【日本のドラマ】 いのち|第1話 – 第2話【フルムービー】
いのち – 日本の戦後40年の歩みの中に「いのち」をいとおしみ、「心」を大切に生き抜く女医・岩田未希。妻、母、嫁としてのかっとうを抱えながら、医療に情熱を燃やす未希の人生を描く。
第1話 – 戦後40年の歩みの中に「いのち」をいとおしみ、「心」を大切に生き抜く女医・岩田未希。妻、母、嫁としてのかっとうを抱えながら医療に情熱を燃やす未希の人生を描く。
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[音楽] お [音楽] お [音楽] 昭和20年8月15日。日本は天皇の終戦 の消直により昭和6年満州事から始まった 15年にわる長い戦争に収支を打った。 国民の全てが国の迎える運命がどのような ものか想像もつかぬままかつて経験した ことのない大きな天気にただ戸惑い混乱の 留ツボと貸している終戦3日後のことで ある。 青森行きの列車がちょうどの東京を脱出 する乗客を満載して上野駅を立てた。 激しい空による車両の破壊や消失、燃料の 不足などで運転もままならない国鉄では 切符の発売を厳しく制限し、客者には貨車 が当てられることさが それでもやっと動いている数少ない輸送 期間に乗客が殺頭し、たえでも乗れたのは 運のいい人たちであった。 もっと詰めろ。 荷物は膝の上乗せるんだ。この女増えんのか? 荷物で場所を取ることは許さん。おい、 偉そうなこと言うんじゃないよ。お前兵隊か?お前みたいな兵隊のおかげで日本は負けたんだ。な んだと? お前なんかにばいてたまるか? たまれ。 貴様。軍人をグロする機か。 やめろ。 くだらんことで喧嘩してる時じゃないだろう。 あんた立ってる人の身もなったらどうだ? 私はね、2 日も並んでやっと乗れたんだ。それ時は次のに乗ればいいじゃないか。 [音楽] この調子だんだばいつ青森さつくかもわかんねんな。 またりだ。 大丈夫。辛しできる。足痛かったら途中で降りてい。 平気よかった。みんな座れてもう入れないかと思けど結構詰められるもんね。少し寝なさい。お姉ちゃん寝てないんだから。お腹空いたし。ごめんね。乗る前に何か手に入るとよかったんだけどね。 [音楽] お食べなくたって死にはしないって言った でしょ。 ちびの食料だけあったら ちびがいい子にしてくれてるから助かっ ちゃう。いい子、いい子。 [音楽] 暑いな。まるで虫だ。おい、ちょっと開けたらどうなんだよ。ちょ、残念ねえよ。これ以上開けたらおめ振り落とされてしまうべよ。 [音楽] 窓がないんだ。仕方がないだろ。んだメ。 はい。熱くで結構みんなになってくれたらシンビザ行くてもいいわな。 [拍手] あ、止まったぞ。 今度は駅か。包らしいな。 [音楽] 今のうちに少し風よ。 頼むわ。我慢できねえよ。やめれよ。お、乗れ、乗れ。 [音楽] おい、乗っちゃ、乗っちゃて。ね。おい、 [音楽] [音楽] 早く飛ばせめろ。だめだ。じゃ、無理だ。みんな何日回せんだ。 [音楽] え、お願いだ。乗せてくれよ。この気合に乗らないと会長の死ぬ目に会えないかもしれないんだよ。母ちゃんが一気なんだよ。田舎の母ちゃんが [音楽] どこでもいいから乗せてよ。 ダメなもんはダメなんだって。 田舎の母ちゃんが来たことになってた。 あた何すんだ? 1 人ぐらいなら乗れるわ。お母さんに合わせてあげなく人一緒後悔する。 はい。 少しください。すいません。ま、 [音楽] すみません。割り込んです。 あ、 助かりました。ありがとうございました。この音は一生忘れません。他の方たちに悪いんですけど、この方は特別な事情なんですから。すみません。よかった。 [音楽] もう諦めてたの。あんたのおかげです。どこまで行くの? 青森。 青森にいらっしゃるの?お母さん。じゃあ青森まで一緒ね。 あんたも青森。 あ、よかった。いい連れができて。 これでやっと落ち着いて弁当が食べられる。 ガキび、どうだ? 遠慮は無用。俺礼の気持ちだ。 私そんなつもりで 分かってる。旅は道連れよはけてね。ありがとう。こんなお結び久しぶりだわ。あるところにあるのね。 さち、食べなさい。私はいいの。お姉ちゃんずっと食べてないじゃないの。でも あんたこの人の妹さ。あんたも 1つまだあるから。 じゃないの? 何?犬となんて連れてんの? うるせえな。こんなシめ列車に犬乗せるなんて非常識にも程があるよ。 しいちまえ。 犬連す連れてって何が悪いんだよ。 何? あんたたちに噛つくわけでも餌っていうわけでもないじゃないか。あんたたちのはよっぽどうるさいよ。犬もひじんだ。食べさせておやるよ。せっかく連れてきたのにかわいそうじゃないか。犬が食べる分は持ってます。大豆の行ったのじゃかわいそうだ。 [音楽] じゃあ遠慮なくちび人びを分けていただきます。 あんたの分もあるからさ。ありがとうございました。夕べから何も食べてなかったんです。 [音楽] こんな記者で青森まで何かかるかわかん ないのにあんたたち飲まず食わずで行く つもりだったのだって持ってきたくたって おそりと手に入るわけじゃないしそりゃ そうだ。 いいよ。私ね 5日分ぐらいだったら持ってるから 分け合って食べていけば青森までな何とか 持つだろう。 お前も幸せだね。こんな心の優しい人に かわれてよしよし ます。 止まった。止まった。止まった。お、 どこだ? また行きか。 ほら、森岡で降りるてなす。 なんだ?まんだよ。森岡だなんて。 あれ?野原の真ん中だ。 あれ?みんなに降りてる。 あ、俺も今のうちってくる。米だ。 私たちも容態しといた方がいいんじゃない?さ 私はいい。 できる時しなくちゃ。核駅停車だつったって駅じゃ降りられないし。また今度こんなところが。 そうね。順調に行っても青森に着くのは明日の朝なんだもの。 いいの? ちびにだってさせとかなきゃね。 あんた空衆で足怪我してまだってないんです。じゃあ私をぶっげようね。はい。 1人で歩けます。 そうよね。1人で大丈夫よね。 ああ。あ、あ、あ、あ。 え、私が踏み台になったあげる。私の上に降りたらいい。 はい。 申し訳ありません。 はい。私に捕まって。 ああ。ああ。あ、どうもありがとうございました。 あ、あの草むの影がいいよ。 大丈夫? ああ。ああ。ああ。ああ。ああ。 この草むだったら絶対見えない。私見張ってるからあんたさん手伝ってあげて最早く。 すいません。すいません。 あ、いいもの持ってた。これがありゃ安心だ。この風呂式ね、ホームで私がヒ手待ってる時使ってたの色々役に立ってくれる。慌てなくて大丈夫よ。 みんなまだうろうろしてるから。 ご迷惑ばっかりかけて。 こういう時はお互い様助け合わなきゃ。 [音楽] 静かだね。戦争があったなんて嘘みたい。