アンドラーシュ・シフ

優れた性格づけと驚異の音感覚、さらに音楽祭ならではの高揚、90年代のシフが奏でる極上のピアノ小品集、初出音源!
CD

6936011:L



■作品詳細

auditeが誇る人気のルツェルン音楽祭シリーズ「Historic Performances」から、アンドラーシュ・シフの1998&99年ライヴ音源が登場!音楽祭の公演を当初から放送しているSRF(スイス放送協会・ドイツ語放送)のアーカイヴに残された放送用音源を丹念にリマスタリングしてCD化。
D.スカルラッティとクルターグ、時代の離れた2人の「小品の大家」を収録した興味深い内容となっています。ブックレットには貴重な写真を多数掲載。

演奏は音楽祭ならではの高揚感にあふれたもの。99年のスカルラッティはデッカ盤(87年録音)と比べても明らかにライヴならではの感興が感じられ、テンポを大きく揺らし、大胆に抑揚をつけて歌い、即興的な冴えも抜群。ピアニスティックな曲ではブリリアントな音響を繰り出し、静かな曲ではじつに繊細な語り口を聴かせるシフ。予想を上回るドラマティックな演奏が楽しめます。
98年に取り上げたクルターグの「遊び」は、作曲家にとってのライフワーク、日記のような作品で、1973年から書き始められ2021年には第10巻を発表、なお継続して書き進められている小品集です。ハンガリーの同郷シフにとって録音こそ初となるレパートリーですが、14歳で入学したブダペストのリスト・アカデミーでクルターグに師事して以来、関係の深い作曲家であり、音楽観をじゅうぶんに共有している存在と言えるでしょう。音楽祭ではクルターグ自身の提案に基づく選曲がなされました。シフの見事な解釈と絶妙の音感覚があいまって、めくるめくような小宇宙が展開されています。
(ナクソス・ジャパン)

■収録曲

1-13. ドメニコ・スカルラッティ(1685-1757):ソナタ集(13曲)
1. ニ長調 K. 96 Allegrissimo
2. ヘ長調 K. 518 Allegro
3. ヘ短調 K. 519 Allegro assai
4. イ長調 K. 208 Adagio e cantabile
5. イ長調 K. 209 Allegro
6. イ短調 K. 175 Allegro
7. ハ長調 K. 513 Pastorale. Moderato – Molto allegro – Presto
8. ホ短調 K. 394 Allegro
9. ホ長調 K. 395 Allegro
10. ト短調 K. 426 Andante
11. ト長調 K. 427 Presto quanto sia possible
12. 変ロ長調 K. 544 Cantabile
13. 変ロ長調 K. 545 Prestissimo

14-19. ジェルジ・クルターグ(1926-):ピアノのための「遊び」第5巻より
14. Fanfares
15. A Voice in the Distance (for Alfred Schlee’s 80th birthday)
16. Preface to a Bálint exhibition
17. Grassblades in memory of Klára Martyn
18. Waltz
19. In memoriam György Szoltsányi

20-26. クルターグ:ピアノのための「遊び」第6巻より
20. Sirenes of the Deluge (Waiting for Noah)
21. …humble regard sur Olivier Messiaen…
22. In memoriam Tibor Szeszler
23. Doina
24. Päan
25. Marina Tsvetayeva: It’s Time
26. Les Adieux (in Janáčeks Manier)

【演奏】
アンドラーシュ・シフ(ピアノ)

【録音】
1999年11月20日 ルツェルン・カルチャー・コングレスセンター、コンサートホール…1-13
1998年9月16日 ルツェルン、ホテル・ユニオン…14-26
ルツェルン音楽祭におけるライヴ収録

ピアニストのアンドラーシュ・シフ氏が2025年「高松宮殿下記念世界文化賞」を受賞

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