Interview & Text:高橋梓

Photo:Shintaro Oki(fort)

 2025年4月23日にデビューシングル『ROSE』をリリースし、一気に人気アーティストの仲間入りを果たした7人組ガールズグループ・HANA。デビュー曲「ROSE」のBillboard JAPANチャートにおけるストリーミング累計再生数はすでに1億回を突破しており、国内ダンス&ボーカルグループ史上最速での1億再生達成という記録を樹立した。そして、早くも7月16日には2ndシングル『Blue Jeans』をリリース。それに先駆けて、6月9日には「Burning Flower」をデジタル・リリースし、同時にMVも公開されて話題を呼んだことは記憶に新しい。そんな同作へ7人はどう向き合ってきたのだろうか。本人たちにたっぷり語ってもらった。

デビューを経て、感じる成長

――1月のプレデビューから約5か月が経ちましたが、楽曲やパフォーマンスへの反響はどう受け取っていらっしゃるのでしょうか。

一同:ありがたいです!

KOHARU:こんなにもたくさん見ていただけて、聴いていただけて、すごく嬉しいです。

YURI:「YURIが思っている以上に反響ヤバいよ」と、家族に言われたことがあって。それを聞いた時に、改めて反響の大きさを感じました。


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MOMOKA:私も、友だちが私以上に身の回りのことを気にしてくれています。「なんで?」と聞いたら、YURIと同じように「いや、ヤバいって。あなた本人だよね? もっと気をつけな」と言われました(笑)。ありがたいです。

――周りの方々の反応で実感することが多かった、と。さらに、プレデビュー以降は様々なことをスピード感をもって経験されていますが、特に印象に残っていることはありますか?

KOHARU:個人的には、ファンの方と直接お会いして、近い距離でひとりずつお話しできる特典イベントが印象的でした。もちろんフェスなどでパフォーマンスをすることもすごく刺激的で楽しいのですが、ファンの方から直接愛を伝えていただけるというその状況がありがたいです。「生きる理由になってくれてありがとう」と言ってくれた方もいらっしゃって。アーティストになることは私自身の夢でもあったけど、ファンの方のためにもなっているんだなと思うとグッときました。

MOMOKA:『Blue Jeans』の特典イベントでもまたファンの方に直接お会いできるので、すごく楽しみです。私もパワーをいただけるし、もっと頑張ろうという気持ちになれます。

JISOO:あとは、【ASIA STAR ENTERTAINER AWARDS 2025 in JAPAN Presented by ZOZOTOWN】も印象的でした。初めてアワードで受賞させていただけたので、今でもありがたいなと思っています。

――そういった経験を通して、皆さんは急成長されてもいます。ご自身の成長やグループの変化なども感じているのでは?

MAHINA:すごく成長していると思います! 私から見てメンバーも成長していますし、自分自身の心も成長したなと感じる場面が多いです。たとえばグループ全体だと、何かあった時に話し合って、グループとしてどうあるべきかをみんな考えていて。しかもメンバーに本音で伝えることもできているので、本当にいいグループだなと感じています。そして、そう感じられている自分も成長しているのかなと思います。

CHIKA:何かあったらすぐ全員で話し合うもんね。

JISOO:個人的には、過ぎたことで後悔する時間が短くなりました。たとえば、自分が目指したものよりもパフォーマンスがうまくいかなかった時、昔だと1か月くらいずっとそのことについて考えていたのですが、最近は1週間くらいになりました(笑)。ちゃんみなさんから言われた「まぁいっか」がちょっとずつできています。


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7人で作り上げたパフォーマンス

――それぞれの変化があったのですね。そんな中、7月16日には2ndシングル『Blue Jeans』をリリースされます。まずは「Burning Flower」からお話を聞かせてください。こういった勢いのある曲を歌う時、どんなことに気をつけているのでしょうか。

KOHARU:私は「Burning Flower」の歌詞を最初に見た時、おっしゃっていただいたように本当に勢いがあると感じました。〈I’m the hottest one〉という「私がいちばんアツいんだ」という自信や威厳を見せるような歌詞だな、と。そして、そんな歌詞を歌うための根拠がほしいと思って自問自答したんです。「Drop」の時もそうだったのですが、「この歌詞を歌えるほどの人間なのか」「それくらい努力ができているのか」と一度考えるようにしていて。「Burning Flower」でも、そういう作業をしました。

――歌えているということは、自分にOKを出せたんですね。

KOHARU:はい!

一同:(拍手をしながら)素晴らしい!

KOHARU:このグループにいるからこそ、自信を持ってOKが出せました!

