富田林市は、大阪府の東南部に位置し、美しい自然と歴史が調和するまちです。 市の北東部は、南北にゆるやかに流れる石川をはさんで平野が広がり、その両岸には古くから人々の暮らしが息づいてきた町並みが続いています。中でも「富田林寺内町」は、大阪府内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、歴史情緒あふれる貴重な町並みが今もなお残っています。一方、市の南部は、雄大な金剛・葛城連峰を背景に緑豊かな丘陵と、のどかな田園風景が広がり、四季折々の自然を満喫できます。西部には、計画的に開発の進んだ利便性と快適さを兼ね備えた美しいニュータウンが広がり、多様な魅力が詰まったまちとなっております。
本市の人口は、令和7年(2025年)3月末時点で106,580人、内子ども(15歳以下)は12,202人、世帯数は52,220世帯となっております。


▼富田林市立図書館について
富田林市立図書館(現中央館)は昭和51年6月に開館しました。現在では、図書館2館、分室1室、自動車文庫は市内12のステーションを約2週間に一度巡回しています。蔵書冊数は304,524冊(内児童書100,436冊)と約1/3が児童書で構成されており、貸出冊数は年間573,753冊(内児童書169,021冊)と日々多くの本が利用されています。

本市立図書館は、「市民の暮らしに図書館を」を合言葉に、図書館法の理念に基づいて、誰もが生涯学習の場として図書館を利用し、また、利用者とともに図書館も成長できるよう努めています。令和7年(2025年)2月には、図書館システムを入れ替え、ICタグによる自動貸出機を導入するなど、時代の変化に対応したサービスを提供しています。

▼子どもにとってなぜ本が必要か
子どもは、読書を通じて読解力、想像力、思考力、表現力を養うとともに、多くの知識を得て多様な文化を理解できるようになります。このような読書で培われる力を育むためには、子ども自身が読書の楽しさを知るきっかけをつくり、読書体験を深める機会を提供するとともに、子どもがいつでも本に親しむことのできる読書環境を継続して整備することが必要です。


「はらぺこあおむし」エリック・カール/さく もり ひさし/やく 偕成社
▼児童へのサービス
 富田林市では、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか」の理念に賛同し、常にこどもの最善の利益を第一に考え、こどもに関する取り組みや政策を社会の真ん中に据える「こどもまんなか社会」の実現をめざし、市長自らこどもまんなか応援サポータを宣言し、多岐にわたる取り組みを行っております。
 図書館においても、「富田林市子ども読書活動推進計画」に基づき、児童サービスの充実を図るべく活動しています。①家庭・地域・学校での読書の機会と環境の充実、②地域・学校・図書館などの連携、③読書推進の啓発を基本目標とし、常に子どものそばに本のある環境の継続をめざし、子どもの読書活動を支援する人を増やし、その知識やスキルアップを図り、人々の連携の強化によって、子どもの読書活動のさらなる推進をめざしています。
 具体的なサービスとして、ブックスタートや、おはなし会、子どもの図書館体験講座などのイベントの開催、夏のおてがみなどの児童に向けた資料配布やPR活動。また、公立保育園・幼稚園への自動車文庫の乗入れ、学校や学童クラブへの団体貸出等が挙げられます。


▼「子ども読書活動推進に関する現状の調査」結果
令和4年7月に「子ども読書活動推進に関する現状の調査」を実施しました。市立図書館に望むこととして、保育園・幼稚園・認定こども園・小・中学校が共通して、「子ども向けの資料の整備・充実」を挙げられました。次いで「学校・幼稚園・保育園等への支援」、「市立図書館とのさらなる連携」、「外国にルーツのある子どもの支援」などが求められています。
▼寄附の使い道
上記調査結果を基に、今回の寄附(目標金額:100万円)を以下の三項目の内容の資料購入に活用させていただきます。
①読み聞かせ資料の充実
本市図書館では、子育て支援事業として、4か月児健診時(月1~2回、年間18回)に乳児に絵本を配布し、保護者に絵本を通しての乳幼児とのふれあいの必要性を伝え、読み聞かせが子どもの成長に必要不可欠であることの啓発を行っております。令和6年度、図書館でのおはなし会は計144回実施し、755人が参加されました。また、「4か月児検診受診保護者アンケート」(令和4年7月実施)によると、お子さんに絵本を読んであげていると回答した割合が、これまでの調査と比較すると増加しています。
しかし、長年読み継がれている絵本や人気の絵本は貸出中のことが多く、その時読み聞かせたい資料がないことも間々あります。また、購入から年数が経ち、破損が見受けられる資料も多く、修理を施し活用していますが、子どもの手に渡る絵本はきれいな状態の本を届けてあげたいという思いから、今回の寄附金で資料の買い替えや複本の充実を図ります。

②学校支援に活用する資料の充実
子ども向けの資料の整備・充実は「子ども読書活動推進に関する現状の調査」において、最も学校からのニーズが高い項目でした。本市図書館では毎年、各学校を訪問し小学校新1年生へ向けてオリエンテーションを開催しており、令和6年度は市内の全小学校16校・776人へ向けて図書館の役割や使い方を説明し、読書の楽しさ・大切さを伝えました。さらに、平成19年度より開始した団体貸出「ブック便」では、市内公立全小中学校(小学校16校・中学校8校)の学校図書館に対して月1回巡回を行い、貸出希望のあった本を届けており、令和6年度は14校に4,213冊貸出を行いました。そこでは、授業で使用される調べ学習用の本をはじめ、朝の読書時間用の読み物・絵本・実用書など多種多様な資料が必要とされています。また、希望する本が貸出中のことが多いだけでなく、もし、貸出後に予約が入れば、予約が入った資料については、返却していただく必要があることから、対応に苦慮しております。特に、調べ学習用の資料に関しては、市内小中学校で同内容を同時期に学習しているため、学校で譲り合ってご利用いただいているのが現状です。
そのため、今回の寄附金で、調べ学習用の資料など団体貸出で人気の高い資料の複本を購入します。

