2025年8月25日
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鑑賞方法:映画館
韓国ドラマで一番私の心を震わせた作品は「マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜」だ。この映画はそのドラマで主演をしたイ・ソンギュンの遺作である。と、言うこともあり、ラストシーンでは遂に涙が溢れてきてしまった、、。
映画のストーリーは1979年の朴正煕大統領暗殺、暗殺者の裁判、軍事クーデターと、史実の通りの流れ。チョ・ジョンソク演じる主人公の弁護士は映画独自のキャラクターだが、パク大佐、KCIA金部長、保安司令官の全斗煥(その後大統領となる)も実在の人物である。1979年の短いソウルの春、そして軍事政権、光州事件と韓国の人々が切ない思いをしていた時代。その苦境の始まりがこの裁判にあったのだと思います。
パク大佐は軍の中でも出世頭で将軍昇進も確実されるほどであったが、生活は慎ましく庶民街に暮らしていた。妻や子供たちの存在と「お父さんを助けてください」と懇願する横断幕も事実だった。しかし全ての権力を手中におさめたい全斗煥は、裁判そのものを陰で操り(映画では裁判を盗聴しメモで裁判官に指示)この暗殺事件を内乱として断罪し、関係者全員の死刑を早期に決めた。そして、唯一の軍人であったパク大佐は誰よりも早く1980年3月に銃殺刑に処せられてしまったとのことである。
そのパク大佐を演じたイ・ソンギュンは2023年の暮れに自死した。警察の公開召喚やらマスコミ等色々あったようだが自死の理由を含め本当のことは本人しかわからない。
本作の原題は「LAND of HAPPINESS 」。どうぞ、安らかに、。お祈りいたします。
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大統領暗殺裁判 16日間の真実