ナウシカでも千尋でもない…「あなたが選ぶジブリ映画 ベスト1」圧倒的1位を獲得した作品は?(「文春オンライン」編集部)
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〈《「あなたが選ぶジブリ映画ベスト1」結果発表》「主題歌が大好き」「ヒロインに勇気をもらった」もののけ姫、ポニョを抑え人気を集めた“名作”とは?〉から続く
1985年6月15日に設立されたスタジオジブリが、今年で40周年を迎えました。
7月にはNetflixで『火垂るの墓』(1988年)の配信がスタート。ジブリ作品が日本国内のサブスクリプションサービスで配信される初の事例となりました。さらに、『海がきこえる』(1993年)が全国の映画館でリバイバル上映され、ファンの間で大きな話題に。各所で盛り上がりを見せる中、これまでのジブリ作品を思い返した方も多いのではないでしょうか。
そこで、文春オンラインでは「〈アンケート〉あなたが選ぶジブリ映画ベスト1は?」を実施。14日間で20~60代を中心に、381人の投票が集まりました。(※なお1人につき、3作品を選び〔1位5点、2位3点、3位1点〕、合計得点で計算しています)
それでは、アンケート回答者のみなさんから寄せられたコメントと印象に残ったシーンをあわせてご紹介します!(6位〜12位は、「『主題歌が大好き』『ヒロインに勇気をもらった』ハウル、もののけ姫を抑え、熱いコメントが集まった名作とは?」で公開中)
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【5位 火垂るの墓(1988年公開 監督:高畑勲) 337点】
〈 昭和20年9月21日の夜。戦争孤児の清太は、飢えで意識が遠のく中、幼い妹のことを思い出していた――。太平洋戦争の最中、 神戸の大空襲で両親も家も失った14歳の清太と4歳の妹・節子が、親戚からの非情な仕打ちや飢えと戦いながら、懸命に生きた日々を描いた作品。〉
「戦争の悲惨さを後世に伝えるために、ずっと残していきたい作品。何度見ても胸が締めつけられ、涙なくしては見られない」(66歳・女性)
「『火垂るの墓』は当初ジブリ映画とは知らずに見た。節子は、小さい頃の母に似ているらしい」(61歳・女性)
「ジブリの中で1番泣いた作品です。原作は非常に難しいですが、それをわかりやすく映画にしていると思います」(57歳・女性)
「娘がもうすぐ4歳で、節子と同じ歳になります。こんなに小さな子が、あんなふうに死んでいったなんて、と思い、胸が締め付けられました。戦争を体験した人がどんどん減っていく中、こうした映画を大事にしていかなければならないなと思います」(28歳・女性)
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終戦80年を迎えた今年8月15日には、『金曜ロードショー』でも7年ぶりに放映。あらためて視聴した人も多かったようだ。
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多くの人に見てほしい
「戦争の悲惨さを風化させないためにも、また放送してほしいです」(51歳・男性)
「戦争のむごさ=人類の誰も幸せにせず、多くの罪のない人びとに地獄の苦しみを与えるだけの所業。それをアニメ映画で完璧に表現した素晴らしい作品です。8月の戦争を考える時期だけでなく年間を通じて、できるだけ多くの機会に放映して欲しいです」(73歳・男性)
「涙が止まらなかった」(66歳・男性)
「14歳の少年清太と4歳の妹の節子の物語。やはり終戦80年でもある今年、老若男女の人に知って欲しい。テレビ放映だけでなく、ぜひ映画館でも上映して欲しいです」(47歳・男性)