CHIKA:私は【No No Girls】の最終審査でちゃんみなさんの「美人」を歌った時に、「感情を100%出すのはよくない。落ち着いている自分もしっかり持っていたほうがいい」と言われたことがありました。そこから、勢いのある楽曲の時は80%くらいのテンションで歌うように気をつけています。でも、フェスやライブなどでテンションが上がりすぎちゃうと、100%が出ちゃう時もあるんですけどね(笑)。それでも、その心構えがあるとないとでは違うと思うので、心掛けています。

YURI:私の場合、「こうしよう」「こっちはこう歌おう」と考えると大失敗するタイプなので、フラットな状態でやるようにしています。

――それぞれにあった方法で向き合っている、と。そんな同曲には皆さんの良さもたくさん詰まっています。

KOHARU:この曲は、新幹線の中でミックス・マスタリングまで終わった完璧な状態の曲を聴いたんです。もちろん新幹線なのでイヤホンで聴いていたのですが、MOMOKAの低音がドンッと入ってきた本当にかっこいいなと思いました。今までも低音ラップがかっこよかったのですが、より磨かれている感じがあって。「フー! MOMOちゃん、ヤバいよ!」って言ったよね?

MOMOKA:うん。それで自分でも聴き直しました(笑)。「Burning Flower」はラップパートが結構多くて。最後のサビの前も、ちゃんみなさんからディレクションしていただいていて、低く歌うというのを意識しました。今まで自分がやってきた通り、心地よく好きなようにラップするのではなく、一段下のテンションの音を出すようにしていて。すごく勉強になりましたし、自分にとってプラスになる曲だったと思います。


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KOHARU:それに、改めてメンバー全員声がいいなとも思いましたね。

NAOKO:私はMAHINAがいいなと思いました。2つバースがあって、1つ目のバースが“THE・MAHINA”なんです。めちゃくちゃ楽しくて、私がいちばん楽しんでいるパートでもあって。そして、振り付けで私がMAHINAの窓になる部分があるのですが、体が触れるんですよ。そうすると熱が伝わってくるんです。「伝えたい」という気持ちも後ろから飛んできている気がして、強いMAHINAもかっこよすぎるなって思いながらパフォーマンスしています。

MAHINA:うわ~、嬉しい! この言葉、初めて聞きました。

NAOKO:MAHINAの次にすぐ私が入るから、いつも「おぉ~!」って思ってる(笑)。

MAHINA:でも、あまり意識していなかったです。自分が思ったこと、感じたことをそのまま歌にして伝えたり、ライブで自然と出てきたエネルギーでパフォーマンスすることが多いんです。そっちのほうが個人的にバイブスも上がるし、即興で何かをやれたりするんですよね。


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――皆さん、感覚で自然とどう表現するかをキャッチしているという。

一同:そうかもしれない。

MOMOKA:私は意外と考えるタイプかも。感覚的ではあるのですが、感覚的になるまでにめっちゃ考えて、その上で「なんとかなるっしょ!」みたいな(笑)。

一同:あぁー! 納得。

MAHINA:私は、NAOKOのラスサビを挙げます! NAOKOっていつもしっとりめというか、優しさで包まれているような感じがあるんです。でも「Burning Flower」のラスサビは感情が爆発していて、それが声に乗って出ていて、すごくくらいました。NAOKOにしかできない振り付けも最高だなと思います。

CHIKA:私はJISOO。キャッチーな振りの部分があるんですけど、そこはもともとJISOOが考えた振りをベースに、ちゃんみなさんからアドバイスをいただいて作ったんですね。JISOOが出す案がすごくかわいくて、キャッチーで素敵なんです。「Burning Flower」にはそういうJISOOの良さが出ていると思います。

JISOO:ありがとう! 私はYURIのイントロが素敵だと思いました。〈like burning this〉が好きなのですが、そこのアレンジはYURIが作ったというか。

一同:そう、そう!

CHIKA:ちゃんみなさんが「それ、いいじゃん!」ってね。

JISOO:レコーディングの時にたまたまそういう歌い方になったのが、そのまま使われたんです。YURIの落ち着いた感じがして、その後CHIKAが〈Yeah, Yeah, Whoo!〉で爆発するという対比も素敵だなと思っています。

KOHARU:わかる~!

YURI:ミスからいいフロウが生まれました(笑)。私はCHIKAのトゥワーク! トゥワークするグループってなかなかいないと思うんです。そこが最高なので、皆さんたくさん見てブチ上がってほしいなと思います。

MOMOKA:私はKOHARUの最後の部分。めっちゃ踊った後、最後の最後でちゃんと締めてくれるのがすごいなと思っています。最初の頃は息が続かなくて辛そうだったのですが(笑)、最近はどんどん上手くなっていって。KOHARUってめっちゃ練習するんです。なので歌い回しも含めて細かな部分まで完璧になっていて、流石だなと思います。

――それぞれの良さが見えているのですね。しかも、コレオグラフはHANAの皆さんが担当されているとのことです。全員で話し合いをしながら作っていったそうですが、どんなやり取りをされたのでしょうか。

