青山の閑静な一角にあるバルーム(BAROOM)は、ジャズを中心としたライブが行われる100席の円形イベントホールと、約1万枚のレコードを収蔵するミュージックバーからなる音楽施設。バーに眠るレコードの数々は、1910年に国産初のレコードを世に送り出した最古のレコード会社、日本コロムビアのアーカイブ。その貴重なコレクションに加え、ジャズ、ソウルから歌謡曲まで、レーベルを超えたプレイリストをセレクターが紡いでいく。イベント開催日はバーも貸し切りとなるが、それ以外は一般利用も可能。カクテルやウイスキーのほかに、パスタやハンバーグなどのフードメニューも充実。音楽と食を同時に楽しめるのも魅力のひとつだ。

デノン製のプレーヤーは、生産終了になってしまったモデルをパーツごとに在庫を探して揃えた。

デノン製のプレーヤーは、生産終了になってしまったモデルをパーツごとに在庫を探して揃えた。

レコードプレーヤーには、デノンの「DP-1300MKII」を採用。かつて日本コロムビアの一部門だったという因縁も、マニアを喜ばせるエピソードだ。ピッチコントロールを排したこのモデルを選んだのは、DJ的なミックスではなく、一曲一曲を丁寧に聞かせるセレクタースタイルを貫くため。スピーカーは、アルテックのヴィンテージー「718A」、アンプは、名機アキュフェーズの「PRO-15」、「PRO-30」。デジタルでは再現しきれない温かみと厚みのある音が空間を満たしていく。

定番のマティーニやオリジナルのカルダモンジントニックなど、カクテルを楽しみながら古今東西の名曲に耳を傾ける。

定番のマティーニやオリジナルのカルダモンジントニックなど、カクテルを楽しみながら古今東西の名曲に耳を傾ける。

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