TOMORROW X TOGETHERが7月21日にリリースした4thアルバム『The Star Chapter: TOGETHER』は、前作の7thミニアルバム『The Star Chapter: SANCTUARY』に続き、『The Star Chapter』シリーズの集大成だ。タイトルにはグループ名と同じく“TOGETHER”という言葉が入っている。そんな意味深いアルバムについて語る前に、まずは彼らによる2025年の快進撃を振り返りたい。

 2024年の大晦日、TOMORROW X TOGETHERは『第75回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)に唯一のK-POPボーイグループとして出場。「5時53分の空で見つけた君と僕 [Japanese Ver.]」を披露した。その勢いのまま、年が開けた今年1月には日本デビュー5周年を迎え、3月からはワールドツアー『TOMORROW X TOGETHER WORLD TOUR<ACT:PROMISE>-EP.2』を開催。日本公演としては、香川、愛知、福岡、大阪、東京の全6都市を巡るアリーナツアーを行った。

 リリースも活発だ。4月にTVアニメ『BEYBLADE X』(テレビ東京系)のオープニングテーマ「Rise」、5月にはHUENINGKAIが作詞に参加した「Love Language」、ドラマ『いつかは賢いレジデント生活』(Netflix)の挿入歌(OST)「When The Day Comes」、『めざましどようび』(フジテレビ系)のテーマソング「Step by Step」とリリースが続いた。メンバーにとっても、MOA(ファンの呼称)にとっても、忙しくも嬉しい時間だっただろう。

 「Rise」はカバー映像が続々と公開され、昨年開催された『SUPERPOP JAPAN』でTOMORROW X TOGETHERと同日に出演したNovelbrightの竹中雄大は、「親愛なるTOMORROW X TOGETHERの新曲を歌わさせていただきました」とパワフルで力強い歌唱映像を公開(※1)。『ユイカ』やLET ME KNOWのMattyなどは、アコースティックアレンジを披露するなど、それぞれの個性がプラスされたカバーチャレンジも広がっている。

 「Love Language」は、サウンド面をはじめ、ビジュアルも含めて爽やかさに振り切っていたのも印象的だった。ダークファンタジーの空気を纏ったコンセプトが続いていたが、前作から新たに始まった『The Star Chapter』シリーズでは希望の色がより前面に引き出されていた。そのなかでリリースされた「Love Language」は、清涼感溢れるサウンドで彩られた。この曲のパフォーマンスビデオを何度観たことだろう。進化したTOMORROW X TOGETHERが新たに与えてくれる爽やかな夏。どれだけのMOAが待ち望んでいたかは想像に難くない。2021年6月にリリースされた「Magic」とあわせて、初夏のプレイリストを飾る楽曲が新たに生まれたのだ。

TXT (투모로우바이투게더) ‘Love Language’ Official MV

 また「Love Language」は、ダンスチャレンジ映像の合算累計再生数が5億回を突破。音源も米ビルボード「ワールドデジタルソングセールス」(5月17日付)で1位を記録しており、発売直後にはオリコン「デイリー デジタルシングル(単曲)ランキング」(5月2日付)で2位、LINE MUSIC「ソングトップ100」デイリーチャート(5月3日~6日付)で4日連続1位も記録した。

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