アルファポリス<9467>は、7月31日、アニメーション制作会社のWHITE FOXの全株式を取得し、子会社化したことを発表した。取得価額は非開示。
WHITE FOX はアニメ制作を一気通貫で手掛ける制作スタジオであり、「Re:ゼロから始める異世界生活」シリーズなどの知名度の高いテレビアニメの制作実績を持ち、その制作能力と技術力の高さにおいて、アニメ業界内外で広く認知されている。
昨今、アニメ業界の市場規模は拡大を続け、高品質な映像制作に対するニーズが高まっている一方で、優秀なアニメーターや高度な制作ノウハウを有するアニメ制作会社は不足傾向にある。今回、アルファポリスがWHITE FOXの株式を取得し、連結子会社とすることにより、グループ内において映像制作を行う体制が構築され、同社の豊富なIPをWHITE FOXの高度な制作技術で映像化することが可能となる。
これにより、同社IPのアニメ化のさらなる加速、クオリティの高いアニメ映像による海外市場を含めた新たなファン層の獲得、同社および同社作品の認知度の向上などが見込め、同社の中期重点戦略である「アニメビジネスの拡大」の実現に大きく寄与するものと判断し、WHITE FOXの株式取得を決定した。
同社は、今後も出版事業を強化するとともに事業領域の拡大に努め、企業価値の向上を目指していくとしている。
なお、同社はWHITE FOXの連結子会社化により、2026年3月期の第2四半期から連結決算に移行する。なお、みなし取得日は2025年9月30日となる予定であるため、2026年3月期の第2四半期においては貸借対照表のみを連結対象とし、第3四半期から貸借対照表および損益計算書を連結対象とする予定だ。
WHITE FOXの業績を織り込んだ2026年3月期の連結業績予想につきましては現在精査中であり、今後公表すべき事項が生じた場合には、速やかに発表するとしている。