CHIKA:完全に手探りです(笑)。まず、「7人で作るってどうやるの!?」というところから始まって。

MOMOKA:最初は一人ひとり振りを作って、誰かのものを選ぶという形だったのですが、効率が悪いし、時間だけが過ぎていってしまったんです。

KOHARU:みんな良すぎてもったいなかったもんね。

MOMOKA:なので、自分のパートのやりたい雰囲気を考えたうえで話し合いをして、CHIKAを中心に形にしていったら意外とサクサク決まっていきました。

KOHARU:メンバーのパートごとに、その人の雰囲気やイメージをダンスで具現化できました。


Photo:Shintaro Oki(fort)

――やりたいイメージはそれぞれ自分の中にあったのですね。

MOMOKA:そうですね。振り自体もそうですが、たとえば「全員が後ろを向いているけど、ひとりだけ前を向いていて……」みたいなイメージはありました。

MAHINA:一人ひとりやってきたダンスのジャンルが違うので、バリエーションも多かったです。

KOHARU:みんな想像力もあるので、いろんなアイデアが出ました。

――そういったやり取りの中で、より絆が深まった出来事もあったのではないでしょうか。

MOMOKA:1回、KOHARUが別の用事でいなかった時があって。その時にみんな行き詰まっちゃったんです。「どうしよう」「これ以上何も思い浮かばない」みたいな。そこにKOHARUが帰ってきて、存在の大きさを感じました。KOHARUって中毒性のある振り付けを作るのが得意で。そういう意味でも、みんながKOHARUに信頼を寄せているのが目に見えてわかって、絆を感じました。

KOHARU:えへへ。嬉しいです!

Burning Flower -Choreography Video- / HANA

――踊っていてテンションが上がるパートはありますか?

MAHINA:うわー、これ、みんな違うんじゃない!?

NAOKO:私はさっきも言ったMAHINAの〈みんななんかくっちゃべって聞こえない〉のところ。みんなで大移動するので、暴れられるなぁって。

CHIKA:私はその前の〈We working めっちゃマジ〉くらいからのところ。

一同:あー!

MOMOKA:私もあそこ好き! 真ん中を通る時、気持ちがいいんですよ。

MAHINA:私は〈熱くなってくフロアが〉のところ。ステージを手で叩く人ってあんまりいないから(笑)。

KOHARU:私とMAHINAがフロアに入って地面をバンバン叩くんです。そこは手が痛くなるくらいやっているので、テンションが上がるよね。

MAHINA:うん。あそこのCHIKAの歌も大好き!

MOMOKA:あとは、サビで蹴りが入るんですけど、そこは「フー!」ってテンションが上がっています。

――逆に大変だった振りもありそうです。

MAHINA:あそこじゃない? YURIとNAOKOがCHIKAを支えるところ。

CHIKA:わかる。そこは「みんな、頼む!」って思いながらやってる(笑)。しかも、最近NAOKOが片手で支えているんですよ。

NAOKO:筋トレ頑張っています(笑)。鍛えたほうが健康的ですからね。


Photo:Shintaro Oki(fort)

YURI:あと〈You know my name, you know/誰がhottest one〉の振り子のところも大変だったよね。どこに誰が行くか。

MAHINA:いっぱい逆算してくれたよね。

――え、構成も含めて全部皆さんが考えたのですか?

CHIKA:はい!

KOHARU:今回はたくさん考えました。

MAHINA:何パターン考えたかわからないくらいです。

NAOKO:スペシャルバージョンがいっぱいあるもんね。


Photo:Shintaro Oki(fort)

――才能がすごい……。そんなダンスも楽しめるMVも公開されていますね。撮影時のエピソードも多そうです。

JISOO:とっても熱かったです。

MAHINA:炎と太陽がね!

MOMOKA:でも撮影している時、寒くなかった?

JISOO:昼間は暑かったし、夜の海は寒かった!

NAOKO:寒いところに炎があったから、それはめっちゃ暖かかったね。

MOMOKA:踊ると火が出てくるようになっていたので、「早く踊りたい!」と思いながら撮影していました。

KOHARU:あと、NAOKOがスマホの待ち受けにしている写真もよかったよね。

NAOKO:踊り終わった後に、ベンチコートを着てみんなで暖まっていた時があったんですけど、たまたまいい感じの構成で集まっていたんです。それをちゃんみなさんが写真に撮ってくださって。後ろに満月と海が写っていて、私たちが話し合いながら悩んでいるような構図だったんですね。それがすごくエモくて、みんなのお気に入りになっています。

YURI:あと、プールが思いの外深かった。目の前でNAOKOが沈んでいきました(笑)。

MOMOKA:で、CHIKAが救いに行ったんですけど一緒に沈んでいきました(笑)。

Burning Flower -Music Video- / HANA

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