よかった。生きてて。青森へ着いたらあの人に参える。空習の心配もないし安心して子供も埋める。あなた赤ちゃんが今 [音楽] 5ヶ月に入ったとこ。 奥さんなのその人。 青森の人なんだ。 青森の連帯に消集されてたんだけど、 もう戦争も終わってるからうちに帰ってると思う。子供ができたすたらびっくりするだろうな。早首して待ってらっしゃるわ。お母さんだってお喜びになるわよ。間に合うといいわね。じゃあこれからはずっと青森にいらっしゃるのね。 青森と言っても海のそばの小さな町なの。 田舎の女将さんなになっちゃうだろうな。 いいじゃないの。それが一番お幸せよ。羨ましいわ。 そうよね。私ね、土浦の軍事工場に与されてたんだけど、 もうあんな暮らしは2 度とごめんだね。あんたたち青森何しに行くの?私たちは広崎うちへ帰るの。広崎?青森から乗り換えて住む。 そうじゃまた会えるかもしれないね。 同じ青森だったら日本もこれからどうなるかわからないけどお互いに元気だったら さあ、今度は私が変わるわ。はいはい。こういう時は 1 人で心細いもんね。道連れができてよかった。ああ。ああ。 おい、ちゃがてるぞ。 ちゃがてるぞ。 ははは。 はい。お夕飯の配給 でも何があるかわからないわよ。私たちのことはいいから持ってな。 そんな水臭いこと言わないの?こんな時にこんな記者の中であったのもよっぽど縁があんのよ。他人みたいな気がしないのさと。 でも偉いわね。私なんて全然解消がない から闇込め買う力もないのに 尊敬しちゃうなあ。 そんなこと褒められたの初めてだ。 何が何でも生きなきゃと思ったら何でも やれるようになんのよ。 あの人が消された時は辛かったけど、 きっと会える。会うぞって頑張って生きて きたの。 人間一生懸命生きてたら神様ちゃんと見て てくださるの。 あんたたちだってあの戦争の中生きてきた んじゃない?これからいい。これから幸せ になんなきゃ。 でもアメリカが集中してきたら私たちだって生きつられるかどうか分からないものが何されるかわからないしね。 山の中隠れたって生きなくちゃ死んだらおしまいよ。 必ず生きてまたお。 あんたのとこの住所してて。私も教えるから。必ず笑って会える時が来るって。 その時は赤ちゃんだいてきっといい お母さんになってるんでしょうね。 本当に来るといいわね。い時なやな。 [音楽] よく止まるわね。 そのたびに目が覚めちゃって眠れやし。 各駅停車だものでも結構走ってくれてるわよ。 どの辺かしら。 すいません。 大きな息みたい。森岡通ったからそろそろ振る舞あたりかもしれない。 古マギって書いてある。 お姉ちゃん もう青森県だ。 え、でも青森すません。すいません。一定すいません。 [音楽] あえ、犬こだ。こイんでしょ。クさん入れてなんぼかわいそうに出していなさい。ま、もんつか。 文句つけるやつたら俺が相手になってます。 出してやれば。 はい。めこいじゃん。芝居だな。大しいなあ。いい犬は長ないもんすよ。どっからついてきたんすか? 東京。 へえ。様偉いな。 4億人た。あら、どんだ。 いい気持ちだべ。ん?どこまでいらっしゃるんですか? 広崎です。 僕も広崎です。 よかった。私青森で別れちゃうから心配してたのよねえ。この人たち広崎先までお願い。あんただったら力もありそうだしさ。安心だわ。 大丈夫よ。水知らずに人だ。 だって乗り換えだってあるし。袖も多少の縁って言うじゃない。 目の大事なご主人様だ。藤広崎まで送り 届けなきゃな。 もし会える時が来たら必ず遊びに来て くださいね。私んとこもきっと本当にお 世話になりました。 お知らせね。 東京から30時間近くもかかって青森へ 着き道中を共にした女村中春とも別れを 告げると高原道とさの姉妹 は運本線に乗り換え、やっと広崎へたどり着いた。 広崎広崎 無の方見えてるんですか? いえ、いつ記者に乗れるかいつくかもわからないもんですからには知らせずにご利用ください。 僕がオタまでお送りしましょう。 とんでもない。ここから歩いたら半日はかかるとこなんです。 それだ。大変だ。 妹さんだってだいぶ疲れておのだし。 私なら大丈夫。となったらどっかに泊まって明日にでも迎えに来てもらいます。本当にご心配なく。無理しなくていいのよ。別に急ぐことないんだから。うん。 色々ありがとうございました。あ、じ様やっぱしお嬢様だ。 ごっちゃ お金出されませ。 どうして私たちがそこにいること? 清掃さを渡はんで毎日さ、つく木さに引いたんです。表より早いおがりですぐ馬場所のはしまんで。 あ、それよりさチをお医者様に連れてきたいの。 どこか終わりですか? 足の怪我が痛むらしくって。私なら平気。 早く打ちへ帰りたい。良くならないうちに退員して帰ってくるのに随分無理したのよ。広崎にいるうちに見ていただいといた方が そうです。村には医者だなんていねっす。 [音楽] 医者ならうちに広崎の陸軍病院で下科の軍院してのが下宿してます。 よかったらその人に でもそんなご迷惑なこと 下科の医者だなんてほとんど消集されて町にはいませんよ。その人だば連絡すばすぐ戻ってきてくれますから。 どういうよう知り合いかませんが急なことですからそした方にお願いできればその方がおっぴりから手配するとすれば時間かかるかもわかんねえし [音楽] 本当にいいの私は自分のことはよく分かってるの 姉さんさかければまねんないでおいでもらっておけばお姉さんもお家の方も安心 なさうでしょう。さ、は僕は大事に預かるから。 すごい。あ。 ただいま。おら、戻ってきたか。あ、ご いや、お帰りなさい。無じでした。 [音楽] 遅くちゃったな。母さん心配してるぞ。なんかあったんじゃねえかって。 色々と始末だって。 なんだその犬?え? また拾ってきたのか。 あ、お客さんだ。どうぞ。遠慮はいりませんから。さんさん連絡してんだけど陸軍病院の電話番号分かるか?中病院だんだ。 [音楽] 風さんだ。さっちもどっち来たぞ。 おい、ちょどやった。 9秒人って誰だ? 突然お邪魔いたしまして申し訳ございません。あ、今のところ別に可能してる様子はありませんね。やはり不自然な姿勢で長時間座り続けていたのが原因で痛みが出ただけでしょう。 ありがとうございました。 ほとんど骨は固まってます。 あとは少しずつ歩行訓練なさることですな。 馬車が来たそうです。 ああ、 すみません。あなたがこちらの坊っちゃんだとは存じませんでした。 あ、佐ぼのドラムクっす。 いずれ改めてお礼に伺います。本当にどうもありがとうございました。 いや、大事に。 先生、あの子の足は治らないんでしょうか?一生あのままなんでしょうか? ひどい。大体骨折だったようですな。 