスト
M1 夢現妄想世界
M2 新人類は仮想世界の夢を見るか?
M3 ✞animaるパーティ✞開催中✞
M4 テレパシー
M5 エンプティパペット
M6 TRASH LIFE
M7 限界現実サバイブ天使
M8 LET’Sあちあちトレーニング!
M9 ビッグマウス
M10 Calling
M11 コハク
M12 グラディエント
M13 Hi-Vision
M14 真夜中遊園地
EN1 Dream Voyage
EN2 コミュ着火Fire!
WEN1 チューニング
WEN2 夢現妄想世界
(C)BanG Dream! Project
Photo 福岡諒祠(GEKKO)、Lin Okuno(GEKKO)
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