東京・赤坂のTBS社屋
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 TBSは29日、来年放送予定のドラマ「VIVANT」の撮影を行うアゼルバイジャンで、機材などを運搬していたトラックが山間部の道路から転落する事故を起こし、現地の男性運転手(52)が死亡したと発表した。同乗の男性(48)も腕の骨を折るなどし、1週間の入院となった。事故は27日に発生。この日から現地での撮影開始の予定だった。

 地元警察の発表では、ハンドル操作のミスが原因。同局によると、トラックは現地の制作会社が手配し、撮影現場用の簡易トイレを運んでいた。事故現場は首都バクーから車で3時間ほどの地域。急な濃霧が発生しやすい場所で、事故発生時も視界不良だったという。転落したトラックは撮影チームの車両と隊列を組んで移動していたが、給油のために隊列から離れていた。先に目的地に着いた撮影チームが、到着を待っていたところに事故の連絡があったという。

 同局は「再発防止および撮影再開に向けて、現地の制作会社を通じて周辺の道路状況や天候、ドライバーのコンディションなどを点検中です」とコメント。安全の確認ができ次第、撮影を再開するという。

 ドラマは俳優の堺雅人(51)主演で2023年に放送された同名作品の続編。前作は冒険活劇さながらの物語の中、緻密に張られた伏線が、謎が謎を呼ぶ展開で社会現象を巻き起こした。2カ月半に及ぶ大規模ロケを敢行したモンゴルでの壮大な映像も話題となった。

 今年6月に来年の日曜劇場枠での続編放送決定が発表された。ロケ地を明かさない形で前作以上に大規模な海外ロケも告知されており、「続編のロケ地はどこ?」と大きな注目を集めていた。

≪あらすじなど未発表≫
 続編の放送決定は堺が6月11日に同局朝の情報番組「THE TIME,」に生出演して報告した。その直後に行われた取材会では富栄ドラム(33)が前作に続き出演することが明らかになったが、その他のキャストは伏せられた。また、続編は前作のラストシーン直後から始まることが明言されたが、あらすじも未発表。来年の日曜劇場枠での放送だが、どの時期かも公表されず、いまだに多くの謎が残されている。

 ▽アゼルバイジャン 石油や天然ガスなど豊富な天然資源を誇る。旧ソ連の一部だったが、ソ連崩壊とともに91年独立。日本はエネルギー開発を中心に積極的な援助を続け、現在では世界有数の親日国家。人口約1030万人のほとんどがイスラム教徒で、中世にはシルクロードの中継地として栄えた。首都バクーには世界遺産に選ばれた歴史的建造物が数多くある。面積は約8万6600平方キロメートル。東側にカスピ海、北側にコーカサス山脈が広がり自然環境にも恵まれている。

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