九州の時に逃げ遅れて崩れてきたの下敷になって ほ 入院してた東京の病院では精一杯見てくださったっておっしゃってるんですけど まそうでしょう今の病院では義で固定するくらいのことしか私実でもできればいいんですがね薬や可能止めも十分じゃない現在ではとても無理でしょう。 いや、ただ私は政の方は詳しくないんですが、しかし手術ができるようにでもなったら政可能かもしれません。 じゃあ望みはあるんですね。 あ、私でつそういう時が来るか、ま、切断しなくて済んだのを不幸中の幸いだと思われて、また何かあったらいつもいらしてください。 当分広崎におります からじゃないの?あ、思なさいます。いや、それはもう毎日毎日どうしてるかってみんな心配してたで。 便利のや金なら小学校からのガキ大象仲間でしたよ。 今は伺いましたけれども高原のお嬢様だんだってね。はんじゃあげで失礼しましたね。は、 今マ州さになってる高原の旦那はさせていただいておりました。じゃ、こうしたことになって満州も大変でございましょうが。ま、音上様方がおりになって奥様もほっとさえるでしょう。どうぞよろしくお伝えください。 ご挨拶もなしでお世話になりました。また改めてお礼に。う、 元気です。まだ遊び来いよな。見ますよ。いい。 [音楽] 便利屋の金茶の2場車で帰るなんて思わ なかった。 金ちゃん見てると亡くなった金ちゃんのお父さんのこと思い出す。立派な 2代目になったわね。金んちゃん。 え?いや、ペンディアの 2 台目にパモナもあったもんでねえけど。ここまで来ると本当に清掃なんかなかったみたい。 お様も広い空も昔のまんま ああ。 おどどどうぞどドどドどドどう お お母さん、ただいま。お帰り。お母さん、ただいま帰りました。 お帰りなさい。大変だったわね。お母さん何もしてあげられなく。 大丈夫よ。ほら、もうこんなに良くなって 1 人でちゃんと歩けるんだから。こうやってお姉ちゃんと元気に帰ってこられたじゃないの。 [音楽] お二方とも仏で ゴぞから電話もらって今か今かとお待ちしていたんですよ。 お戻りなさいませ。稲さんも元気? はい。 おかげ様でさ、あのこいものば支くしてありますが さお入りになってください。 ありがとう。 駅でこうちゃんの姿見つけた時には夢かと思ったわ。地獄に溶けってあのことね。 青森の連帯は状態になって戻ってきまして私たちの代わりに毎日広げのさすに行ってくれたんです。 あなたがいなかったらミきたちだけじゃどうにもならなかったわ。本当にありがとう。 お田じゃそれぐらいのことしかできねくて だば俺だこいでいいふってやったな。奥さんいつも寂そうな顔してやったんでこれでまた賑や上がりになっておめでとうございました。 東京からは切符なんてとっても手に入ら ないし、記者だって満足に動いてないっ て噂だからどうなるかと思ったけどよく こんなに早くアメリカ兵が来たら危ない からすぐに聞きするようにって同員されて た海軍シレブで証明書くださったの。 それから切符買ったり記者に乗る順番もあって 2 日もかかって病院でもアメリカ兵が上陸したら何するかわかんないって大騒ぎだった。 戦争に負けたんですもの。ここだっていざとなったらどうなるか。でも何があってもお母さんのそばにいてくれたら安心だわ。これでお父さんさえ帰ってくださったら何の連絡もないの?お父さん 毎週からじゃね。 東京とだって手紙のやり取りもおつかない のに。 でもきっと帰ってらっしゃるわよ。 お父さん強い方だもの。ご先祖様だって ミきたちと同じように守ってくださるわ。 ミきもさちもあの空習で生き残れたんじゃ ないの。 たちの怪我も手紙だけではどんな風なのか よくわからないから随分心配もしたけど 元気になって帰ってくれたし。 お母さん ごめんなさい。 私がさについてて さこした。 お姉ちゃん、私が悪かったのさにだってなんて謝まっていいのか? お姉ちゃん、どうして私にるのよ。悪いのは戦争なのよ。戦争がなかったら私たち 2 で兄弟で東京の残ることなんかなかったのよ。 お姉ちゃんは女子代だし、私は女学校だし、 2 人とも同員されてお国のためだって言われたらここへ帰ってくることなできなかったのよ。 やっぱりお母さんも一緒に東京のうちにいればよかったのよ。あの空衆でお母さんがいたらそれこそどうなってたかさちも守ってやめなかったんだもの。お姉ちゃん一瞬逃げてくれたじゃない。 私がつムお姉ちゃんなんて話しちゃった から あの時かってあげたら こんな足になっても生きてここへ帰って き母さんに会えた お姉ちゃんが助けてくれたおかげじゃない 私誰も恨んでいない。 私は精一杯お国のために働いた。 日本は負けてしまって無駄になったかもしれないけど私は私なりに一生懸命来たんだもん。後悔なんかしていない。 そうよ。 ミきもさちも奥にを信じて毎日精一杯生きてきたんでしょ。それでよかったのよ。もう後ろは振り向かないで。これからどんなことがあるかわからないけど前だけ見てまた一生懸命に来ていくの。 みんなで助き合ってね。お母さん。 お父さんが帰ってらした時にはもう涙 なんか見せないで済むように。 お風呂さお入りになってください。お湯の 支度もできておりますからな。あ、お風呂 なんて何ヶ月ぶりかしらね。 うが焼けて料理入ったからは燃料がなくて水で体拭くだけだったのよ。髪も洗えるわね。はい。はい。どうぞ。どうぞ。さち一緒に入ろう。 [笑い] 背中流してあげる。 せ 留スチお母さんがお世話になりました。 お城様 時のことも色々面倒見てもらって 何おっしゃいます?高原家の番頭として旦那様から高原家の一切をお預かりしていながら清楚中のこと言え所ず思うに任せませず 5 分ずをおかけ立ちまして申訳ございません。 これからはずっとここに暮らすことになるけどどうかよろしくお願いします。 はい。このつがるが皆様のご本卓でござい ます。やっとここさをお帰りになって いやあ、ルスアズカルは私たちもほっと いたしました。もう2度とご存分自由をお かけするようなことは 高原家は100チ部からの電波だとりんご 円と120人もの小作を抱える音主で ございます。ま、清楚に負けでした時代が 来ようとも土地さえあればまだ昔のように 尋直る日も参りましょう。私も新しい 気持ちで古作の者たちと高原の再建に 取り組むつもりでおります。がご心配なく せさんさ、お風呂さ早くお話はゆっくらと汗場を流しになってからさ。 [笑い] [音楽] こうしためでていことで反宅だなんて久しぶりだきゃ 本当だきゃ戦争中はおが出世する時無理して個性で なあでたば面で手なんて 300も家族のせずいつも思うとな 正班4倍でもんどさ使えるまたきの [音楽] よがよだろ折りめてかしらつけるところ バテの麺でことに変わりちゃん。うわ、こんな着物があったのね。まだ東京のうちと一緒に焼けちゃったとばっかり思ってたわ。 