タイムアウト東京 > カルチャー > 東京、ブックラウンジ8選
近年、大型書店に併設され広がりを見せているのが、「ブックラウンジ」とも呼べる空間だ。ブックカフェとは異なり、入場料を支払うことによって本を自由に読める。
その源は2018年、「青山ブックセンター」の跡地にオープンした「文喫」にさかのぼれる。出版取次大手の日本出版販売株式会社の子会社が運営する。また、2019年には「TSUTAYA」がプロデュースする「SHARE LOUNGE(シェアラウンジ)」が渋谷に登場し、各地に急激に展開している。
背景には、書店の生き残りをかけた収益源の多角化やコロナ禍を経てのコワーキングスペースの需要の高まりがある。書店ではこれまでもカフェを併設するケースが見られたが、比較的資金力のある取次や大手書店がそれを進化させたのが、ブックラウンジだろう。
利用者にとっては、本に触れ、読書するのに絶好の場所といえる。働いて本を読めなくなった人も、たまの休日、スマートフォンを手放した手で本を持って、デジタルデトックスのひとときを楽しんでみては。
読書のおもしろさを再確認できたなら、次は近くの街の本屋や独立系書店、ブックカフェにもぜひ足を延ばしてほしい。
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