2025年8月2日

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本作には厚生労働省の役人、厚生労働(副)大臣などの政治家、東京都知事など、実際に存在する組織や都道府県を使っていたりするため、リアルに見せようという意図が感じられます。
ただ、「コード・ブルー」とは違って、「TOKYO MER」といった組織は存在しないですし、様々な面で構想は現実的ではないでしょう。
「エンターテインメントなんだから何でもアリ」というのは理解します。ただ、本作の場合は、実際の組織や病名、医療機器などを使った「医療」の世界の話なので、非現実的な要素が多すぎるとリアリティーとのギャップに戸惑います。
表面上はリアルっぽさを形成しながら、例えば「死者ゼロ」という設定に縛られすぎると、都合の良い偶然が重なる展開などが続くようになってしまうのです。
「南海MER」という仕組みは、要は、スーパードクターらを半年間近く船上で出動要請もなく生活させる設定で、様々な面で現実離れしています。
そもそも、ただでさえ離島では慢性的な医師不足なので、その期間を「Dr.コトー」のように離島に駐在し患者を救っている方が現実的かつ効果的ではないでしょうか。
このように、医療✖️エンターテインメントという組合せは、描き方のバランスが難しいと感じさせられます。
第2弾の本作は、火山島の噴火を大きな舞台にした「ディザスタームービー」の様相を呈しています。
登場人物みんなで力を合わせれば大災害も切り抜けることができるというメッセージは伝わりやすくなっていて、気軽に楽しむ分には没入できる作品になっていると思います。

細野真宏

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劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション

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