お母さんがね、東京引き上げる時に持ってきておいたの。 久しぶりね、着物なんて。 もうモンぺの時代は終わったのよ。着物来たからって被告民されることはないわ。今日は宝け家けのお祝いだから。 地主に珍たいことがあると小子小作が挨拶 に来るのは宝家の敷きたりなのよ。地主と 小作がうまくやっていく知恵なんでしょう ね。こういう時だからこそういうことは ちゃんとしておきたいってさんが 私はいいでしょ。 誰にも会いたくない。 さち 高原家の後りはお姉ちゃんなのよ。小作の 挨拶はお姉ちゃんが受ければいいことじゃ ない。 はあ。お嬢様本当にご立派に習いて奥様も何ぼ安心したことですべ。本当におめでとうございます。 [音楽] おめでとうございます。 ありがとう。わざわざ来てくれてさちお嬢様は あ、元気に帰ってきました。 今日は少し疲れているからと言ってそいば損ですしょ。東業で 3年ゴグロなさって奥義の毒でしたね。 [音楽] あなたもご主人が戦しなさってこれから大変でしょうけど。 ああ、今から思えば何のために死んだんだがさ。でも戦死したのはうち馬かしでね。村でも親兄弟息子ばなくした人はいっぱいいっす。 くよくよしたとこで始まんね。運が悪くてあったんだとやった。諦めもきした。あ、おかげ様でセれも 15になったでなんとか 2 人で頑張って働きす。これからもどうかよろしくお願いいたします。 困ったことがあったらいつでも相談に乗りますからね。 はい。 お野さんのところは息子さんはまだ はい。南方てさんです。 生きてるんだか死んでるんだか戻ってくるまではとっちゃとではい。えっちゃん帰ってきてたの? ただいま状態になって帰ってきました。 お嬢様もご無事でお帰りだと伺ったもので よかったわね。 へっちゃも まだこうやって元気だお嬢様のお顔見られるなんて夢だけんた お互いに生き残れたんだから はいまいらやり直すつもりで せいばらんたちは あ心ばかりの祝の石犯だってけ ありがとうございます。 お戻りなさいませ。あ、おいはゴちゃにすっかりお世話になってしまって。 それぐらいのこと当たり前でございます。こじら様のおかげでも何度か上にさねここまでやってこられたんです。もよくまご無事。 おばさんもやれやれね。ごちゃんが無事に戻ってきて。 はい。うじは他の子供たちがみんな調用でよそさ出ていで。 今んとこ男でってつったらこの子橋だもんだ。はで お服のさ、本当苦労かけした。までこれからは俺が引き殺門と力合わして お願いしますね。ただ戦争中どこの絵も働きてば軍隊だの貯用だのさでいいましたでしょう。 田んぼりんごだけもあれ放題で今年だたて犬は不作だしりんゴだたてほとんど前派でねし肥料はねえし手入れする人ではねえしその上大着までよくねんだものどうもこうもあったもんじゃごへん。 いや俺も兵隊から戻ってきてヒくなってんのにびっくり返した。 それでも土地があるってのはありがてこと でしん なんて見向きもさえなくて木も全部枯れて しまいました。でも世の中を落ち着いたら きっとりは生えされる時が来ます。その時 に津のりは熱ポだとようなそしたりんご 作りたいんです。 のわあ大きい言葉喋って日本中米メだりなくて大騒ぎしてるってすのにりんごどこでねえべまず米作ること考えねばほれ そうねつが軽はせっかく今までりんご作ってきたんだものご家ちゃんみたいにりんごを大事にする人があったっていいと思うのごちゃんの作ったりんごみんなに喜ばれる時は来るかもしれない来るといいわねそんな時 クルコス戦争は終わったんだ。りんゴは平和の象徴でさね。これからは米より連でさね。 またそうしたことだて小作の地主様から土場をお借りしてんだよ。今は人作っても余に米作ることのが詐欺でねえか。 おめえみたいに勝ってた真似してこちら様さんご迷惑かけれんだことになったらボさだってせ出てば下 ごめだちゃ ゴちゃんの思う通りしたらいいのもう戦争中みたいに強引にお米を教室させられたりすることもなくなると思うわき自由に何でも作れる時が来たんだからねえさん まだ戦争が終わった場所でこの先どうなるか 検討が使ばったって。ま、米でもりんゴでも野菜でもいい。一生懸命作ってさ、ければゼルスも小作もお互いに楽になれるんだ。すっかり頼みすじゃ。 はい。おじ様が戻ってくだ。お嬢様のためにもいいを作らねば新しい品種も勉強して 楽しみにしてるわ。ごっちゃ。 はい。俺も負けてないね。 いいわね。若い人たちは。これからはあなたたちの時代ですものね。神殿の孫めでごいさ。 ま、まずこの旅はおめでてことで 戦争が終わってお嬢さんは戻っておいでなる。娘へ帰ってくる。ありがてえことです。 お嬢様のバに [笑い] ありがとうございまし。 懐かしいわね。この然がお嫁に来て、ここで拾えがあった時もこれを使ったのよ。 覚えてる。お正月もこのお前ワだったでしょ。 はい。高原家でお祝い事のある時は必ずうん。で、もう未教様が東京の女学をさらえて皆様が東京さ行かれた後は下では使うこともくて今日から出す時も嬉しくて涙出ました。 [笑い] 昔のようなお料理はできませんが、せめて本と二の前だけででもお祝いがふて。 ありがとうさん。こんなに支度くするの大変だったでしょうに。 ちょっと前まではこうした祝い事ができるなんて考えても言えへんでした。 それが 取っておいた持ち込めや預きがこったに 早く役に立つと この次は旦那様がお戻りになりました時 その時はもっともっと賑えやかに お母さん やっぱりつがるはいいわね。 帰ってこれよかった。 でもまだ信じられない。こんなご馳そ。 こんな立派な保全で こんな明るい電気つけて 空州警報の心配もなくてお母さんも お姉ちゃんも一緒で夢じゃないのよね。 さちお姉ちゃん 本当に戦争終わったのね。 もう空中の心配もないのね。お母さん、どうしたの?少しも食べてないじゃないの? 今夜は胸がいっぱいで。奥様この頃は食が細くっておいでになるんですよ。 どっか悪いんじゃないの?そういえば半年ほど前より少し痩せたみたいだし。あんたたちやお父さんのことを心配してたらとても太れやしませんよ。 もう安心なさいましたからは召し上がれるようになりす。 今頃誰ですべ? い、はる。 気をつけてよ。すぐに開けたりしちゃだめよ。 東京は違えますよ。 まだ こちら高原美さんのおタですか? はい。 そんですがミきさんの知り合いの方をお連れしたのですが 私うち知らないよ。 高原きなんて女も知らない。話してよ。話 すいません。 そう。 高原美さんいらしたらおめにかかりたいのですよ。 あんた様はどなたです? ひきさんのお知り合いの女性を連れてきたものです。 お名前は? 事情は高原美さんにお会いして、 あのお連れになったオ子の方のお名前は何とおっしゃるんですか? すいません。間違いなんです。