桜井翔さん(2025年6月1日、時事)
嵐の櫻井翔さんが主演を務めるドラマ「放送局占拠」(日本テレビ系)が、2025年7月12日(土)からスタート、19日(土)に第2話が放送予定です。同作は「占拠シリーズ」の第3弾で、これまで2023年に「大病院占拠」、2024年に「新空港占拠」を放送。シリーズを通じて櫻井さんが刑事・武蔵三郎を演じ、ハードなアクションシーンと伏線が多いタイムリミット・バトル・サスペンス作品として人気です。
また、魅力はアクションとストーリーだけでなく、一部のネットユーザーからは無茶な演出の多い、ツッコミどころ満載の“ネタドラマ”として注目されています。例えば「大病院占拠」では爆破シーンやCG映像がチープ過ぎると話題に。また、比嘉愛未さん演じる主人公の妻が窓から落下するシーンでは、明らかに落下速度に間に合っていないのに武蔵が間一髪で救ったことになる展開など、ギャグなのかと思うシーンのオンパレードでした。
2作目の「新空港占拠」では、武蔵の口癖として定着した「うそだろ…」というセリフを多用し過ぎてSNSでツッコミを受けることになります。また、武蔵が至近距離で爆発に巻き込まれてもピンピンしているなど、前作同様にツッコミどころ満載の演出を多く見せてくれました。
その流れは、当然ながら「放送局占拠」にもしっかりと継承されています。第1話から、とんでもないシーンがいくつも見られました。
まず、今作の武蔵は警視庁刑事部に新設された立てこもり犯罪対策班「BCCT」に出向中という設定で、ファーストシーンでバスジャック犯の制圧を担当。爆弾を所持する犯人に立ち向かう武蔵ですが、作戦が失敗して人質と爆破に巻き込まれることになります。しかし、なぜか武蔵は元気に人質を保護しながら生還。何度見てもなぜ助かったのか分からず、いきなり視聴者の度肝を抜きました。
また、武蔵は占拠された放送局の中でも、とんでもない爆破に巻き込まれることになります。重症を負いそうなところながらここでも元気で、相変わらずの“不死身ぶり”にSNSで総ツッコミがなされました。
さらに、今回は妖怪の面で顔を隠した武装集団「妖(あやかし)」が敵なのですが、放送局に潜入した経緯が驚きの演出でした。
武装集団は、偽装した通行証を利用して簡単に局内へ入りこむことに成功。しかも、この日は「BCCT」のメンバーも局内で警護に当たっているという設定で、普段より警備が厳重になっているはず……。にもかかわらず武装集団はズンズンと局内の中枢部に潜入し、あっさりと占拠を達成します。
また、武装集団のリーダーとされる「般若(はんにゃ)」は、東京都知事選に出馬するという設定で、舞台となる「テレビ日本」の選挙特番に出演する形で難なく局内に潜入。さすがにこの演出には、「なんで過去2回も占拠されといて同じテイストのお面被ったやつを誰も疑わない」のかと、ツッコミがSNSで殺到しました。
そんな「放送局占拠」ですが、武装集団に局を占拠された後もツッコミどころ満載です。第1話の終盤、武蔵は武装集団が人質を連れて立てこもる緊迫した現場に行き着きますが、スマホでパシャパシャとシャッター音を鳴らして犯人の写真を撮影(?)。他にも細かいツッコミポイントがあり、大いにSNSを盛り上げてくれる演出となっています。
とはいえ、ツッコミどころだけでなくドラマとしての完成度も高いのが「占拠シリーズ」の魅力です。まず、「妖」のメンバーは全員仮面を被っているので、誰が演じているか分かりません。どの俳優が担当しているのか、動きのクセや仮面から見える部分で推測する楽しみがあります。
また、ストーリーもツッコミどころばかりでなくしっかり作られていて、伏線がどこに登場するのかじっくり楽しめる構成です。演技力が高い俳優がそろっているのでドラマのテンポ感もよく、ストレスなく見られるのが魅力だと言えるでしょう。
新しいドラマの形を作り出している「占拠シリーズ」、その最新作として期待が掛かる「放送局占拠」。第2話では、どんなツッコミどころや名場面を見せてくれるのか乞うご期待です。
(ゆるま小林)