③海外にルーツを持つ子どもたちへ向けた資料の充実
本市では、令和7年(2025年)3月末現在、43ヵ国・337人の外国籍の方がお住まいになられています。団体貸出「ブック便」においても、英語の絵本・読み物や、外国の暮らしを学べる資料を貸出しました。しかし、市内図書館所蔵の児童向け洋書冊数は415冊で、種類も、英語、韓国語、中国語、デンマーク語、ポルトガル語、他10か国語となっており、特に英語以外の言語の冊数は非常に少なく、冊数・種類共に不十分であることが伺えます。そのため、今回の寄附金で、英語だけでなく様々な児童向けの洋書を購入します。

上記で挙げた資料を、いただいた寄附額に応じ、①読み聞かせ資料:②学校支援に活用する資料:③海外にルーツを持つ子どもたちへ向けた資料=1:2:1の割合で本を選定し、購入するために活用させていただきます。
※本プロジェクトは、期日までに集まった支援総額に応じて、実行内容の規模を決定します。ご支援が1件でも集まった場合、現時点で児童書の購入を行うことは可能です。例えば、期日までに目標金額の 50%が集まった場合には、購入割合に応じて、120〜200冊を購入いたします。(資料の購入単価により冊数は変動いたします。)
併せて、展示コーナーの設置などを行い、購入した本を多くの子どもたちの手に届く工夫をいたします。
▼事業スケジュール
9月1日から 募集開始
11月末 募集終了
12月から 選定・発注
1月頃から順次 納品・受入作業
3月頃予定 貸出開始・展示コーナー設置
 
▼利用者の声
◎利用者Nさん
図書館には、小さな子ども向けの本がとても充実していて、子どもが自分で手に取れる場所に本が並んでいるのが嬉しいです。小さい子どもと一緒でも、周りの利用者の方々が落ち着いていて、多少騒がしくしてしまっても温かく見守ってくださるので、安心して利用できます。
自分が子どもの頃に読んだ本が今も残っていて、懐かしさを感じますし、新しい本も少しずつ入ってきているのが分かります。長く本を残していくのはきっと大変なことだと思うので、こうして子どもたちに読み継がれていく環境があることに感謝しています。
◎利用者Sさん
2歳の娘は絵本が大好きで、毎週のように金剛図書館を利用しています。
借りてきた絵本を何回か読んであげると、次は娘が親に見よう見まねで読み聞かせしてくれます。文字が読めないなりに一生懸命覚えて伝えようとしてくれる姿を見てると嬉しくなってきます。
娘が成長するとともに文字数が多い絵本になってきたので親も読むのが大変ですが、これからもたくさんの絵本を借りて、親子で読み聞かせし合いっこしたいです。
◎子どもの頃、図書館を頻繁に利用していたTさん
子どもの頃、私にとって図書館はいつも心が安らぐ場所でした。駐車場から差す西日や広々とした貸出コーナーに立つと、今日の一冊を探す高揚感で胸が躍ったのを覚えています。
児童書棚の前に立つと、本に夢中だった子どもの頃の自分の姿が、鮮明に浮かびます。
検索PCの操作に戸惑っていた頃から、司書の方にはよく教えていただき、図書館の分類法や所蔵番号のしくみも少しずつ覚えていきました。毎日通った習慣は今も続いていて、上京した今も週末は図書館へ通っています。本は満員電車の中でも、私を別の世界へ連れ出してくれる。読書という最高の習慣を得ることができたのは、金剛図書館のおかげです。これからも、誰もが愛する図書館であり続けてほしいと願っています。
【税制上の優遇措置について】
このプロジェクトに対する個人による寄附はふるさと納税の対象となり、ご寄附頂いた額に応じて、税の控除が受けられます。控除対象額には上限があります。詳細は総務省のホームページでご確認ください。
※企業版ふるさと納税の対象ではないため、法人による寄附はふるさと納税の対象となりません。
本プロジェクトに対する寄附金は、個人・法人の区別なく受領証明書が発行されます。
※令和7年(2025年)12月末までに発行いたします。
証明書名義:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフトの発送先の氏名」を宛名として作成します。
証明書発送先:READYFORアカウントにご登録の「リターン/ギフト」の発送先ご住所にお送りします。
寄附の受領日(証明日):READYFORから実行者に入金された日となります。
税の控除を受けるには、確定申告、あるいはワンストップ特例の申請が必要です。手続きの詳細は総務省のホームページでご確認ください。
・確定申告を行う場合は、お送りする受領証明書を添付の上、申告期間内に確定申告を行ってください。
・ワンストップ特例申請を行う場合は、申請に必要な書類を総務省ホームページで確認の上、申請書類一式を令和8(2026)年1月10日(必着)までに以下の送付先へご提出ください。
■ワンストップ特例申請書の送付先はこちら
郵 送:134-8691 日本郵便株式会社 葛西郵便局 私書箱第39号AT
大阪府富田林市 ワンストップ特例申請窓口 行
問い合わせ富田林市 都市魅力課 TEL:0721-25-1000(329)
 
						
			