県立図書館のドンどん読書

2025/07/22 11:00

ラッキーボトル号の冒険

 両親に叱られて家を飛び出したジャックが家出先に選んだのは船。ところが運悪く嵐(あらし)が船を襲(おそ)い、ジャックは絶海(ぜっかい)の孤島(ことう)に打ち上げられてしまいます。

 無人島に見えたその島には、長い間ひとりぼっちで本を読んで過(す)ごしていた男ロビンソンと、巨大(きょだい)なカメが住んでいました。

 家へ帰りたいと願うジャックに、ロビンソンは手紙を書くことを提案(ていあん)します。ジャックは文字を習っては、手紙をビンに入れて海に流し、助けを待ちわびます。

 そんなある日、島に埋(う)められた骸骨(がいこつ)の手に握(にぎ)られていた謎(なぞ)の紙きれが、海賊(かいぞく)の宝(たから)のありかを示(しめ)していることに気がつきます。

 嵐に始まるジャックの海の大冒険(ぼうけん)。果たしてジャックは宝を探(さが)し出(だ)し、無事に家へ帰りつくことができるでしょうか。海賊、魔女(まじょ)、しゃれこうべ、宝の地図に謎の呪文(じゅもん)まで。奇想天外(きそうてんがい)な物語の展開(てんかい)に、ページをめくる手が止まらない一冊(さつ)です。

 (企画・情報課 寺崎さやか)

ほかにもこんな本をおすすめ!

◆ガリバーのむすこ

 マイケル・モーパーゴ/作

 杉田七重/訳(小学館)

◆あきらめなかった男

 小前亮/作

 おとないちあき/絵(静山社)

◆シーリと氷の海の海賊たち

 フリーダ・ニルソン/作

 アレクサンデル・ヤンソン/絵

 よこのなな/訳(岩波書店)

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