お騒がせしました。ちょっといほっといてよ。 ほっといてってば。そう。 次、 あなた村中さん、 やはりご存知でしたか? あんた、あんたのうちここなの?あ本当にお世話になりました。よくいいらしてくだわね。さ、おりになった。 とんでもない。私あんたんとこ来るつもりなかったの。こんな時間に申し訳ありませ。 じゃ、 どこ行こっとんだ? どこ行こうと大きなお世話じゃない?ほっといよ。さん、 実は 余計なこと言うのやめて。あなた、また会えた。こんなに早く会えるなんてね。上がって上がって。ちびも覚えてる。そうよね。お結びもらったんだもんね。ね。 お母さん、記者の中でよくしていただいた方の話したでしょ?この方なのよ。 そうだったのさ。早くお上がりただいて。 よかった。この人のことをお願いします。では。 あ、でもあなたもどうぞ村中さんとご一緒に。 いえ、私はこの人をおタヤを送りするただわけで。それで でも この人とは縁もゆかりもないものですから。 お邪魔しました。 あなたたちがうちへ帰ったの見届けられて安心したわ。シビも元気そうになったし。 まだそんなこと? 私だってこの人は縁もゆかりもないのよ。なんでお世話になる理由なんかあるの? ふ中さん。 あ、そうなったの ね。どうした? どうなったの? 大丈夫? しっかりして。 あんた。 う、 大丈夫? あんた。 あ、 お腹の中さ。赤ちゃんがいるんじゃねえか。 5 ヶ月だそうよ。もしかして流するかもわからね。こす と奥の部屋さしてでお尻のあの氷の中さ油髪がはんでそれも出してあ あせいさん私が支度くします。せいさんお沸かしてください。 それじゃすぐにお医者様を この村医者様はねゴすなんとかしておらがおさには慣れていり上げたことがあるはんです。 私は すみません。お願いします。 すみません。こっちです。 お願いします。すみません。 どうぞ。こっち。 さあ、王城様方はお輩になってはいけません。 飛んだご迷惑をかけることになってしまいました。でもあの人を放っておけなくて。 あのどうしてこんなことに? 私もあの人のことは全然。ただ今朝あの人が海へ飛び込んでたまたま私が助けたものですから。 海の人が 自殺するつもりだっただと思います。 どうして死なせてくれなかったんだって怒鳴られました。だいぶ水を飲んでいたのですが運よく命は取り止めてそれでうちへ連れて帰ってお袋に着替えさせてもらって濡れた洋服を干していたらあなたの住所と名前を書いた髪がポケットに入っていたのです。 でもあの人が自殺しようだなって気がついてもあの人は一切自分のことを話してはくれないし、ほっといたらまた死にかねかねないしうちで面倒見ることも考えたんですが水知らずのところで世になるよりこちらの方があの人のために良いのではないかと。 それじゃ、わざわざあの人のためにここまで。 あの人は嫌がったのですが、とにかく人 1 人の命の問題ですから。でもこちらもあまりお親しくはないようで余計なことをしてしまいました。 いえ、あの人には随分親切にしていただいたんです。よく連れてきてくださいました。あの人に変わって俺礼います。 ではお願いして良いのですか? はい。うちでできるだけのことは 安心しました。これで心大きなく帰ります。 あのお茶でも いえ、今日中に 2場所を返しておかない。 あ、失礼します。 あ、あの、あなたのお名前と 50章。せいさん早くお。はい。 お母さんダめだったわ。赤ちゃんかわいそうに。 ミキにはとても信じられなかった。夫の ところへ行って赤ちゃんを生むのだと あんなに幸せそうだった村中春がどうして 自分もお腹の子供も殺してしまうような ことをしたのだろうか。 どんなことをしても生きてまた会おうねと 明るく笑っていた村中春の顔が今もミキの 胸に焼きついて離れなかった が終戦直後一体どんな明日が来るのか誰も が検討もつかない不安の中で終戦を境いに いろんな人たちの人生が今大きく変わろう としていたのである。 昭和20年8月15日の終戦の日から数日 後、岩木さんを会う津軽の村に2人の姉妹 が空習で衝土と貸した東京から帰ってきた 。 久しぶりの平和な日々の中にも敗線の日本 がこれからどうなるのか想像もつかない 不安に怯えていると1人の娘が転がり込み 流山した。 姉妹たちが気境の寿詰列車で乗り合わせた だけの雪釣りの娘であった。 まだ懐かくないみたい。 本当に大丈夫。 水さえではねばもう心配寝す眠ってるんだ派はでそっとしといてあげてください。それが 1 番いいんだで。あ、とにかく伝方だけは売って消したんじゃ。この住所と電話番号も書いておきしたから中にはなんか連絡あるんでへんか? すみません。せいさんやさんに迷惑かけてしまって。 お嬢様方が記者の中でお世話になった方ですよ。できるだけのことしてあげねば。 それにしてもあんなに幸せそうだった人が自殺しようとしたなんて。 そんなんだね。お腹にあかん坊がいるってすのに。 私も信じられない。早く赤ちゃんのことご主人に知らせたいって楽しみにしてたのよ。 でもあの人を助けてくだはっきり自殺だって。海へ飛び込むのを見てびっくりして助けたって。 まあまあ、どうしたにしてもご本人はブズであったんですから。 あ 。 [音楽] ハルスさん。 あ、気がついたの? あら、まだまだ起きるのは無理よ。寝ていなきゃ。 そんですよ。まだ 23日は今おか持っててあげるはんで。 もう大丈夫です。色々お世話になりました。ごめんなさいね。 水知らずにあなたにとんな迷惑かけてしまって。 そんなことはいいの。それよりゆっくり休んで早く元通りの体にならなきゃ。 でもね、赤ちゃんがあんなことになってしまってご主人もがっかりなさるでしょうけど、あなたさえ元気だったらしたんですか?やっぱり残念だったわね。 [音楽] 稲さんも精一杯のことしてくれたそうだ けど。そうですか。 よかった。生まれてこなくて。はるさん [音楽] 生まれてきたって不幸になるだけだ。 はい。いつも卵持ってた。 あれもうげられるようになったすか?それだばいいふやったんだば早速ほれ海での卵食べればせぐして 私の服をお願いします。何バカなこと言ってるの?そんな体で出てくなんて無茶だわ。 もうこれ以上お世話になるわけには。 だからってあなた1 人でとにかくご主人からの連絡待って。 誰も連絡なんかしてきやしません。 あの住所は水ず知らずの他人のうちだったんです。 あるさん、もう余計な心配しないでください。服お願いします。せっかくあんただけでも助かったというのに今動けばあとどうなるかさ。わからねごすさ。大なしく寝てください。 ほっといてよ。 死のうと行きと私の勝手じゃないか。人がせっかく死のうと思ってんのにどっかのお世界が余計な真似してもうたくさんだ。 私がどうなのってあんたたちに知ったことじゃないだろう。 