2025年9月5日 13:47

菊池市を舞台に映画制作「魂の再生」28歳若き監督の挑戦

映画監督・内山翔太さん(28)

自然豊かな菊池市を舞台にした映画を今、28歳の監督が制作しています。映画のテーマは「魂の再生」。若い監督の挑戦に密着しました。

■内山翔太監督
「こっちに暢がいてこっちにレディがいる。暢がそのあとここから上まで走る」

映画監督・内山翔太さん(28)。菊池市の龍門ダムの近くをロケ地にして映画「八月の山」の撮影をしました。制作の指揮を執るのは熊本市にある劇団「ゼーロンの会」代表上村清彦さん(71)。上村さんが内山さんに監督を依頼しました。演じるのはゼーロンの会の俳優です。

■内山翔太監督
「レディとは目を合わせてほしい。そらさないでレディとはちゃんと目が合った状態でなんか言わなきゃ、言わなきゃいけないんだけど言葉が出てこなくてその場から逃げる」
「なんでかわかんない。なんでかわかんないけど追いつかなきゃいけない。彼女を止めなきゃいけないという思いだけで走り抜けてほしい」

心に傷を負って故郷に帰って来た女性が、果たして故郷の風土に救われるのか。映画のテーマは『魂の再生』です。

実はこの映画、ほぼ全編がモノクロで撮影され、台詞もありません。一体なぜセリフと色を削ぎ落すのでしょう?

■内山翔太監督
「基本的にその情報というものを今回はなるべく少なめにした状態で見ていただくことによって、多分観客の方がのめり込んでくれると思うんですよね」

鹿児島県出身の内山監督は大学生の頃から映画の現場で働き始め、3年前に短編映画で初めて撮影監督を務めました。そして去年熊本に拠点を移し、上村さんと出会い「八月の山」は台詞の無いモノクロ映画で撮ることを2人で決めました。

■中村朋世さん(レディ役)
Qセリフがない演技ってどうですか
「楽しいですよ。やっぱり表情で語るのってどれだけその人のことを理解してるかじゃないですか。その時にその人がどういう表情をするのかって、その人になってないとできないことなんで」

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