2025年7月16日
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鑑賞方法:映画館
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昔からあらゆるルパンを観てきたが、今回初めてルパンの映画を劇場で観た。
現在のバージョンは所謂ファーストの劇画調テイストで硬派路線だったので僕自身はすこぶる満足した。
サイケデリックで外連味溢れた怪奇小説風の物語を絶妙に現代にチューニングしてるのは良いが、今悪い意味で流行ってるらしい伏線回収なのかフラッシュバックが多すぎて些か子供向け要素てゲンナリした。
あとはもう少しバッドトリップしたような感覚があっても良かったかな。
折角ルパンは毒を喰ってるのだし、どこまでが本当でどこまでが嘘なのか?虚実混じったストーリーの方がテイストとして合ってたような、スジが多少合わないやり過ぎくらいが丁度良かったような。
そう、この映画は観るドラッグであり、昔々の007のような荒唐無稽なアクション映画でもあるのだから。
あとは、え?どこが?と言われるかもしれないが、個人的には鈴木清順みがあった。
敵が堂々と名乗り出て戦おうとする滑稽さやサイケデリックで外連味たっぷりなのに物語が絶妙に小ぢんまりとした感じが。
ムオムのキャラ造形は元々猿人だからか人一倍ヒト科にこだわる滑稽さが面白かった。
哀愁溢れる改造人間たち、特にヤエル奥崎は素晴らしいね。
ちょっと次元を喰ってたし。
ムオムの不死の謎も昔ながらの劇画アニメ特有の荒唐無稽で捻りが効いてて良かった。
そうそう、この嘘くささが良いのよ♪
ただ、一つ難癖をつけさせてもらえば‥
ルパン一味、およびとっつぁんのキャラデザがカッコ良すぎるくらい(笑)
低評価の謎は多分現在の売れ線であるポップでお優しいルパンとは真逆だからなのだろうか?
それとも、ルパンとはこうでなくてはならないという頭カチコチ原理主義者が増えたから?
カリオストロが観たいなら‥カリオストロを観れば良いのよ(笑)
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LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族