ああ、このまんま出てってのたれ地にできるんだったら本だ。生きてたって死ぬより辛い思いするんだったら死んだ本が何本ましかしないよ。おためご動かしに引き止めたりされたんじゃ。こっちが迷惑だ。さっさとよく出してよ。何すんだよ。あんたに殴られる覚えなんかないよ。 よくの鈴に津はそ末にすれんってこと。 この戦争でどれほどの人が住んだと思っ てるんだ。みんな何ぼ生きてあったか。 ど下に食安いを思いして住んでいったか あんたに分かるか。 その中であんたは運行生き残りだんだ。 殺音所様み でお怪我なさった方だっている。それでも なんとか生きていこうと踏ん張っておいで なさるっていうのにあんな贅沢だよ。 バズれた。私がどんなひど目にあったか 知らないで偉そうなこと言うんじゃないよ 。お酒はもうごめんだ。 はさん一体何があったの? 私たちで力になれることがあったらどんな ことだってするわ。だから自分で自分の命 を縮めるようなことだけはちゃん中で あなた言ったじゃないの。どんなことして も生きてまた会おうねって忘れたわけじゃ ないでしょ。生きてたってどうしようも ないのにどうやって生きろってんだよ。 はるさん あんたはいいわよね。 優しいお母さんがいて、こんな立派なうちがあって、そんな人に帰るうちもない身よりも両親も兄弟もない女の気持ちなんかわかるかってんだよ。 [音楽] あなたにはご主人がいらっしゃるじゃないの。あなたの帰りを待ってくださってるお母さんだって。 そうよ。帰得のお母さんに会いに行くって間に合ったの? 母ちゃんは3月10 日の東京の大空’ll集って信じまった。 父ちゃんや弟と一緒に私ただけが土浦の軍事工事に導員されてて助かっちまった。東京のうちにいたらみんなと一緒に死ねたのにね。 でもあなた記者に乗る時 母ちゃんが帰得だったとも言わなきゃあの記者には乗れなかったじゃないか。 そんなにまでして青森に来たのは ご主人のところへ行くためだったん でしょう。 だったら1日も早く元気になって 言ったわよ。 剣もホろに追い返しされちまった。 母ちゃんが帰得だつったバチが当たったん だ。 どうしてあなたのご主人なんでしょ?会えたんでしょ? ご主人だなんて自分だけでそう思ってたんだ。そんなバカなのお腹の赤ちゃんのお父さんなんでしょ。だったら 誰の子供だか分かったもんじゃないって。俺の子供だっていう証拠がどこにあるんだって。そんな時はどうしたらいいの?お腹立ち合って見せたって証拠なんかありしないのよ。 分かったわ。もう何も言わない。そんな男 のことを忘れてしばらくうちでゆっくり ね。明日はどうなるかわからないって。先 の望みもないのにどうやって生きてろって いうのを。 食事の時 や赤ちゃんとみんなで一瞬死んでれば よかった。 さあさあさあおかゆです。いっぱい食べて ください。そしたに死にたいんでもう止め ませんから。 腹が減っては死ぬ元気もね。 そシだ。懐かしいな。あいつもやくりして 生卵はおかさ混ぜば美味しいはんで生卵 嫌いだわ。好きだ真っ白いおかゆに卵かけ て食べるなんて夢みたいだ。 慌てぬくてもいいんだ。 美味しい。 こんな美味しいもん食べられのに 生きててよかった。 [笑い] こんなものない時にすっかりお世話になってしまって。 [音楽] こんな時だからお互いに助け合わなきゃあなたにだって随分お世話になったじゃないの。 あの焼き結びは全財産でこちらもらったんだ。 青森へさえたどり着いたらあとはどうにかなると思った。やっとついても水いっぱい飲ましてもらえなかった。 あれから何も食べなかったからさっきのか本当に美味しかった。あなたが食べることくらいうちはまだなんとかなるわ。 遠慮いらないのよ。はい。あんたんとこ主さんなの。こんな立派なうちのお嬢様だって知らなかった。 妹さんが空手出し怪我したっていうから 東京の人だとばっかり。 私が女学校へ入った時父の仕事の都合も あって両親と私とさちは東京のうちへ移っ たの。このうちと管理とは生産夫婦に任せ てずっとそれから東京ブラシだったから。 せいさんと私殴った人? 殴った別 にあなたが憎いわけじゃないのよ。せさん と犬さんは ちょうど私たちと同い年ぐらいの1人を 子供の時に病気でなくしたのだから私の ことも娘みたいに可がってくれて きっとあなたのことだって同じような 気持ちで分かってる。 あんなになって叱ってくれる人いないもん ね。 さんたちのおかげで私たち 何の心配もなく東京に暮らしていられたわ 。 空が激しくなって母だけここへ帰ってきた けどせいさんたちがいてくれたから安心 だったし で事業してる父がまだ帰ってこななくても 私たちだって食べるには困らないし お父さん満州なの? そのうち帰ってくるとは思うんだけど さっぱり様子が分からなくて どうしてるの 私だけじゃないんだ。みんな戦争でひどい目に会ってんだね。でもあの 3月10 日の東京の大空でご家族全部をなくしたなんて少しも知らなかったわ。大変だったわね。 それはとっくに諦めたんだ。でもあの人がいたから諦められたんだ。パルスさん。 忘れる。あんなやのためにいつまでもクく したって始まんないもん。 みんなと約束したもんね。でも悔しいよね 。土裏の軍事工場で身も心も捧げ尽くした のに戦争が終わったら知らんかも。 戦争に負けたの境にいろんなことが変わる のかもしれないわね。 世の中だったら私も変んくちゃ。あんな奴のために死ぬもりになったなんてどうかしてたんだ。いさんの言う通り。あの戦争の中生き残ったんだもん。自分で死ぬばかいないよね。死ぬもりだったらどんなことだってできるし。どんなことしたって生きてやる。良かった。本当に良かった。穴会のおかげ。 あんな美味しいもん食べられのに死んで たまるかって気になっちゃった。 生きて 頑張って生き抜いて。これからは自分の 好きなもん食べてやる。死ぬなんていつ だってできるもん。そうよ。生きて咲い たら彼よりもっと素晴らしい人に 巡り合えるかもしれないわよ。 あいつ1人が男じゃありますし。いつか あんな男見返してやるんだ。 さあ、もう寝て。あんまりおしりしてると いさんに力えるわよ。はい。 みきさん、 ありがとうございました。 私あんたに会えなかったらどうなってたか 。 ここでお世話になって、 まだ世の中にはいい人がいるんだと思う から生きようって気持ちになれたの。 あんた命の人だ。 私 あんたの一生けになる。一生かかってご音 は返すからね。 何言ってんのよ。 私はね、記者の中でよくしていただいたの が本当にありがたかったから。 勝ちだってどんなに感謝してるか お互い様よ。 でも あなたが海に飛び込んだ時 がいたからそんなことも言えるのよ。本当 の命の恩はその方でしょ。 