2025年8月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
まず、監督名を見て驚いた。レン・ワイズマンといえば、かつてよく目にしたものの、ここ数年は映画畑から遠ざかっていた人。確かに彼のアクションは昔からキレがあるし、「ジョン・ウィック」ワールドを拡張させつつ別角度からの新風を吹かせる上で「なるほど」と思わせる人選だ。シリーズの妙味を損なわない語り口や、銃、爆破、炎まで持ち出す緩急抜群のアクションにはワクワクさせられた。ただそれは決して彼だけの功績にあらず。舞台裏ではシリーズを司るチャド・スタエルスキ(本作ではプロデューサー)が自ら追加撮影を行ったとも伝えられ、しっかり手綱を握って軌道修正していた様子が窺える。結果、アナ・デ・アルマスのバレリーナから殺し屋までを網羅する身のこなしといい、その他のキャラの魅せ方、謎の組織のあらまし、そして目の前で起こる状況を通じて主人公が過去の真相を知る構成に至るまで、期待を裏切らない冴え渡った一作に仕上がっている。
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バレリーナ The World of John Wick