連続テレビ小説「あんぱん」第108話。辛島健太郎(高橋文哉)は辛島メイコ(原菜乃華)のもとに駆けつけ…(C)NHK
Photo By 提供写真

 女優の今田美桜(28)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「あんぱん」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は27日、第108話が放送された。話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 「ドクターX~外科医・大門未知子~」シリーズなどのヒット作を放ち続ける中園ミホ氏がオリジナル脚本を手掛ける朝ドラ通算112作目。国民的アニメ「アンパンマン」を生み出した漫画家・やなせたかし氏と妻・暢さんをモデルに、戦争に翻弄されながら激動の時代を生き抜き、「逆転しない正義」にたどり着く柳井夫妻、のぶと嵩の軌跡を描く。

 第108話は、柳井嵩(北村匠海)の詩集「愛する歌」が出版。八木信之介(妻夫木聡)のアイデアにより、サイン会は“風変わりな場所”で開かれたものの、嵩の心配をよそに盛況のうちに終わる。数日後、辛島メイコ(原菜乃華)は柳井家を訪れ、柳井のぶ(今田美桜)と嵩をうらやましそうに見つめる。そして、3姉妹が朝田蘭子(河合優実)の部屋に集まり、メイコは秘めた願いを語り始め…という展開。

 蘭子は口紅を引く。「もう一つ必要なのは、人の体温だ」。八木の言葉が脳裏に甦る。原豪(細田佳央太)の半纏を見上げると、寝転んだ。

 「てのひらのうえに あわいかなしみがこぼれる…」

 「愛する歌」は重版、第二集発売も決定。のぶと嵩の仲睦まじい姿に、メイコは「えいな…。健太郎さんは、仕事の話なんかしてくれません。それにうち、もう何年も名前で呼んでもらえんがです。うちは健太郎さんのママやないのに…。すいません、お仕事の邪魔して」とこぼした。

 蘭子は「(恋?)違う」「口紅のせいやき。ローレン・バコールの真似して、赤い口紅つけてみただけやって」。のぶと蘭子は「きれい」と褒めた。

 メイコ「口紅につけても、健太郎さんはきっと気づかん。健太郎さんは、娘らあの面倒はよう見てくれるし、パパとしては満点や。けんど、うちは…」

 蘭子「メイコ、よろめきドラマみたいなことしたいがかえ?」

 メイコ「違う違う!」「おしゃれして、健太郎さんと歩きたい」「うちらあが一番きれいやった頃、口紅も塗れんかった。…ワンピースも着れんかった…。男の人らあが町からおらんなって、うちはもんぺ履いて、防空壕の穴ばっかり掘りよりって…。やき、うち、母親になっても、おしゃれして、健太郎さんとを街を歩きたいが。どればあウキウキするがやろ」

 のぶと嵩は辛島健太郎(高橋文哉)に相談。のぶは「もう聞きよれんわ!2人ともホンマにトンチンカンやね」と呆れ「愛する歌」の「えくぼの歌」をページを開き「これ、メイコの詩やと思う」。嵩も「そうそう、これはメイコちゃんみたいにいつも笑顔の人の悲しい気持ちを書いたんだ」と続いた。

 「泣きたいとき 私がまんするの 私は泣くのが似合わない 私はえくぼがあるから 悲しいときも笑ったような顔になるの…」

 健太郎は銀座のカフェに駆けつけ「俺、ホント、ふうたんぬるか男(博多弁で『どんくさい』などの意味)で、ごめん。泣きたい時は、俺の胸で泣いてほしか。俺が涙ば受け止めるけん」「メイコ…きれいだ。一番、きれいだ」――。

 同局「あさイチ」(月~金曜前8・15)の“朝ドラ受け”。第93回(8月6日)に続く「ふうたんぬるか」に、博多華丸は「年に2度も聞くとは」、博多大吉は「僕が聞いたのは小松政夫さん(福岡県出身のコメディアン)が最後」と語った。

続きを表示

Write A Comment

Pin