映画『BADBOYS -THE MOVIE-』が5月30日に全国公開され、話題を呼んだ。主演を務めたのは、2024年のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』でも注目を集めた人気男性グループJO1の豆原一成だ。公開後、SNSや映画サイトのレビュー欄には「豆原の存在感が圧巻」「熱い友情と青春群像劇に胸が熱くなった」「アイドル映画かと思ったら、なんだよ、かっこいいじゃないか!」といった絶賛の声が相次ぎ、本作が幅広い層から支持されたことがわかる。
豆原一成(JO1)が映画初主演を務める『BADBOYS -THE MOVIE-』が5月30日に公開される。田中宏による伝説的不良…
原作は、1988年から1996年にかけて青年漫画誌『ヤングキング』(少年画報社)で連載され、累計発行部数5500万部を超える田中宏による伝説的不良漫画『BADBOYS』。これまでに2011年に三浦貴大主演で映画化、2013年にはSexy Zone(当時)の中島健人主演でドラマ&劇場版化されており、今回が3度目の実写化となる。
ただし各作品は独立した物語として展開されており、今作は子供の頃に助けられた不良に憧れて、過保護な家を出た少年・桐木司(豆原一成)が、最大勢力の暴走族に志願するも拒否され、逃げる途中で出会った仲間たちと友情を築く物語が描かれた。

『WIND BREAKER/ウィンドブレイカー』©にいさとる/講談社 ©2025「WIND BREAKER」製作委員会
このジャンル、いわゆる「ヤンキー映画」は、過去には男性向けの荒々しい抗争劇のイメージが強かったが、80年代の『ビー・バップ・ハイスクール』シリーズを源流に、『クローズZERO』(2007年)、『ドロップ』(2009年)、『デメキン』(2017年)、『HiGH&LOW THE WORST』(2019年)、『今日から俺は!! 劇場版』(2020年)、『東京リベンジャーズ』シリーズ(2021年〜2023年)、『OUT』(2023年)など、ヒット作を連発。さらに12月には、水上恒司を主演に迎え、連載開始から4年で累計発行部数800万部を突破する漫画『WIND BREAKER』の実写映画化も控えている。このように、ヤンキー映画は「ハズレの少ないジャンル」として日本映画界で確固たる地位を築きあげているのだ。