しかもわざわざここまで連れてきてくださってね。自分が生きるのに精一杯な時にそんなことまでしてくださる方なんていないわ。是非俺礼に伺き お姉ちゃん。お母さんが変なの。 お姉ちゃん、お母さんがどうしたの?お母さん はけてトマト燃いでたら急に苦しそうに入ったの。な んでもないのよ。今日はないちょっと暑かったから気分が悪くなっただけ。 そんですから俺が燃いできますって申し上げましたのに。 たまにはさちと畑も出てみたかったのよ。 が痛むの。この薬を飲むとね、すぐに良くなるの。すぐにお飛んばしすぎますから。 あ、なるほどのことじゃありませんよ。犬様大げなんだから 時々こんなことがあるの? はい。このところ何回かそれに食もおすみにならねえようですし。 昔から夏はダメなの。 今に始まったことじゃありませんよ。 お母さん、一度お医者様に見ていただきましょうよ。 いや、それがこの辺りには医者様がお出にならねえもんでつい だから広崎まで出て 記者も自動車もないのよ。あんなに馬車に何時間もやられていったら病院へ行くのに病気になっちゃうわよ。 少しさすりましょう。 ほらやだ。病人はあなたなのよ。そんな気 を使わないで寝てらっしゃい。竜山だ からってバカにしてるとんでもないことに なりますよ。せっかく助かった命なんです ものね。大事にしなきゃ さ。楽になったわ。 そろそろ夕飯の支度でしょ。因縁の水も 取りましょうか。奥様。 ああ、ああ。ああ。ああ。ああ。 [音楽] 何してもおいでです。 あ、さっきお母さんがこの辺で吐いたって言うから。 また犠牲。 お母さんは何でもないって言うんだけど普通じゃないような気がして。 どんなもの履いたのかさんに聞いてもすぐにお母さんが始末してしまうらしくって見たことがないっていうのよ。 はい。奥様は絶対種にそうした見苦しいところお店にならねえんです。 だからここなら分かるかと思ってもしでも混じってたら [音楽] じさ お母さんに聞くの辛いし聞いても話してくれるような人 じゃないし。こら誰で?やっぱり無理みたい。お母さん土被せちゃったらしくて。 実は私も心配して医者様さんお店になるようにってさ、 私明日先行ってくるわ。お知り合生にお進していただけるかどうかお願いしてみる。 お母さんが広崎へ行けないっていうなら他に仕方ないでしょ。いくら医者嫌いのお母さんだって広崎からわざわざ来てくださったら嫌とは言えないだろうし内科のご専門の方じゃないけど一応ご相談してみて。 あそういだば是非広崎までは 2 馬車すかなくて大変だと思だばってそうしてもらえばただお母さんには東京の帰りに広崎の中川三蔵さんでお世話になったからそのお礼に伺うってことにお医者様のことなんて話したらとっても行かせてもらえないもん。 しば早速手配ば俺の品物は何か見つろって おき捨て あ 事情はよくわかりました。 いや、もちろん私が伺ってもいいんですけども、そういう症状ならやはり病院の方に来ていただいた方が専門員もおりますし、一応検査の設備も整ってますか? あの、陸空運病院なんかで見ていただけるんでしょうか? ご連絡くださったらすぐ診察ができるように手配をしておきます。 じゃあ、なんとか母を説得して本当に申し訳ありません。 こんな時ですからお医者様のことはさっぱりわからなくてご迷惑承知で先生にお願いするようなことに。 いや、私でできることならどうぞご遠慮なく さ。いらっしゃい。 僕まだ寝ていたけどびっくりしました。 朝早くお邪魔して先生がご出勤にお目に書かれたらと思ったもんですからね。 あ、成おじさんに相談って妹本さんの足良くないんですか? いえ、妹はおかげ様で元気です。 ちびも本当にあの時はありがとうございました。 ログお世話もできませんでしたのにまあご丁寧に結構なものは頂戴い出たしましてね。はあ。 じゃあどなたが悪いんですか? いえ、 それじゃあ私の病院がありますから。 あ、 いやさ、 それじゃあ、あの、私もこれで まだいいじゃありませんか。せっかくおいでになったんだから。 あの、これから行かなきゃならないとこがあるんです。 さ、 国ゆき失礼です。 女性が1 人で歩くのは危険だがで戦争に負けてみんな気持ちんでるし土地の人間でも全部入ってきてるようだし僕一緒に行きますよ。どうせ暇だ。 広の子がこさ言ってるばってねは学校はい始まるかわからねしまじブラブラしてどうなるんだべねは [笑い] [音楽] 嬢様のおっしゃってる解散物どってのはこの通りにある店だと思うんだバティ その店の裏だってはさ さんは言うんだけど はさんもう潤覚えらしくって 真ん村って見せたんですよ。そしたら小町だんで本事されば見つかりしてす。 それもよくわからないんだけど ショックラ切りすか よかったわ。ごちゃんが一緒で私 1 人だったら心細不細くて帰っちゃうとこだった。 やっぱりあなたでした。先日海へ飛び込んだ友人を助けていただいた。 ああ、あの時の その説は本当にお世話になりました。今日はあの人に変わってとりあえず俺礼にと ああ、あの人元気になりましたか? あ、ハーです。 あ、それじゃあ時々と 私あの人の友人で高原美と申します。 おかげ様で元気になりまして、今私のとこにおりますが、まだこちらに伺うの無理なので私が まあそれは遠いところわざわざご丁寧に うちへ帰って冷たいものでも差し上げなさい。母さん今手が離せないから。 いえ、もうここで あの方でした。 よかった。見つかって。 本当に麦茶だけです。 すみません。帰ってお仕事の邪魔してしまって。 あの人本当に元気になったのですか? はい。なんとかやり直す気にもなったらしくて、あなたに助けていただかなかったらどうなっていたか? いや、助けてもらったのは私の方かもしれません。 あの日実は私も死ぬつもりであの人と同じ 辺を歩いていたのです。 今だから笑って話せますが あの時は思い詰めていて ところが目の前の特定からいきなり洋服の まま飛び込んだ女がいて見るに沈んでいく んです。突っさに自殺だと思ったら次の 瞬間私も飛び込んで夢中で助けていました 。 自殺しようとしていた人間が自殺しようと している人間を助けるなんてバカな話です が お兵をお送りする間も一言も喋らないあの 人を見ながら なんとか生きて立ち直ってほしいと懸命に 祈っておりました。 祈りながら自分も死のうとしていたのだとなんだか急におかしくなっていつの間にか死ぬ気がなくなってしまったのです。 でもどうして自殺しようだなんて。 私は職業軍人でした。うちは代大々職業軍人で父も 2人の兄も海軍平学校を出てしました。 私も海軍士館の慣れの果てです。 本当ならとっくに特攻隊で死んでるはずが 飛行機事故で怪我をしまして やっと治っていよいよ出撃って時に 戦争が終わってしまって 基地では最後までアメリカ兵と戦おうって 話がありました。 ところが急に命が惜しくなって さっさとここへ逃げ返っていました。 卑怯の男です。 でも戦争がなくなったら職業軍人なんてこれからどうして生きていったらいいのか分からなくなって、しかも逃げてきた自分への自己見もあったりして。 でもあなたにもしものことがあったらお母様たった 1人になりになるんでしょ。 母が細とイカ星の内食をしている姿を見る のも辛かったのです。 昔は軍人一家の妻で親戚からも羨ましがら れるような暮らしをしていた母が 実家の兄の解散物を頼って東京からこの 港町へ来て もう何の望みも持てなかったんですよ。 でもあの人を助けた日から何かが吹っ切れてそんなこともあるんですね。今はもしそういうことが許される時代が来たら医者になりたいと思うようになりました。 お医者様に 夢みたいな話です。でも夢でも見ていないと生きられません。 私はフィリピンへも派遣されたことがあっ て、戦場で数えきれないほどの死を見てき ました。 私だって戦闘機に乗って人を殺してもき ました。 せめてこれからは人の命を救う仕事ができ たらと。 え、戦国の日本にそんな夢を実現できる時代が来るかどうかは分かりませんが、今は少しずつ勉強し直し始めてるんです。あの人にはあの人なりの辛い理由があったのでしょう。でも私のような人間もいるんだってことをあの人に はい。必ず話します。 あの人だってあなたの気持ちきっと分かっ てくれると思いますわ。 いつか立派なお医者様になったあなたと 幸せになったあの人とが会えるような日が 来たら 来るように祈っております。 日本って国が果たして残るかどうかも 分からない時です。 とてつもない夢でしょうが。 あなたもどうかお元気で は あれなさいませ。ただいま。 お早かった。ミニスごくさん ごちゃんのおかげで助かったわ。お腹空いたでしょ。うちでお湯食べてらっしゃいよ。 いえ、お袋は待ってますから。お嬢様もお疲れになりましたってごゆっくりとお休みください。だば ありがとうごちゃ。 あ、あかね。レに行くハディ なんもなも俺は勝手にしたんでこいす。霊なんてお断りっす。 ごちゃんってちっとも変わらないわね。子供の頃からよく面倒見てもらったけど、俺礼のつもりで何かあげても絶対に受け取らなかった。欲がないんだから。 いネさん、お母さんは お休みになりましす。 どこか悪いの? いえ、今朝は早がったからお嬢様はお戻りになったら起こしてくれ。おっしゃって。 あ、そう。 はい。 それじゃあ寝かせといてあげた方が私ちょっと着替えてくるわ。 お風呂さんお入りになってくださいね。 お帰りなさい。 ただいま。 今朝早く出てったのね。全然知らないで寝てた。後で色々話すことがあるの ね。お姉ちゃんはさんたら明日東京帰るっていうの。 体にも自信ついたし。そうそこでお世話になるわけにはまだそんなこと。東京だったら知ってる人はいるしもあると思うの。 ここじゃ働くっつたって仕事はないし、ここのうち手伝うつたっていさんだけで十分手は足りてるし。 いいじゃないの。しばらくのんびりしてここにいれば。 私のんびりしてるって将分に合わないの。自分でな何とか食べていくこと考えないと。小学校出てからそうやって生きてきたの。バカなこと言わないで。東京にはもうすぐアメリカ軍がやってくるのよ。女は東京から逃げるように言われてる時に東京に行くなんて正気の沙汰じゃないわ。絶対反対よ。 どうしたの?その頭男の子に見えるでしょ?これだったら大丈夫。アメリカ兵にムざムザやられてたまるかってんだ。 あ、そ、 寒くならないうちに東京へ出ていきたいの。東京で暮らせる目を立てて、私はなんつたって東京で生まれて東京で育ったんだから。たえどんな世の中になろうと東京にいたいの。上にしたって東京だったら本毛だ。 そう、じゃあ好きにしたらいいでしょ。求めない。上にしたかったらしたらいいでしょ。 あ、いいですさん。はるさん、明日東京に帰るんですって。はさんにはさんの生き方があるの。私たちとは違うんですから。私止めませんからね。稲さんもそのつもりで。 お姉ちゃん。 お母さん お母さん。お母さん ひさん さん。 お帰りになりましたらその胸をお伝え ください。よろしくお願いします。 坂口と先して病院にも下宿先にも戻ってらっしゃらないの? それだわ。病院さえ行っても いいの?今日ちゃんとお願いしてきたんだから病院にさ行けば診察していただけることになってるの。 大丈夫だめか?明日病人番に馬車さんを乗せして応心してもらえねえんですか? 行った方が早いでしょ。広崎の陸軍病院なら空習に合ってないし設備も整ってるようだから。 うん。でも 少々ガタガタしてもしっかり抱いていけば大丈夫よ。私もついていくから。 ほら顔ともします。 稲さんはうちにいた方がさ 1 人にするわけかないしだって色々あるでしょう。 だも 任しといて病人の世話は慣れてんだから私ねこう見えても 15の時から3 年ほど病院してたの任しといて。あ、着とかそれから背がいるわね。あ、そのまま入院ってことになるといけないから橋も あれそうしたものまではいはいはい。あ、ちタが言ってくるそ。ああ。 良かったね。嫌よ。病院なんていつもの薬を飲んで寝てればすぐに良くなるの。今までだってそうしてちゃんと治ってきたんだからね。あ、 こんな時に陸軍病院で見てもらえるなんて運がいいですよ。ちゃんとした治療を受けないと素人両方じゃ治るもんも治りませんから。はい。 少し変わるわ。あんた疲れてんなよ。 あんたの方が待っちゃうから。 泡だすが。 女の方がいいの? 大丈夫? そうね。あんたの母さんだもん。 んちゃんあんまりガタガタ揺らさないの。荷物じゃないんだから。 はい。はい。分かってますよ。 [音楽] [音楽] はい 。 あんた夕べも食べてないんだもん。これだったら飲めるでしょ。はるさん随分待たせるね。何してんだろう。こっちまで病人にするか。 [音楽] これでも休間だからって無理してくださっ てるのよ。ありがたいと思わなきゃ。 ちょっと確かお父さんはマ州からまだ はい。 何の連絡もなくて。 それではあなたにお話をするより他ないですな。いや、あの思ったよりお母さんの病が進んでいてどうしてあんなになるまで放っておかれたんですかな。 随分我慢強い方だ。 先生。 専門も私の診断も同じでした。いかんです。ま、今の状態では実をしても患者を苦しめるだけです。 それより 精杯お母さんにお好きなことをさせておげ になった方が 手遅れなんですか? あとどれくらいの命なんですか? ミきは聞ことして言葉にならなかった。 坂口の言葉ももう耳には入らなかった。 ただ何かの間違いだ。ああ、夢を見ている のかもしれない。 そんなことを祈るように思っているミきで あった。
